うつとのつきあい方(46)止まることを許されない仕組み
私の勤めている会社は一応名の知れている上場会社でして、社員にも優しい会社とされています。
昇給や昇格の仕組みも文書化されており、他の人から見ればちゃんとした会社に見えます。
私も当初頑張ればその分報われると思っていましたが、なぜかよくわからない違和感を感じていました。
会社の会社の決めていることにイチ平社員が文句を行っても仕方ないのですがその違和感が最近になってなんとなくわかってきました。
毎年昇給テーブルは公開されているのですが、よく見てみると上に上がっていくと前年並みの実績なら減額するという数式になっていました。
評価も数値的なレベルではなくあくまでも上司評価です。
これはどういうことか?
昨年優秀な実績を残せば評価が上がりますが、次年度はそれが標準のものさしとなります。評価が上がればそれだけ自分の首を締めることになります。
あくまでも人間の判断することですので行動経済学から見てうまく考えられてるのでは?と思うことがあります。
要は走り続けなければ昇給も程遠いということです。一旦うつ病やパフォーマンスが出せないとなるとたちまち評価が下がります。もとに戻すまでまた
走り続けなければなりません。勝ち抜いている方々は精神力、体力相当タフな方々だと思います。
ポテンシャルを持っている若手社員がパフォーマンスを発揮することなく理不尽な評価をされ、会社に愛想をつかしやめていくのはなんとも残念で悲しい気持ちになります。
もうそろそろ会社としても制度うんぬんより、本質的に社員にモチベーションをあげてパフォーマンスを発揮させるにはどうすべきかを真剣考えてもいいのではと常々思います。
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