料理で出るごみの量は23gまで減らせる⁉究極のフードロス削減料理コンテスト出場レポート(準優勝)
はじめに
日本で1年間にでる食品ロス(本来食べられるのに捨てられてしまう食品)の量は、612万トン。そのうち家庭から出る量は284万トンで、国民一人一日当たりに換算すると約132グラム。
世界の食糧需要の高まりや、環境への悪影響の懸念などから近年解決されるべき問題として注目が集まっています。
出典:農林水産省
そんな中、この問題を楽しく解決しようというイベントがあります。今回は、私が2019年に筑波大学チームとして出場した際の体験をまとめようと思います。一回の食事ででる食品ロスの量はどこまで減らせるのか注目です!
Creative Cooking Battle youth とは?
Creative Cooking Battle の全国学生版で、”家庭からでる食料廃棄を楽しく解消する。”をテーマに、そのフードロス削減料理のクリエイティビティを競い合うという大会です。実行委員会にはクックパッドやシェフ、後援には省庁や国際機関が名を連ねています。
ルール説明
ルールはとっても簡単。家庭からでたあまりもの食材を45分で料理します。そして、その見栄え・味・アイデア・ごみの量を審査員が評価します。
決勝の様子
全国から32校が出場し、筑波大学チームは決勝まで勝ち上がりました。司会は料理芸人クック井上さん。軽快なトークでバトルを盛り上げます。
お家からでた余りもの食材を出場者らが持ち寄ります。中途半端に残ってしまった野菜や使いかけの乾物、なかにはトルティーヤの生地も。
そしてこの食材をかけて、よーいドンっ!
食材選びは真剣そのもの。誰も取らなかった食材は強制配布されます😢
直前までどの食材が来るか分かりません。45分の持ち時間の中でどんなものを作れるのか、チームワークがとっても大事!
まって、あそこにナスとところてんが置き去りにされてる!と気づいたときには終了5分前。さあどうする!
お品書きを書いて、終了~~~~!!
よくこんなに作りましたね。女性の手際の良さには感服です👏
にんにくとアーリーレッドの皮まで活かした鶏肉のグリル。あれ、なんだか高級レストランでも出てきそう。
お茶漬けの素で作ったお浸し。家庭でできる簡単レシピとしても行けるんではないか!?
小松菜のスープ、もちろん根っこの部分も捨てずにミキサーに。フードロス削減レシピとはいえ見た目も大事。にんじんの花飾りを添えました。
あまったナスは中身をくりぬいてところてんのお船に。小学生の工作みたいでスミマセン。
それでは結果発表!
生ごみの量(右下に書いてある数字)は23g。一回の料理で23gは凄いぞ!とおもったら関西ブロック優勝者大阪府立大学、驚異の12g。
総合結果は準優勝。やはりフードロスを削減するコンテストなので、生ごみの量の配点が高いです。
おわりに
現在社会問題になっているフードロス。この大会を通して、人間食べられないものなんてそうそうなく、どうやったら食べられるのかを一度考えてみるということが大切なんだと気づきました。当たり前に捨てている皮や根っこ、虫食いの部分など、本当に捨てなきゃいけないのでしょうか?いつもは食べないあの部分、ぜひお家でクリエイティブに食べてみて下さい!
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