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[Jリーグ撮影.vol4] 写真を仕事にしてよかったと思えた1日〜愛する桜のクラブを撮影〜

気づいた時には視界には天井が。右手に持っていたカメラを壊さないように身体を犠牲にして腰を地面に強打。腰に激痛が走る。

「カメラマンさん大丈夫!?」

カメラマン控え室付近で人目を憚らず「ずっこけた」僕を見た警備員さんの声が聞こえた。


2021年3月21日 レモンガススタジアム。


この日の対戦カードは湘南ベルマーレvsセレッソ大阪

僕の愛するクラブ「セレッソ大阪」を初めて撮影する日だった。

土砂降りの雨。そして雨よりも「タチの悪い」強い風。

前半が終了し、"ずぶ濡れ"になりながらカメラマン控え室へ戻ろうとした際に大事な写真データを片手に転倒した。身体を犠牲にしてなんとか守り切った。(3日経っても腰が痛い)

後半は更に雨と風の勢いが増し、レンズに雨が見事に入ってくる。拭いても拭いても雨がレンズに入り、そして視界が曇る。

それでも今までスタンドから声を出して応援をし、憧れの存在でもあった選手たちを目の前に嬉しさが全身からこみ上げてきた。



キヨ(清武)、ジンヒョン、マル(丸橋)、そしてレヴィー。

僕がセレッソを応援し始めた頃から在籍していた選手を目の前に心が踊った。


2007年からセレッソを応援するようになり、シーズンチケットを購入しホームゲームは全試合見に行く年もあった。

セレッソを好きになった明確な理由はよくわからない。ただ、初めてセレッソを見に行った試合で川崎フロンターレに負けてJ2に降格。それ以来このチームを応援しにいくようになったのは事実である。


あれから約14年の月日が経ち、僕は誰よりも近い場所で大好きなクラブ・選手を撮影した。


「写真を仕事にしてよかった」



さいごに


この仕事を選んだ時に決めた目標の一つが「セレッソの試合を撮る」こと。

この日を最期に僕が写真を仕事にしてから使用していたカメラが動かなくなりました。













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