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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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#新海誠

『すずめの戸締まり』に通底する精神は『日月神示』に通じる

『すずめの戸締まり』には日本の根源的精神が流れている 新海誠『すずめの戸締まり』はご覧になったでしょうか。普通に日本で暮らしている人であれば、この映画には神道の発想が根底に流れていることを感じたのではないかと思います。神道の発想の中でも、特に古神道あるいは幕末明治維新期に生じた新興神道(形式化した神道に対する本来の神道復活の動き)に通じるものがあると感じました。 そうした古来の本来の神道のエッセンスは『日月神示』(「ひつきしんじ」と読みます)に凝縮されて示されていると思ってい

「すずめの戸締り」を見て、心揺さぶられ、感動し、繰り返し、曲を聴く、イケメン草太の祝詞(のりと)を文字起こそうとするもあきらめ、検索

長いタイトルにお付き合いありがとうございます😭 一昨日の金曜ロードショーで、 「すずめの戸締り」をたまたま観た。 テレビのチャンネルが、突如変わり、 金曜ロードショーに。 むすめが、「ママが観たいって言っていたから、予約していたんだよ。」 「じゃあ、観ようか」 これが、すごくすごく ひじょーに、ひじょーに面白かったというか、 感動した。 いや、面白いとか感動とか、 そのような表現以外の何か。 景色や描写や、言葉や展開が最高だった。 最高以外の何かいい言葉は? 思いつ

【感想】すずめの戸締まり 感想と考察(草鈴風味)

・映画『すずめの戸締まり』、並びに関連コンテンツのネタバレを含みます。 ・草鈴推しが書いています。  すずめの戸締まり、公開1か月経過おめでとうございます!  映画が気になる方は大体映画館に足を運んだ頃かと思うので、もうそろそろ大丈夫かなと思い感想文をまとめました。  この記事は、前情報なしに初見で映画を観た後の<1度目>の感想および考察と、小説版等の関連コンテンツに目を通した上で再度映画を観た後の<2度目>の感想および考察に大きく分かれています。  初見で観たときにしか感

映画「すずめの戸締まり」感想 すずめのフィジカル×旅立ち×義母の本音 旅立つことで理解?

■Netflixで配信されているから観てみた。久しぶりに観ると色々細かく分かる部分もある。 ■すずめのフィジカルすげえ…と。山とか廃墟とか明らかに数キロ以上ある距離をポンポン障害物を乗り越えながら走るとは何者?新海作品でぶっちぎりのフィジカルだと思う。 ■ラストの行ってきますというのがいい。あれで物語が実質終わるから観た後の納得感も尚更。 ■恋愛要素はこれまでより少なめで、家族がテーマになってる。ずずめの二人の母親とか草太の祖父とか。全国を走りながら解決に向けて旅立つ。

新海誠『すずめの戸締まり』レビュー〜災害3部作から〜

新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』を見た。 みたいみたいと思っていたのだが、ちょうど子育てが始まってすぐというときだったのでずっと見逃したままになっていて、結局地上波でオンエアされるまでひっぱってしまった。 でも観た感想としては、公式HPがうたっているとおり「新海誠作品の中で最高傑作」だったと僕は思う。 ネタバレ全開で感想文兼レビューをしていきたい。 ◆災害3部作 「君の名は。」「天気の子」そして今回の「すずめの戸締まり」。 すずめの戸締まりについてのインタビュー

すずめの戸締まりを見たよ

 公開当時にみたのですが、下書きのままだいぶ寝かせてあったのものを。   新海誠監督作品は全部見ています。  でもめちゃくちゃファンかというとそうでもない気もする。今回のすずめは地震が話に出てくるらしい、そのくらいの予備知識で見にいきました。    事前知識があると、それに引っ張られてしまうような気がして予告も見ずに。初見でみる機会は一度しかない。ならそうしようかなと。  別にネタバレ厳禁主義というわけではありません。なんとなく今回はそうしようかな。そのくらいのテンションで

【映画レビュー】「すずめの戸締り」

本日も読んでいただきありがとうございます! 「すずめの戸締り」を見たのでレビューをしていきたいと思います。 最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 それではいってみましょう! どんな映画? 叔母の岩戸 環(いわと たまき)と一緒に暮らしている女子高校生の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)は、登校中にすれ違った青年の宗像 草太(むなかた そうた)が気になり、彼を追いかけリゾート地の廃屋に向かったことをきっかけに、宗像 草太が代々行ってきた大地震を起こす「ミミズ」の封印を手伝

『すずめの戸締り』雑感

金曜ロードショーの録画を観た。新海誠作品で一番好きだった。 すでに素晴らしい批評がたくさんあるだろうけど、それらに目を通す前に素朴な雑感を書いておこう。 常世への扉を閉める常世は死者がいるべき場所である。今を生きる人がそこにとらわれたり、そこを見つめ続けてはいけない。気持ちを留めてはいけない。心が常世から出られなくなってしまう。 だが、そこに意識を囚われてしまう人もいる。本作では、震災をトラウマとして抱えた人々が該当する。廃墟となった場所に想いが集まると、そこの扉を通じて

日本の扉の物語『すずめの戸締まり』

豊かな想像力が、人間を自然の脅威への恐怖から少しだけ開放してくれる。日本の要石の話は、村上春樹の小説などに現代の神話のよう謎めいて描かれてきたけれど、新海誠監督は、まるで江戸時代の絵師が大きなナマズ絵を描いて地震を表現したように、老若男女にわかりやすく、それでいて21世紀の日本人に響くメッセージを込めて、日本人の地震の迷信を物語化してくれた。 しかし、テーマは「地震」だけではない。日本人は躾として「きちんと襖を閉める」ということに意識を向けるが、そこに一種の美学を感じ取った

映画「すずめの戸締まり」を見てきた。素晴らしい導入。

映画「すずめの戸締まり」を見てきました! 公開初日、早朝7:30の回で見てきましたよ。良かったですね。でも、舞台としてここを選んでいいのかとは思いました。見ていて凄く哀しみを感じる映画でしたね。廃墟がたくさん出てきますが、そこは昔たくさんの人たちがいたところ、でも今はもう人はいず。 物語は希望を示して終わりますが、映像が見せるのはものすごい哀しみです。 良い映画でした。 導入部は特に素晴らしかったですね。映画館で見る映画を途中で出る人はほぼいないだろうに、しっかり人の心を掴

すずめの戸締りの感想(⚠︎ネタバレ)

すずめの戸締りはよかった。具体的に言うと映画館に入ってからというもの、期待しすぎていて、期待しすぎて不安になり吐き気を催すほど期待していた。 しかし蓋を開けてみると期待のハードルを二つ三つ軽く跳び越す程のものが出来上がっていた。古来からの新海誠とは少し違っていた(秒速原理主義と呼ばれるものだろう)が、多少の違和感を手放しにしてしまうくらいには良い作品だった。 とりあえずの感想。セカイ系SFとして最高だっただけではなく、現代人の描写がしっかりしており作品を通して人の可能性を信

劇場版 すずめの戸締まり 封印されたカード

『カードキャプターさくら』は萌え漫画であり、魔法少女ものであるが、一度、2000年に完結し、2016年に新章として『クリアカード編』として再開しているのだが、私は、『クリアカード編』に関しては2巻までしか読んでおらず、そろそろ読むかな~とか思っていたらもう13巻まで発売していて、来年発売の14巻で完結するのだという。 『カードキャプターさくら』は、温かみのある絵柄で、登場人物全員が優しく、平和な世界である。 危機が起きても、主人公の桜ちゃんの「絶対にだいじょうぶだよ」という

新海誠監督の3部作

おかげさまで、ありがとうございます。 今さらながら、新海誠監督の3部作 『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』を一気に見ました。 どれも、潜在意識や集合意識を扱っていると聞いていたので、 集合意識覚醒プログラムMAGATAMA 認定講師のかよりンとしては見ておきたかったのです。 個人的な感想ノートになっちゃうかもしれませんが、アウトプットしておきますね(一応、ネタバレしないように書くので、これを読んで気になった方はぜひ見てみてください。そしてよければ感想を教えて

ただのアニメではないから、心が震えるのだろう【すずめの戸締まり】

母親を亡くした子どもの気持ちは、分かる。 子どもながらに、残された子どもも悲しいが、残していく母親も悲しかったはずだろう、無念であっただろう。 19歳で母親の死を体験した時、そんな事を思った。 しかし、5歳の息子が今、母親である 私の死に直面したら、そんな風には思えないだろう。 地震という恐怖の中、一人ぼっちになってしまったら、パニックになり、泣き叫ぶだろう。 5歳の子どもは大人がいないと出来ないことがまだある。 19歳になれば、親の手がなくても自分でどうにか生き