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折込チラシやっときゃ間違いない!?

こんにちは、kenjiです。これまで2回投稿しました「折込チラシを考える」の3回目です。よければ、「〜その1」「〜その2」も見てみてください。


●振り返り

新築分譲マンションの販売において、今なおメインの広告手法であり続ける折込チラシ。新聞業界が斜陽の中で、なぜなのか?その理由を考察してきました。


「〜その1」では、新聞定期購読者から見るターゲット選考や、そこへのリーチとしてコスパが良い商品であることを考察してみました。

「〜その2」では、消費者の広告接触態度とチラシという紙媒体のメリットを考察してみました。

今回は最後の理由を考察します。


◎担当者のリスクヘッジ

これは、どういうことか?結論から言えば、「これでダメなら仕方ないよね」という言い訳が作りやすい、ということ。


これはどの業界にもあると思いますが、新築分譲マンション販売においては、折込チラシは「当たり前」の存在となっています。なんなら、広告スケジュールも折込チラシを基準にして組まれることも多い。


よって、折込チラシを「しない」という判断をした場合、担当者が上司やメンバーから「なんでしないのか?」の質問を必ず受ける。


そして、無事にしない理由を説明できたとして、その結果、広告効果が芳しくなければ「やっぱり折込チラシしなかったからでしょ」と判断ミスとしてのレッテルを貼られてしまう。


逆に、折込チラシをした結果、広告効果が芳しくなければ、「折込チラシをしてるのになぜだろう?訴求内容を変えてみよう」など、折込チラシそのものの是非ではなく、折込チラシに載せる内容の是非が議論の対象となる場合が多い。


つまり、折込チラシを「した」ことの判断自体はミスではない、ということになる。


であるならば、折込チラシを「しない」ことはリスクが大きいため、量の大小はあるものの、いまだに折込チラシがメインの広告手法となります。


いかがですか?いかにもサラリーマン的な構図ですが、こういった構図はよく見られると思います。


私自身は、現在の会社が初めての新築分譲マンション業界のため、まだこれら、業界の「当たり前」に染まりきっていない自覚があります(というか、染まらないように意識している。例えば、私は自分のことを「新築分譲マンションの業界人」とは言わないように気をつけています)。


話は逸れましたが、とはいえ、最近の新聞定期購読者の減少に伴い、特に全国的な大手デベロッパーにて新聞広告を減らしている傾向が肌感覚として感じられます。


だからこそ、地域の中小デベロッパーとしては、競合が手を引き始めているとしたら、逆に折込チラシを増やすという判断もあり得る。


こういった見方で折込チラシを見てみると、担当者の悲喜こもごもが感じ取れ、なかなか味わい深い。









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