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おもちゃが出てきて感動/遠野雑記帳

お墓を掘り起こした(09年6月14日) 帰省した時に、祖父の戸籍謄本を初めて見た。私は8人きょうだいの7番目で、長男が1歳、次女、三女が4、7歳でそれぞれ亡くなっていることを知った。

祖父は昭和38年3月7日、90歳で他界した。私は中学3年生で高校受験を控えていた。父が墓石を作ったのはその前後だと思う。石工が家に来て「〇〇家之墓」を彫っていた(この辺の記憶は曖昧)。

約40年以上たって墓石を作り直すことに。長男、次女、三女らは土葬だったので、墓を掘り起こして骨を拾う。3人の名前も覚えていない私が半日、業者に立ち会う羽目になった。これも何かの縁か。

「何十年もたっているので、子どもの骨は無理かもしれない」(業者)。長男の遺骨はなかったが、次女と三女の遺骨とおもちゃ、鏡、はさみなどが出てきた。新品のような状態だったので感動する。

長男と次女の遺影はない。三女の遺影だけがある。帰省するたびに遺影を見ているが「少女」のため姉と思ったことはない。

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