万札そろえセンス代わりにするなんて

シンボルロードのベンチに70代のご婦人がいた。右手にセンスを持ち優雅にあおる。ベンチ前を通るとき手元を見たら、センスではなく一万円札をそろえたもの。30～40万円はありそう。

むき出しのお札を持ったまま誰かを待つ。どこかおかしい。20㍍ほど離れたベンチに座り様子を見る。やがて同年輩の女性が来て声を掛けた。「お札をしまいなさい」と注意し立ち去る。

お札で遊んでいるのはまずい。午後３時前後のシンボルロード、人通りは少ない。ひったくりに遭ったら万事休すだ。ご婦人は手ぶらである。家からふらっと出てきた感じ。認知症かな。

自転車にヘルメットどころか歩道でも安心できない。車が突っ込んでくる時代だ。気がついたらご婦人の姿が見えない。大金持ち出しての買い物でもない。結局あれは何だったのだろう。