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「お茶をテーマに静岡を巡る」 旅行記(1)静岡市中心部編

2024年のGWにお茶をテーマに静岡を巡りました。その時の体験を要約した旅行ガイドを公開しましたが、こちらの記事では写真を交えながら、旅の様子をお伝えします。旅行ガイド編では扱えなかった内容も含みます。第1回目は静岡市中心部。


概要

行程
マップ

静岡駅

 旅の起点となる静岡駅。新幹線の駅構内から早速茶畑が広がります笑 売店でも茶葉を売っていたり、静岡市が「お茶のまち」であることを早速実感しました。

駅構内に広がる茶畑

 立ち寄ることはできませんでしたが、駅ビル「パルシェ」の中には、「ニガクナイコウチャ」のお店が。茶葉の販売の他に、ドリンクやソフトクリームも楽しめるようです。

ニガクナイコウチャ

しずおO-CHAプラザ

 静岡駅の目の前には「しずおO-CHAプラザ」が。静岡県お茶振興課/世界緑茶協会が運営する静岡茶の魅力を情報発信する拠点で、飛び込みでも「お茶の淹れ方体験」(所要時間15分)ができます。

外観
お茶の淹れ方体験
資料や展示物も

静岡ホビースクエア

 「しずおO-CHAプラザ」のすぐ隣のビルに「静岡ホビースクエア」があります。静岡はお茶だけでなく「模型の世界首都」でもあり、静岡県が日本全国のプラモデル出荷額の3/4を占めるそう。

エントランス
普段見る機会のない金型

茶町界隈

 静岡茶市場や約100軒の製茶問屋が立ち並ぶ茶町界隈。製茶問屋とは生産者から茶葉(荒茶)を仕入れ、仕上げ加工や合組(ブレンド)を行い、小売業者に販売する業者のこと。今回は静岡茶市場、茶屋すずわ、マルヒデ岩崎製茶にお邪魔してきました。

静岡茶市場

 静岡県が出資する「株式会社」として発足した静岡茶市場。旅行会社「そふと研究室」のツアーで見学できます。全国の茶市場の先駆けで、卸売市場では珍しく相対売買による取引を行います。相対売買では生産者と茶商、仲介する茶市場職員の三者で価格交渉が行われます。ツアーでは拝見(テイスィング)の体験なども。

静岡茶市場外観。よく見ると屋根は茶畑型。
生産者、茶商、茶市場職員が行き交う活気ある現場
拝見の様子。敢えて熱湯を注ぎ、味や香りを鑑定します。

茶屋すずわ

 製茶問屋の鈴和商店が運営するお茶と暮らしの道具を扱うお店。日常のシーンに応じたさまざまな合組(ブレンド)茶や、作家ものの茶器を取り扱う。店主渥美さんの私物(非売品)の茶器コレクションも展示されています。

茶屋すずわ
茶器類

マルヒデ岩崎製茶

 新茶だけでなく、低温貯蔵で熟成させた蔵出し茶にも力をいれる製茶問屋。ご自身の言葉で分かりやすく語る解説が印象的でした。毎月1日には静岡のお茶と食べものを集めた「マルヒデ百貨店」を開催されているそう。

マルヒデ岩崎製茶

白形傳四郎商店

 マスコット「傳ちゃん」でお馴染みの製茶問屋。東京でも紀伊國屋などで取り扱いがあります。

白形傳四郎商店

浜佐商店

 東京でも商品を見かける製茶問屋。立ち寄れなかったものの、茶もちが美味しそうでした。夏場はかき氷が名物とのこと。

浜佐商店

その他のお店

ななや 静岡店

 東京にも出店する抹茶スイーツとお茶のお店。運営元の丸七製茶は、1988年に静岡で初めて抹茶を生産されたそう。藤枝産抹茶を使用した「世界一濃い抹茶ジェラート」などを販売。店内は賑わっていて、お茶が日常に根付いていることを実感。

ななや 静岡店

MARUZEN Tea Roastery

 製茶問屋「丸善製茶」系のティージェラートカフェ。店内にお茶の焙煎工房が併設され、5段階の焙煎温度帯からお茶とティージェラートを選べる。既にカフェイン過多だったため、入店は見送ったものの、面白いコンセプト。

MARUZEN Tea Roastery

 静岡では「お茶屋さん多すぎ」問題に直面する機会が多いですが、特に静岡市はお店が多く、行けなかったお店が積み上がってしまいました。事前に行きたい店に目星をつけ、計画的に回られることをおすすめします。

 以上、静岡市中心部の旅行記でした。次回は静岡市周辺部の旅行記です。

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