【大人の食育】カロリーを無視してみる?
今回は第10回目です。
これまでダイエットについて、さまざまなお話をしてきました。
ダイエットといえば、カロリーを減らしていくことだと考えている方が多く感じられます。
たとえば、コンビニでお弁当などを購入するトキ、AとBの商品で迷ったらカロリーが低いのを選ぶなどです。
これまで「数字を氣にしない」とお伝えしました。
それは、体重や血糖値などの数字でしたが、今回はカロリーも氣にしないです。
カロリーが高いと太る?
カロリーが高いと、太るやカラダに悪いなどのイメージがある人が多いです。
体重や血糖値でも数字を目標などにすると、ストレスになるとお伝えしました。
今回のカロリーも同じです。
少し健康意識のある方が「食べたい」ではなくカロリーの低いモノを選ぶというのはNGです。
「健康のために我慢する」は思い込み
我慢はストレスになります。
「我慢は美徳」のように教育されてきた私たち日本人は特に、我慢することで健康によいと自己暗示をかけていると思います。
ストレスは心身ともに、悪い影響があります。
我慢に我慢を重ねると、限界がくると風船のように爆発し反動となるということも・・・・
我慢してたのに体重や体調が良くない方へいった経験がありませんか?
ストレスというカラダに悪影響を及ぼすモノをやめるため、カロリーを氣にすることをやめてみましょう。
固定概念がある方に根拠なく「カロリーを意識するな」と言われても混乱を招き、混乱してしまいますよね。
あなたは、悪くありません。
なかなか受け入れるのが難しいのが、普通です。
健康や食の仕事をしているかや、栄養士や管理栄養士の方が特に受け入れられないでしょう。
2大悪ともいうべき「太る、病氣」に勉強し時間や労力をかけてきたはずです。
ココロのシャッターがガラガラと音を立てて、閉められた方が居られるように思います。
しかし、そんな考え方もあるのかと、聴いて(読んで)いただければと思います。
カロリーとは何でしょうか?
一度考えてみてください。
正解は、エネルギーです。
よく、車に例えてガソリンという方が多いく、正解です。
しかし、ほとんどの方がカロリーの数値を「なんとなく」や、やせるからと考えている方が多いのが現状。
カロリーの数値が高い、低いに振り回されているだけでは、意味がありません。
先ほど、車のガソリンがカロリーだということをお伝えしました。
では、ガソリンが少ない、薄い状態では車は動かないことは理解できますね。
すなわち、私たち人間もカラダを動かすためのエネルギーを使い燃焼させないといけません。
カロリーは減らさず『性質を知って上手くつき合っていく』モノなのです。
カロリーとなる栄養素は3つ
・炭水化物
・脂質
・タンパク質
この3つを摂ればよいというのではなく、いかにバランスよく摂れるかが重要です。
私たち人間には『環境適用能力』というモノが備わっています。
少ないカロリーを摂取していても、生きていく能力があります。
省エネモードになると無駄なエネルギーの消費をしないようになり、基礎代謝が下がってしまうのです。
基礎代謝が下がると、臓器の活動が鈍くなって体力がなくなったりし、冷えや疲れやすいカラダになってしまいます。
さらに、新陳代謝が鈍ってしまい肌の老化や爪、髪の毛が傷み全身の筋肉や骨も作られたれ再生しにくくなります。
カロリーは、カラダだけの影響ではなく脳にも影響が及んでしまうのです。
理由は、カラダでカロリーというエネルギーは脳が一番使われる場所です。
脳の重さは、体重の2%程度ですがエネルギーの消費量は約18%もあります。
具体的には、体重が50kgの人を例にしてみると、脳の重さは1kg。
厚生労働省が出している平均的な1日当たりカロリー摂取は1,859kcalで、1,859kcalの18%は334.62kcalとなります。
脳のエネルギーが足りなくなると、どうでしょう?
思考力、氣力、やる氣がなくなったり、氣持ちに影響が現れます。
少ないカロリーの食事を摂取を続けると、カラダの機能が低下するリスクがあります。
ただ単に、低カロリーを選ぶのではなく、燃えてカラダの機能を上げてくれるモノを摂らなければいけないということです。
燃えやすいモノを食べることで、省エネモードのカラダは通常モードにスイッチが切り替わります。
元氣がみなぎり、前向きに物事を捉えられるようになります。
カロリーは、エネルギーであり発電所と考えましょう。
カロリーを燃料にし、エネルギーを作り出しています。
筋肉が減少すると、エネルギー消費も減少します。
この状態が「太りやすいカラダ」です。
スーパーなどのお店に行くと、以下の商品を目にしたことがありませんか?
・ローカロリー
・ゼロカロリー
・低カロリー などがありますね。
商品を選ぶときなどに、カロリーを氣にしていませんか?
私たちは、過剰にカロリー摂取していると思いますか?
厚生労働省 国民健康・栄養調査 2020年(令和元年)
1日当たりの摂取カロリー平均は、1,859kcalでした(年代別で異なる)。
興味深いデータがあります。
1946年食糧難だった第二次世界大戦直後 平均は1,903kcal
1970年代の平均は2,226kcal
摂取カロリーは、1970年代を境に減少傾向にあります。
一方で、肥満やメタボに悩んでいる方が増加の一途にあります。
カロリー摂取は減っているのに肥満が増えているのは、変だと思いませんか?
その理由は、先ほどお話ししたカロリーが燃えにくいカラダであること。
結果的に血糖値のコントロールなどが上手くいかず、肥満に繋がるのです。
カロリーの消費で思い浮かぶのが「運動」だと思います。
しかし、運動によるカロリーの消費は約3割と、想像より少ないことがわかります。
約6割は基礎代謝に使われるということも覚えておいてください。
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