困っている人を助ける
今日は「困っている人を助ける」ということについて書いてみます。
少し前から、小学校でのボランティアを始めました。
ボランティア
きっかけは、長男が小学校から持ち帰ったお便りで「コミュニティ・スクール」というものを知ったことです。
簡単にいうと、学校や地域と、ボランティアできる人とを繋いで
地域で学校を支えていこう、という取り組みで、ちょうど私の住んでいる地域でも数年前に始まったそうです。
ボランティアが募集されていることを知ったので
お便りをもらった日に早速登録。
ありがたいことに、数日たってすぐお声をかけていただきました。
長男が通う小学校とはまた別の小学校で、お昼休みに先生が少しでも休めるよう、サポートをさせていただくことになりました。
(ボランティアがいないと休めないという先生のお仕事の現実・・・😭)
その後見学や説明を経て、
毎週1回、1時間半程度
ボランティアとして学校でお手伝いさせてもらうことになりました。
この役割としてボランティアを募るのは初の試みだそうで、先生たちも探り探りでとりあえずやってみましょうか、という感じ。
ついこの間まで幼稚園・保育園児だった1年生たちの
てんやわんやの給食タイムを手伝います。
よそうのを手伝ったり、こぼしたのを拭いたり・・・
それが終わったら、支援学級で目が離せない子にくっついて見守り。
2児の母をしている身としては、子供と同じ年代のいろんなキャラの子と触れ合えるその時間は、特にストレスもなく、
おもろいなあ、と思っている間に1時間半経ってしまいます。
ところが、
終わってみたら
「今日も助かりました〜!ありがとうございました!!」
と、先生から心からの感謝の言葉をいただけるのです。
特に最初に行った時のお礼の言葉が忘れられません。
今まで困っていたところにボランティアが来て本当に助かった!
と思っていただけたことが伝わってくる、
心からの「ありがとうございました!!!」に
私の心は満足感でいっぱいになりました。
ただの「ありがとうございました」という言葉、それだけです。
だけど、
心からの感謝の言葉がこんなに嬉しいものだとは・・・
と、思いました。
ああ、先生、本当に困ってたんだなあ
役に立ったんだなあ
嬉しいなあ
と、思いました。
この経験が、感動的でした。
時給換算
困っている人を助けることはいいこと
それはみんな知っています。
だけど、
駅の階段で荷物が多くて困っている人に遭遇してさえ、
助けるのは勇気がいります。
そこには色々な理由があります。
その中の一つに
「助けるメリット」を考える文化が
あってしまうのでは・・・と思ったりします。
割に合わない
コスパが悪い
ギブアンドテイク
こういう言葉たち。
この言葉が必要になる場面はもちろんあります。
でも、そういうことを考える必要がない場面もある、ということを、忘れかけているかもしれません。
学校のボランティアがもし、
時給1,000円の仕事で、私が1,000円受け取っていたら、どうでしょうか。
先生の「ありがとう」の質も違うでしょうし、
何より「ありがとう」を受け取る私の気持ちも全然違ったのは明白です。
お互いに、「お金もらってるから”当たり前”だよね」っていう気持ちが混じります。
「1円ももらってないからこそ」いただけた、受け取れた、満足できた、感謝の言葉です。
豊かさとは
私は社会人になってしばらくして、仕事を辞めて、やっとボランティアに手をあげたわけですが、
学生時代から積極的に参加されている方、被災地などで最前線で活動されている方には頭が上がりません。
学校の先生もそうです。
サービス残業当たり前の中で子供達のために一生懸命働いてくださるのはボランティア精神なくてはできないと思います。
福祉の領域もそうでしょうし、そういうお仕事や活動が世の中にたくさんあります。
そのような方々は、なんでもお金で換算されてしまう世の中で
次元の違う豊かさを得て人生を歩まれているという感じがします。
(※”なんでもお金で換算されてしまう世の中”には違いありませんから、教育・福祉分野には大きな課題があり、豊かさを得られていても、理不尽さはあると理解しています。)
会社員として生きてきた私としては、
「働く」ということを、会社の損益や、自分のキャリア・収入にばっかり結びつけていた今までの人生、なんとも勿体なかったなあ、と感じます。
だから遅ればせながらわたしも、豊かさを味わえる人生を進みたいなあ、と改めて思っているこの頃です。
時給「ありがとうございました」で幸せになれる人でいたいです。
日本人の精神
「誰かを助けることは自分が幸せになること」
っていうことは、日本人は根本に持っている感覚だと思うんです。
その心が、現代のお金至上主義の道徳に上書きされつつある感じがします。
リスキリングだ
お金の勉強だ
2千万円貯蓄せよ
と、色々言われています。
それらも大切ですが、いま一番日本人が確認しないといけないのは
シンプルに「困っている人を助けた時に得られる喜びや満足感」のような気がすることがあります。
なぜなら、そこには、
円高になろうが、物価が高騰しようが、賃金が安かろうが、
変わらない満足感があるからです。
「ありがとう」って言い合いながら助け合える文化があれば、
多少経済的に低迷していても、幸せじゃないですか。
(経済はどうでもいいという意味では全くなくて、
そういう見方をしてみてもいいかもね、っていう話です。)
これからもボランティア、毎回楽しみに通いたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
終わり
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