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時間は存在せず、
この世界はものではなく出来事の連続である…

こんばんは。
カーボです。

今回は若干難解ではありますが、
刺激的に本を紹介します。

カルロ・ロヴェッリさんの
『時間は存在しない』です!

○時間が有効なのは局所的

相対性理論をなんとなく聞いたことの
ある方はご存知かと思いますが、
光の速さで進めば進むほど時間は
ゆっくりと流れます。

それと同様に標高が高いところに
住んでいる人の方が時間が早く流れ、
地上、海底に住む人の方が時間がゆっくり流れます。

地球の自転のスピードの差によるもので、
多くの実験で証明されています。

この話をもっと進めると、
時間としての今というのは
存在しないことになります。

椅子に座っているあなたが
5光年先の人に
「誕生日おめでとう」と言ったとしても、
その言葉が届く頃には何歳も
年を重ねているように、
時間というのは地球の地上では
かろうじて同じものを共有しているようで、
厳密には場所が離れれば、
また動いてるスピードが変われば
時間はそれぞれの流れで
進んでいて絶対のものではないのです。

○存在するのは出来事のみ

万物は流転しており、全てのものや
事象は絶えず動いています。

目に見える石があったとしても、
それは物質上ではほんの一瞬の間
原子が集合してできた出来事であり、
長い時を経れば必ずまた原子は
離れ離れになり、石では
なくなります。

全ては物理法則に基づいてた
出来事の連続なのです。

時間というのも個々に
別々に流れているので
同じ物差しで測ることに
意味はなく、ゆえに存在の
証明に時間を係数に使うのは
間違いであることがわかります。

○我々が時間と感じているのは「脳の記憶」

では、我々はなぜ時間が流れてる
ように感じるのでしょうか?

それは我々が生きているのが
「脳の記憶に支配されている」
からであり、たとえば音楽は
一つ一つを見ると音でしかないですが、
我々が「勝手に」順番に聞いて
記憶することにより音楽が
流れていると錯覚しています。

物理的には全く異なる音を
連続して記憶する我々の頭の中
だけで音楽は流れているのです。

○本書はとにかく奥深い

僕がかろうじて理解できて
こんなものですが、
著者は現役の物理学者であり、
ループ量子力学の先駆者です。

その著者が一般の人にもわかる言葉と
詩的な過去の偉人の引用でできた本書。

今までの概念を打ち壊されると同時に
文学的な味わいまである稀有な本と
なっています。

これがKindle Unlimitedで
読み放題で読めてしまえるなんて
信じられない世の中ですね。

是非とも読んでみてください!

○日替わり紹介

物理法則はそれとして、
300日のTwitterの断酒記録を
まとめたものです。

かなり苦労した力作になっています。
もし、よければ是非お願いします!

では、また!

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