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パーソナルカラー診断を検討している諸君へ

先日の記事で、とうとうパーソナルカラー診断を受けたことを書いたが、記事の半分が電車の話で、うっかり肝心の診断の様子を書き忘れていた(あほ)

ということで、簡単に診断はどのように行われたか記していきたい。

まず、私が予約したのはマンションの一室で個人で経営されているサロンである。
夫がネット検索で探してくれたサロンで、1ヶ月分の予約枠が10分で埋まる、どうやらなかなか人気がある先生のようだった。

私は10月の枠で1度予約したのだが、モタモタと必要項目を手入力しているうちに締め切られてしまった。
それを教訓に11月枠争奪戦の際は、事前に必要項目をメモ帳に記載し、コピペするだけの状態にしておく作戦で見事勝ち取った。

顔色の変化をよく観察できるように、当日は出来るだけすっぴんに近い姿で来るように。

そう指定された私は正々堂々、裸一貫素顔に透明の日焼け止めだけを塗布し人で賑わう休日の街中に繰り出した。

両頬にうっすらと姿を表しているシミ…もとい太陽のキスマークだけは隠すべきか否か、一瞬私は逡巡した。
ファンデーションを指先に載せ、トントン。それで全てが解決するのだ。

隠しちゃえよ。
一滴のファンデでお前は見たくないものとおさらば出来るんだ。

そんなささやきを振り切って、私は初志貫徹、ドすっぴんをピアスやネックレスでキラキラと飾り立て決戦の地に降り立った。

すべてを晒し正確な診断を受けたいという純粋な思いと、自分のすっぴんと勇気を誇りたいというわけの分からぬ矜持からの選択だった。

さて、いざ診断である。
私は椅子に座らせられ、左右から謎の光を当てられた。
それはYouTuberなどがカメラ写りを良くする、つまり顔を盛るためのライトではない。
一切盛れない。

おそらく太陽光に近い状態を作り出すための装置なのだろう。(カラー診断は太陽光の光のもとでやるのが一番良いらしい)

両側から、顔のすべての粗を暴きたてる邪悪な光をすっぴんに当てられ、鏡に映るは白いケープを付けられたアラフォー。

少しでも輝きを補おうと付けてきたピアスは外され、ネックレスはケープの下でおねんねだ。

あげく、前髪とサイドの髪をクリップで留められ顔面むき出し、ほとんど捕虜である。
並の人間であれば自我が崩壊するところであろう。

日常生活の9割はドすっぴんで過ごすという特別なトレーニングを受けてきた私だから耐えられた。そう信じている。

さてかような羞恥責めの中、顔の前に何十枚もの色とりどりの布を交互に当てられるという、皆が一度は見たことのあるあれがスタート。

「ああ、これはいいですね。うすーいファンデーションを塗ったみたいに肌が明るくなりましたね」
「ああ、これは少し顔色が沈んで元気がないように見えますね」
そんな感じで先生が1枚1枚、顔色の変化をコメントしていく。

正直素人目では微妙な違いを把握するのはなかなか難しいため、私は全集中の呼吸で鏡の中の哀れな自分と向き合う。
「あ、これはうん、いいですね。瞳がキラキラして見えます」

感覚が研ぎ澄まさせて少しずつ微かな変化に気づけるようになってくるのが面白い。

私に分かるかなぁと心配な方もご安心。
自分に似合わない色は圧倒的に絶対に分かる。

似合わない色の布を当てられると、顔色が悪くなるだけでなく、顔のハリが無くなり、フェイスラインが弛んで見える等ありとあらゆる惨事が顔面で起きるのだ。

私の場合、得意とする色味は澄んだ鮮やかな色ということだった。
逆にくすんだ色、濁りのある色、重たい色味は顔を老けさせてしまう。

無地よりも柄物(ボーダー含む)が良く、アクセサリーは断然プラチナシルバーよりゴールドが似合う。

ゴールドでもキラキラと光るタイプに強く、逆にアンティーク調のようなくすんだ金、マットな質感のものは肌をくすませる。

ツヤ感、ラメ感が得意なので例えばメイクや、アクセサリー、洋服の質感などの選択に活用できる。
自分が不得意な色味の洋服などでも、質感に艶めきのあるものを選んだり、顔周りをジュエリーなどでキラキラさせると上手く着こなすことが出来るらしい。

つまり、先日の記事でも書いたが、カラー診断は選択肢を狭めるものではなく、拡大するためのものなのだ。

ちなみに、リップの色味で悩んでいることを伝えたら、今使っているピンクの口紅に鮮やかなオレンジの口紅を重ねて使うことを提案された。

使用しているピンクも割と鮮やかな色味のものだったため、普段はその上からブロンズ系のラメの入ったグロス的なもので落ち着かせている。

ところが、先生は鮮やかなピンクに鮮やかなオレンジを重ねろとおっしゃる。
これではハデハデパーリーナイトになってしまうのではないか。
ところが、軽くティッシュでオフするとめちゃめちゃ素敵に仕上がって本気で驚いた。

そもそも眉すら書いてないドすっぴんに鮮やかな口紅なんてとんだ命知らずの大冒険だ。
それなのにそれは、すっぴんにすら素敵に馴染み、馴染むだけではなく顔に自然な明るさと華やかさを与えてくれている。

プロ凄い。

そりゃ走ってオレンジのリップ買いに行くよね。

我が顔面に光をプラスするため、私は光り物を買わねばならない。さすれば私はこの世のすべての色を支配下に置けるであろう。
ええ、そうなんです。
必要なんです。

大きめの輝くピアスがほしい。
つまり、そういうことなんです。

カラー診断は物欲を激しく刺激するため、検討中の皆様はその点ご注意を。

最後にこれから受けてみようかなと思われている紳士淑女諸君に餞の言葉を贈る。

己のすっぴんに耐性をつけて臨まれたし。
シミもクマも色ムラもすべてを受け入れ愛してあげてほしい。

健闘を祈る。

サポートいただけたら、美味しいドリップコーヒー購入資金とさせていただきます!夫のカツラ資金はもう不要(笑)