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エディターズコラムが読みたい

子供の頃から雑誌が好きだった。初めてちゃんと読んだのは、小学4年生の時だと思う。毎週土曜日の夜、父とジョギングをして、その先にある喫茶店でパフェを食べていた。ジョギングというより、走って喫茶店に行っていたという感じ。そこには、週刊誌に紛れてJJが置いてあって、いつしか毎週手にしていた。月刊誌なのに。

それ以来、雑誌というものを欠かさず読んできた。最近はもっぱら電子書籍だけれど、中高生のときはないお小遣いで月に数誌買っていたし、友達と持ち寄って回し読みをしたりもした。いわゆるZ世代には珍しい、絶滅危惧種だったのかもしれない。


今も雑誌は読むし、やっぱりお金のかかった贅沢な誌面は眼福だ。ただのキュレーションメディアではなく、雑誌でしか得られないものは絶対にある。しかし、最近は好きな雑誌の『エディターズコラム』みたいなものを読む方が、本誌を読むよりもよっぽど楽しみになっている。しかも、本誌ではなく、WEBメディアで。

昔、雑誌の全盛期もそういうものがあったのか分からないのだけど、仮に最近増えたものなのだとしたら、もしかしたらここに時流みたいなものがあるのかもしれないなと思った。

何かと、透明性とかリアリティ、共感、みたいなものを意識しているのが今のトレンドだと思うのだけど、編集者の言葉を読者に直接届けるのもトレンドに沿った流れだなぁと。

私もよく見るのは集英社のSPUR.JPとマガジンハウスのHanako.tokyoなのだけど、SPURなんかは毎日のようにエディターによるコラムが挙げられている。

本当にブログのように所感も込み込み、個人的な話も多い。もともと人が好きだから、パーソナリティが強く感じられる読み物が好きというのはある。加えて、そのビジネスの匂いのしなささみたいなものが、よりリアルを感じているのかもしれない。Youtubeもインスタも、コンテンツ以上にパーソナリティに関心が向くことが多く、そんな彼や彼女のレコメンドだから使ってみよっかな、という流れは無視できない。


4次面接まで進んでいた出版社に祈られてしまったけど、斜陽産業と呼ばれて久しい出版業界の、私の大好きな雑誌を救う手段として、というより一読者としての好奇心で、いろんな雑誌の編集者による、パーソナルな話も混ぜんぜのエディターズコラム読みたいなぁ、なんて思ってたりする。

関西に住んでいるので、SAVVYとかMeetのコラムも面白いし、しっかりお世話になっております。


ふとSAVVYのエディターズコラムを読みながらそんなことを思ったので、雑感を書いてみたり。


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