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二十四節気の養生法【2023 小暑】

 もう夏の5番目の節気です。今年は7月7日から7月22日(大暑の前日)までの2週間が「小暑」です。暦便覧には「大暑来れる前なれば也」とあります。今年は、7/11が中医学で最も暑い時期とする「三伏天」の初天になります。この日から40日間が最も暑い時期となりますので、くれぐれも夏の養生法で健やかにお過ごしください。
 夏の養生は「清熱解暑」「安神養心」。風・寒・暑・湿・燥・火の六気は自然界の気象現象ですが、これが度を超すと風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火(熱)邪の邪気となって災害が起きます。これを中医学では、六淫(ろくいん)と言います。大雨や洪水は湿邪、台風は風邪、旱魃は燥邪が邪気となって災いを起こします。中医学では、人体も自然界と同じ理屈、リズムで動いていると考えます。人体に悪影響を及ぼす邪気は、外からくる外感と自分の中で生み出す内淫があります。真冬に長時間外に居たり、真夏に炎天下で作業や運動をすると寒邪や暑(熱)邪が侵入します。雨や雪が降り湿度が高いと湿邪や、乾燥する秋冬には、燥邪で潤いを奪われ肌や髪の乾燥、便秘などになります。冷飲食や暴飲暴食を続けると脾胃が傷み寒邪や湿邪を生み、激辛や高カロリー、飲酒が多いと熱を生み、またイライラや怒ってばかりも熱を生みます。これらの邪気が体内で長時間停滞すると、最悪は炎上して、めまいや脳出血などカラダの中で大災害を引き起こします。
 高温多湿な日本の夏は湿邪暑邪がカラダに侵入して体調を壊しやすい季節です。暑湿邪に傷められないよう清熱し、心(しん)の働きを低下させないよう「清熱解暑」「安神養心」がこれからの養生法になります。
 中医学では熱中症のことを「中暑(ちゅうしょ)」と言いますが、暑邪に中らないよう、余分な熱を冷まし、体内に熱がこもらないようにして暑気あたりや熱中症にならないようにしましょう。

清熱解暑しましょ

今月の癒しの庭園 「真如堂 涅槃の庭 隨縁の庭」

 今回は、京都洛東にある鈴聲山真正極楽寺をご案内します。通称「真如堂」の方が一般的に知られていますね。場所は岡崎という地域で丸太町通りと白川通が交わる交差点を少し北に上がったところです。
京都の東の端ですが、このあたりも、南禅寺前から山科に抜けるルートなので普段から良く通る道です。真如堂は、南に金戒光明寺という幕末に京都守護職となった会津藩の本陣が置かれたお寺があり、奥で繋がっているので何度か来たことがありますが、お庭を拝観するのは今回が初めてでとても楽しみです。今日もまた京都の庭園で一緒に癒されてくださいね。

 元禄時代につくられた赤い総門をくぐり境内に…。神々が夜にお参りに来る際につまずかないようにと珍しく敷居がないようにつくられています。

元禄時代につくられた総門

 キレイに整備された長い石畳を昇ってゆくと、右手に文化14年(1817年)に再建された立派な三重塔が聳え、その横に手水舎があります。

 正面に大きな屋根の本堂があり、本堂の正面上には享保11年(1726年)に寄進された大きな額が掲げられたいます。享保というと暴れん坊将軍の八代将軍吉宗の頃ですね。本堂の右手には立派な菩提樹があり小さな実がいっぱいぶら下がっています。菩提樹はお釈迦様がこの木の下で悟りを開いた木ですが、インドの菩提樹と中国や日本の菩提樹とは種類が違うそうですね。

 本堂左手には、沙羅双樹と呼ばれる夏椿が白い蕾を膨らませています。沙羅双樹は、お釈迦様が二本の沙羅樹の間に頭を北に向けて横になり入寂されたので沙羅双樹だそうです。当時インドでは北に楽園があると考えられていたそうです。それじゃ北枕は縁起が悪いということではなさそうですね。

その脇には「京都映画誕生の碑」がありますが、1897年に京都で初めて映画が上映されたそうで、1908年に初めて日本映画の父と呼ばれる牧野省三監督が映画の撮影をされたのも京都だそうで、映画文化に深く影響しているそうです。その牧野省三監督の「本能寺合戦」という映画を撮影したのが真如堂だそうで、この碑が建てられたそうです。建立に寄付されて銘盤には錚々たるたる役者さんのお名前が刻まれてあります。

 本堂を上がると正面に女性を救う「うなずきの弥陀」と言われているご本尊の阿弥陀如来像とともに不動明王と千手観音が祀られてあります。
いずれも平安時代作で、不動明王は陰陽師・安倍晴明が不慮の死に遭った時に、閻魔大王に直談判し蘇生させたと『真如堂縁起』に記されています。(下の絵がそうらしいです)
閻魔様は、安倍晴明に「五行之印(決定往生の秘印)」を授けて、この秘印を多くの人々に施し、横難横死を救うようにと命じたそうで、晴明は地獄の淵から蘇りその後85歳まで生きたそうです。

閻魔様の横で安倍晴明の命乞いをする不動明王と五行之印

 本堂で拝観受付を済ませ、本堂の中を巡り書院に繋がります。四季折々の風情を襖に描かれた襖絵や四季殿があります。
(室内は撮影禁止なので真如堂の公式サイトより拝借しました。)

※画像は真如堂ホームページより拝借しました

 真如堂には「涅槃の庭」と「隨縁の庭」の二つのお庭があります。 

真如堂の二つのお庭

 縁側の先には、造園家・曽根三郎氏が1988年に作庭した枯山水の「涅槃の庭」があります。
 お釈迦様の最期の入寂をモチーフに、北を枕にして横たわるお釈迦様とそれを取り囲む仏弟子や生類を石組みで表し、ガンジス川の流れを白砂で描き出しています。生け垣の向こうは、東山三十六峰を借景とし、すぐ近くに大文字山が望めます。縁側に座って眺めていると、心が癒され穏やかになり、いつまでも眺めていたい気持ちになります。

涅槃の庭

 書院の反対側には、日本を代表する作庭家・重森三玲の孫の重森千青氏が2010年に設計した庭園です。四つ目の家紋(三井家家紋)が印象的に配置されています。作庭にあたって、重森氏自ら境内を巡り歩いて見つけ出した石が再利用されているそうで、「随縁」とは「随縁真如」の略で、「真理が縁に従って種々の相を生じる」という教えだそうです。

隨縁の庭

 お茶室や待合処などのお庭や生け垣などの設えもとても素敵な風情です。

 どこも青紅葉と苔で緑のシャワーって感じです。本当に美しい!

緑のシャワーを浴びてる感じ
椛の花も可愛らしい
広い境内に観光客も少なくゆっくり過ごせます

 池の中央に辨天様が祀られています。池面に青モミジが映りコイが泳ぐたびにユラユラと波紋が揺れています。

水面に揺らめく青紅葉

 真如堂のお庭はいかがでしたでしょうか?ここも今は観光客も少なくとても静かに拝観することが出来ました。
錦繍の秋になると青モミジがすべて真っ赤に染まりまったく違う顔を見せてくれます。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々に美しい景色に癒されますね。
しばしの間、自然に身を委ね、風を感じたり、せせらぎや鳥のさえずりなど普段聞こえていない音を聞いたり、自然の風景を眺めてみたりしてくださいね。心が癒され穏やかになります。

お寺や自然の中で心静かにお過ごしください

小暑の養生法

 7月7日は七夕ですが、二十四節気では「小暑」です。
三伏天の初伏に近づき、多くの地域で気温も30℃を越え猛暑日となり、夜も25℃より下がらず熱帯夜になる日も多くなり寝苦しい日が続きます。
また暴雨が降りやすいのも、梅雨明けのこの時期でこれまで日本の各地で多くの水害がありましたが、洪水や土砂災害などにも注意が必要ですね。
 
 (しん=心臓)が活発に活動する季節なので、心陽を養い、心(ココロ=精神)を静かに保ち気持を落ち着け、心臓の働きが弱くならないよう心がけることが大切です。
 (しん)は、五臓六腑の中心であり生命活動を主宰するので「君主の官」と言われ、小腸と陰陽表裏をなし、「血脈を主り」「神志を主り」ます。心気が正常なら正しいリズムで拍動が行われ、押し出された血は脈中を巡って全身に送られ、四肢百骸を濡養します。血が正しく全身に送られると、顔色は薄紅色で華やかで、目力があり、味覚も正しく言葉も明瞭で、判断や行動も素早く的確で、責任感があり理性的な活動が出来ます。
 心が傷んで働きが低下すると、顔色に華が無く青白くなったり黒っぽくなり、目もうつろ、舌は真っ赤や紫色で、呂律も回りにくく言語も不明瞭、判断や行動も鈍くあやふやで、約束を守れない、時間を守れない、列や順番を守れないなど理性的な行動が出来なくなります。ひどくなると失眠多夢、憔悴、譫言、狂騒、異常行動などがおこります。
いつも遅刻ばっかりする人は、「ちょっと心が危ないんじゃないかなぁ」と心配になりますね!

心(しん)を傷めないようにココロ静かに

 中医学では、「春、夏は陽を養う」との考えに合わせて自然界の気と調和して過ごすことが大切だと教え、夏の養生法は「安神養心(あんじんようしん)」をすすめます。どのような状況でも感情的にならず精神を安らかに保つことが大切です。
 「喜」は心(しん)の志であり、この「喜」は、気持ちを伸び伸びと巡らせて気血を和らがせてくれます。夏の養生法が「安神」なのは、心(しん)を養うために出来るだけ精神を安定させることが大切だからです。心が養われると精神も安定するので、イヤなこと辛いこと、しんどいことに意識を向けず、心を静かに保ち楽しいことを意識して穏やかに過ごして心を養いましょう。
 小暑の頃は、気温も非常に高くなり毎日蒸し暑い日が続くので、イライラして落ち着かず、食欲もなくなり疲れて力がなくなります。いわゆる暑気あたりといった症状ですが、余分な熱を溜め込まないよう出来るだけ心静かに過ごし、激辛やアルコールの摂りすぎに気をつけましょう。

 また、夏季は脾胃(消化器系)の病気が起こりやすい時期で、暴飲暴食や冷たいものの飲み過ぎ食べ過ぎに気をつけ、生ものなど出来るだけ新鮮なものを摂るようにしましょう。暑さのため食欲が低下しますが、冷たいものは出来るだけ避け、お味噌汁、スープなど消化しやすいもので気血を補いましょう。栄養をつけないとダメだと思って、こってりしたものや揚げ物などの食べ過ぎは脾、胃の消化・吸収の働きを低下し、胃のもたれや胃酸過多、吐き気、下痢、便秘など脾胃を傷めることになります。
特に生もの(肉・魚や野菜)が新鮮で清潔なものでないと、食中毒にかかりやすく、腹痛、吐く、下痢をすることになり、子どもや高齢者など抵抗力が弱いとひどい場合は意識不明や死ぬこともあるので本当に注意が必要です。

 小暑は一年で一番暑い時期です。中医学では「三伏天」と言って、夏至から数えて二十日後となる3回目の庚の日を「初伏」と言い、二回目の庚の日を「中伏」、そして立秋から数えて初めての庚の日を「末伏」と言い次の庚の日までの合計40日間が最も暑い時期になります。人の陽気も最も盛んになるこの時期に「天人相応」思想に基づいて、寒邪や陰邪など冬の病気の虚寒体質の改善をする「冬病夏治」を行います。喘息やアレルギー性鼻炎、関節痛や消化器系疾患など慢性的持病のある子どもたちが一斉に並んで膏薬を貼ったりお灸をしたりする風景はこの時期の風物詩です。
 暑い時期ですが、特に虚寒体質の人はエアコンや扇風機の直風は避け、カラダを冷やす冷たい物の飲み過ぎや食べ過ぎ、また生モノの過食、寒涼性の食材の食べ過ぎには注意しましょう。

一年で一番暑い三伏天

余分な熱を取り除く「お茶」

 夏の暑邪を避け余分な熱を冷ますのにお茶はオススメです。お茶は寒涼性なので、カラダを冷やす性質があり、風邪(カゼ)の熱を冷ましたり胃熱による口臭を改善する漢方薬にも配合されています。
しかし、お茶自体は嗜好品として楽しむ方が多く、茶葉を発酵させて成分や風味を変化させ、特有の香りや味わいを出すためにいろいろなお茶が作られ、中国では緑茶、白茶、青茶、黄茶、黒茶、紅茶に分類されますが、製法によって茶の性質も寒涼性から温熱性に変化します。 
緑茶は茶葉が自家酵素によって酸化される前に大きな釜などで加熱乾燥させて作られ寒涼性ですが、紅茶は完全に酸化させてから加熱乾燥してつくられ温性になります。緑茶は浙江省杭州の西湖で採れる西湖龍井や清明節前に摘まれる明前龍井が有名で、中国紅茶では安徽省の祁門紅茶や福建省の正山小種(ラプサンスーチョン)、雲南紅茶などが有名です。
青茶は日本では烏龍茶と呼ばれるのが一般的ですが、茶葉を手で揉んで酵素を活性化させ、茶葉を酸化させて発酵させて、発酵度合いに応じて過熱して発酵を止め乾燥させて作られます。発酵度合いが弱いとより寒涼性が強く、発酵が強くなると寒涼性が弱まります。福建省の鉄観音烏龍茶や広東省の鳳凰山地域の鳳凰茶が有名ですね。
黄茶黒茶は、緑茶を後発酵させたもので、黄茶は軽く過熱して黄色くなるまで短時間だけ発酵させ、黒茶はさらに長く黒くなるまで長時間発酵させて作られます。黄茶は湖南省の君山銀針、黒茶は雲南省の普洱茶(プーアル チャ)が有名です。白茶は白い産毛の残る新芽を自然乾燥させたもので福建省の白毫銀針が代表格になります。緑茶や白茶は寒涼性で、黒茶、紅茶は温熱性に変わり、青茶や黄茶はその中間ぐらいの性質という感じです。

 お茶に合わせてブレンドするのに菊花がオススメです。
性味、帰経は[甘・苦/微寒、肺・肝]で、疏風泄熱、清熱瀉肺、清熱解毒、解毒消腫、清熱瀉火、平肝明目、除湿痹の効果があります。
緑茶や烏龍茶に5~10粒ぐらいの菊花をブレンドして飲むと余分な熱が取れサッパリします。

暑熱を清め湿を除く

食べる除湿剤「緑豆」

 台湾や中国では夏のドリンクと言えば緑豆湯。昔は暑い畑仕事などから帰ったらまず緑豆湯を一杯飲んで熱を冷ますのが一般的だったそうです。
ドリンクというかスープというか、スープと言っても熱々ではなく冷まして常温で、氷砂糖などを入れて甘味をつけてあることが多いです。
私も上海の南京東路で飲んだことがありますが、スィーツっぽくて結構甘かった記憶があります。はと麦や百合根、薄荷、なつめなどいろいろ味を変えて楽しまれるようです。
マメ科Leguminosaeヤエナリ(八重生、学名:Vigna radiata R.WILCZAK)の種子で、インド原産で東南アジアなどで栽培されています。日本では17世紀に伝来したそうですが、あまり一般的には売られておらずほとんど緑豆もやしの原料として使われています。
[性味:寒/甘、帰経:心・胃・肝]で、清熱解毒、疏風泄熱、消暑、除煩熱、清熱利湿、利水消腫、清火清痰、治痰喘、益脾胃などの効果があります。
 緑豆は、余分な熱を取り除き水の巡りを調えてくれるので、まさに「食べる除湿剤」!高温多湿でムシムシと蒸し暑く、むくみやすいのに喉が渇いて、暑気あたりで食欲が無かったり、熱中症が心配な日本の夏にぜひ摂りたい食材です。

 緑豆や小豆、黒豆などと一緒に炊いて、氷砂糖で甘みをつけてスィーツ(ココナツミルクで味をつけると南国風スィーツに!)にしたり、お米と一緒に炊いて「いろいろお豆のお粥」にするのがオススメです。
豆自体には特に苦みや漢方臭い味が無いので、どんな料理にも使えます。
※但し、お腹が冷えて下痢気味などの人は、ますます冷やすので収まるまでは控えましょう。

いろいろお豆のお粥

美容食材としても人気のはと麦

 台湾や中国では薏苡仁(ヨクイニン)や米仁と呼ばれ、蒸し暑いこの時期によく食べられます。イネ科ジュズダマ属の穀物(学名:Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)で、東南アジア原産でメコン川や熱帯雨林気候の豊富な雨で豊かな水に恵まれ昔からの自然農法で栽培され主食として食べられたり、漢方薬などにも使われてきました。
 日本でも古来イボ取り薬として用いられ、現在でも化粧水や保湿剤など美容のために良く用いられています。

 台湾では、「四神湯」と呼ばれるハトムギがたっぷり入ったスープが夏の定番スープです。
休みの日のショッピングや仕事帰りに四神湯スタンドでワイワイとスープを飲んで、夏の暑さに負けないカラダづくりをします。

ハト麦などがたっぷり入った四神湯スープ

スッキリさっぱり酸梅湯

 夏のドリンクと言えば酸梅湯も喉の渇きを潤し、汗を抑え、脾(お腹)を調え、カラダの余分な熱を取り除くのによく飲まれます。
酸梅湯は漢方生薬で使われる烏梅(うばい)と山査子、甘草を加えじっくりコトコトと煮て氷砂糖で甘みをつけたドリンクです。
甘酸っぱくてさっぱりした味わいです。
酸梅湯と言えば、台湾淡水の酸梅湯が名物ですね。
 烏梅は、未成熟の青梅を燻して燻製にしたもので、鎮痛・解毒作用があり、中国では古来、健胃整腸薬や感冒(カゼ)薬として用いられてきました。遣唐使が唐より持ち帰り日本に伝わりましたが、月ケ瀬梅林で有名な月ケ瀬では、烏梅に含まれるクエン酸が紅花染めの染料に使うために烏梅が作られたそうです。烏梅には、クエン酸が豊富で夏バテなど暑気あたりを避け、また酸味の収斂作用によって汗のかき過ぎを抑えてくれる生薬として重宝されてきました。
 店や家庭によっては、洛神花(ハイビスカス)や桂花(金木犀)、陳皮、なつめ、桑の実、紫蘇などを入れてオリジナルの酸梅湯が作られています。
日本ではあまりなじみがありませんが、とても美味しいドリンクで蒸し暑い夏のドリンクにおすすめです。

たっぷり作ってグビグビ飲める

京都伝統中医学研究所の"小暑”におすすめの薬膳茶&薬膳食材"

1.「清熱解暑」余分な熱を冷まし、心を養う薬膳茶&食材

 脾を健やかにして水の巡りを調え、むくみやポチャポチャ水太りの解消にもオススメの薬膳茶はトウモロコシの髭やはと麦になつめと黒豆をブレンドした水巡茶、ダイエット応援爽快茶、崑崙雪菊茶など。
オススメの薬膳食材は緑豆はと麦、山査子、蓮の実、竜眼桑の実、桂花など。
いろいろお豆のスィーツセットは最後にココナツミルクと砂糖で味付けてスィーツとしても美味しいですが、この季節はいろいろお豆のお粥として召し上がるのがオススメです。
■酸梅湯には、烏梅、山査子、甘草に加え洛神花(ハイビスカス)、桂花(キンモクセイ)、陳皮をブレンド。香りと風味が違うオリジナルの桂花酸梅湯です。大きなお鍋や夜間でたっぷり作って、冷蔵庫で保存。

2.台湾の夏の定番薬膳スープ

この時期の一番のオススメ薬膳「四神湯」スープです。芡実、薏苡仁、山薬、蓮子、茯苓など余分な暑湿邪を排泄する薬膳食材がたっぷり配合され、本場では豚モツなどを加えてたんぱく質もたっぷり摂ります。豚モツが苦手な方は鶏手羽などでもOK。夏バテや暑気あたりの予防におすすめの薬膳スープです。さらに緑豆や小豆、市販のヤマイモなどを加えるより栄養満点で効果的です。

2.漢方入浴剤 
 「艾葉」(ヨモギ)がたっぷり入った「ほっこりポカポカあたため乃湯」はカラダが温まりココロの緊張もほぐれ気血の巡りを促進。
よもぎは邪気を祓うので部屋に吊るしたりしますが、お風呂に入れて温浴も効果的です。浴室いっぱいに広がる漢方の香りに癒されココロもカラダもリラックス!
 また、エキゾチックでオリエンタルな香りの 「すっきりさっぱり乃湯」は、アロマではパチョリと呼ばれる「藿香 」(かつこう)という生薬をTっぷりブレンド。独特の香りで気の巡りが促進し、モヤモヤ気分もスッキリさっぱり、暑気あたりの体調不調やストレス解消、気鬱解消に。

中医学や薬膳の知恵を毎日のくらしに活かして、体質改善や病気の予防に役立てて下さい。

薬膳茶や薬膳食材などの商品は下記各ショップでお買い求めいただけます。

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次回は、7月23日「大暑」ですね。21日からは三伏天の「中伏」となり、いよいよ本格的な猛暑襲来でしょうね。実熱邪の熱中症に注意ですね。
また20日からは土用にも入ります。土用の丑の日は7/30日!

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