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わが子から母として選ばれたのは私ではなく、わが子へ母にしてと選んでもらったのが私だったりする。

よく
「子どもはお母さんを
 選んで産まれてくる」
というけれどね。

私ね、友達に言われたのよ。
「あなたは子どもに
 選ばれたんじゃなくて、
 どうやら自分で
 お母さんにしてくださいって
 この子どもを選んだんだよ」・・・

といわれた。

へ?っと思ったんだけどね。

それ、あながち
間違いじゃなかったなと
今にして思う。

この子たちがわが子でなかったら・・・

たぶん、
それはそれでありな世界では
あったんだろうけれど。

いや、つまらなかっただろうな。

その最中は必至だったし、
命かけていたからただただ
突き進んでいたけどね。

いいも悪いもすべて。
あーじゃない、こーじゃない、
いや、それはそれで
いいじゃんもあり。

というかさ、
私にとっての子育てって、
なんだろうかと問われたら。
「自分が今日というその日までに
 教えられた
 価値観だったり、
 常識を伝えていくこと」
だと答える。

事実、そんな日々だったわけだけど、
それは逆にいうと、
長女にしろ美沙にしろ、
育っていくたびに
「なんで?」「どうして?」
そんなことがたくさん
渦巻いていくわけ。

だからね、
何がしんどかったかって言ったら、
自分がこうだと信じて疑わなかった
私のそれまでの人生にとっての
絶対的な正解をいとも簡単に
彼女たちは覆していたこと、
だったんだな。

でも、本当は自分の中でそれを
やりたくてしょうがなかったこと、
ほんとはノーって言いたかったこと、
そんな自分でもいいじゃんと
言いたかったこと、
それ本当はありじゃんと
言いたかったこと、
そっち行ったら危ないよって
思っていたこと
=自分で自分に勝手に
誰かに与えられた答で
制限かけていたことを
すべて覆してくれた、そんな日々。

自分の中にある絶対的な正解ってさ、
ある意味自分を保つ
大事な芯であると同時に、
自分をめちゃくちゃ
縛り付けてるものでもあって。

本当は苦しいくせに、
苦しいと言わせない。

はぁ?何言っちゃってんの。
甘いよそれ・・・って
自分に向かって言うけど。

・・・いや、
言っちゃったらそれで
the endだって
信じて大きくなったからね。
ちょっとでもそのレール
外れようものなら、
怒られる。
怖くてそんなこと言えなかった・・・
いや、言っても無駄だよって
言うの諦めてた。

それをわが子たちは容赦なく、
ちがうだろぉぉぉって
にこにこしながら
伝えにきてくれていた。

それもめっちゃドストレートな角度で
本当に分かりやすいように
攻めてくれていたと思うとさ、
あながち自分でこの子たちに
親にしてくださいって
頼んだことも
間違いじゃなかったと思うわけ。

この子たちが見せてくれていた
世界のおかげで、
私自身が見ていたものって
自分一人ではどうやっても
見られなかったもの
だったなぁと思うし、
何より、いろんな考え方を
受け入れるベースを
逆に作ってもらえたと思っているの。

それをまた例えるなら・・・
ペットボトルを洗うこれ。


どうやっても届かなかった隅の隅に
めっちゃ頑固にこびりついていた、
なんならその汚れが一番
私にとっては大事だと
信じて疑わなかった鎖を
愛という形でシェイクして
ぶった斬ってくれた
ものだった・・・
そんなもののような気がする。

だから、
子育てにおける苦しいことが
本当は生みの苦しみだったりすること、
今にして思うと結構あったなぁ。

そこがわかったうえで、
納得のいかないことは
ストレートに闘ったらいいよ。

と言いつつ、
子育て真っ最中なら
それすらもそんなこと
わからなくてもいいかもね。

がむしゃらに、
そうじゃないだろうってことは
自分の芯を信じていけばいいし、
あれ?これってもしかして鎖か?と
思える部分があれば、
そこを丁寧に観察してみたらいいよ。

全てにおいて、
目の前の苦しみは
決して自分を苦しめるために
起きていることではなかったなぁ。

・・・ってそう言えるのも
自分で自分がフタしたことに
向き合って
話を聞いて
そうかそうかと
自分と仲直りして
言えること、だけどね。

本当は、小さい自分が全力で、
そっちじゃないよーーーっ。
本当はこっちのほうが幸せで
私はニコニコできるんだよ。

こっち選びたかったんだから。
こっち選んでも大丈夫なんだよ。
こーーーーんな絶景あるんだよ!
ってずーっと言ってる声を
無視していた私。

なんなら邪魔すんじゃねーよと
思っていた私。

末っ子長女だから。
彼女だから。
奥さんだから。
お母さんだから。

その時々で一番最適解を
一生懸命出していたけど。

全ては私が私として生まれて、
私として生きるためのものだった。

苦しーーーってなっていたのは
そんなカラクリが
あったからだったんだ。

だから、
子育てが大変だと言われている今、
いろんな大変さがあるけど、
それだけじゃないよってことは
声を大にして言いたいなと思ってる。

こんな幸せな世界も
ちゃんとあるよって
伝えたいと思ってる。

今日もここまでお付き合いくださり
本当にありがとうございました。



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