原爆くんの作文

 ぼくのゆめ。
 
 ぼくは、いまはこうしてじめんのしたで、すんでいます。ぼくはいつかおそとにでて、おしごとを、したいとおもっています。

 おとうさんがいっていました。ぼくにはすごいちからがあって、ちきゅうでもやけるそうです、ぼくにそんなことができるって、おもいませんでした。でも、ぼくはすごいんだとわかって、うれしかったです。

 おそとにはたくさんの、いきものがすんでいるそうです。とくに、にんげんといういきものは、ほんとうに、すごいとおもいました。
 ぼくみたいに、ずっとなにもわからないままじゃなくて、とてもかしこいのです。なにかをつくったりできるし、こころという、とてもすごいものを、みんながもっています。

 ぼくはそれのことを、おとうさんにおしえてもらいました。
 それは、からだみたいなものかとおもったけどちがって、ぼくのちからのように、めにみえないものでした。

 それがあると、ほかのものの、きもちがわかります。どうして、そんなすごいことができるのかは、わかりません。にんげんのこころと、ぼくのちからは、おなじぐらいすごいんだなと、おもいました。

 ぼくも、こころがほしくなりました。
 それがあれば、ぼくはちきゅうをやいたりせず、いいことができるとおもうからです。

 ぼくはなにもわからないので、いいとか、わるいとかもほんとうは、わかりません。いまは、おとうさんにいわれたことだけが、いいことだとおもってます。
 ぼくは、おそとにでたら、おとうさんのいうことがきこえなくなるから、それがしんぱいです。

 けど、ぼくは、いつかにんげんといっしょにおしごとを、します。だから、あんしんです。にんげんは、こころがあるから、ぼくにわるいおしごとはさせないにきまってるからです。

 ぼくは、にんげんにちからをあげるから、にんげんは、おかえしに、こころをくれたらいいなとおもいます。
 ぼくは、それが、たのしみです。はやく、おそとにでたいです。

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