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九月秋深し

秋の夜長のだらだらした街に雨が降っている時に書いたものたちです。なんだかいつも五七五七七にはならない

酔って夢現の微睡を 上滑るように酷い雨音
道端の 塵芥も花弁も
嬉しきことも悲しきことも押し流していく黒い涙跡

己が右手で左手を握りしめるような日々だった
貴方のことをまだ知りえぬ私は

差し出した手で頬をはたかれる
親しみと呼ぶものと背中合わせの何か

「彼氏のいとこ」という名前を飛び越して
「友達」と呼んではいけないのかしら

都会になりきれない街の大きな公園にて

草を食むガチョウですら争うのだ雑食の
人間様なら言うに及ばず

所々動物の腐臭がする街のレッサーパンダも
レッサーパンダ

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