見出し画像

「罰」でも「褒め」でもない。ではどうやって子どもを動かすのか?

大学院の課題を読んで、「懲罰的な規律」が時代遅れになりつつあると書きました。

ところが皆さんご存知の通り、日本では校則が増え続けています。

読売新聞によると、例えば、福岡市では、57の学校で下着は白か他の色でなければならず、62校で特定の髪型が禁止されています。これを管理する先生も大変で、東京都では学校の教師が足りなくなり、教師のバーンアウトが社会問題になりつつあります。

まるで校内暴力全盛期の私の時代のようです。違いは、先生を暴力でねじ込む代わりに、「登校拒否」の形で示す子供が増えたことです。

では今日は、マーシャル(2005)のアプローチを採用し、日本の学校を変えてみるためのシミュレーションを考えてみます。

またまた長文です。お時間あるときにどうぞ!

人を動かす三つの原則

マーシャルの理論によると、「生徒を動かす」ための原則は3つです。

1 ポジティブであること
2 選択肢を提供すること
3 振り返り

具体的にどうすればいいのでしょうか。見ていきましょう。

1 ポジティブであること

まずはポジティブな環境づくりです。
教室の配置、レイアウト、書いてある標語をポジティブにします。

これは多くのマレーシアのインターで感じることです。カラフルでポップな教室、ビーンバッグ、暖かい色の照明……こうしたものに、子供はまず目を奪われます。

私はマレーシアで、”ポジティブ "な雰囲気の環境に出会って変わった日本の子どもたちを数多く目撃してきました。

ここから先は

3,515字

これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。