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21世紀型人材を教育するために必要なこと

Voicyで人気のワーママはるさんが、私の「やめる練習」を読んで、マレーシアにきてくださったそうです。


良い意味でも悪い意味でも、空気を読む長男。見事に日本の同調圧力にはまっている!このまま日本で教育して良いのか、とてつもなく不安になりました。

この気持ち、とてもよくわかります。
先日、教育に不安を持つ方に向けてこの記事を書いたのです。

じゃあ実際に「新しい教育」ってどんなことをしてるのか。

今、世界には二つの教育方法がある


ハルさんの言うとおり、日本の教育は時代にあってません。
乱暴にいえば、今世界には二種類の教育手法があるのです。
「21世紀型」と「従来型」です。

日本の教育、時代にあってないよね? と不安になる保護者は「鋭い」のです。
文科省自らが「日本の教育は古すぎ」と言ってるのですから。

「今の教育って時代にあってないんじゃない?」って議論は欧米で始まり、
「21世紀を生き抜くための新しいスキルセット」が提唱されました。
そのスキルとは、以下の10つです。


* 創造力とイノベーション
* 批判的思考、問題解決、意思決定
* 学びの学習、メタ認知(認知プロセスに関する知識)
* 情報リテラシー
* 情報通信技術に関するリテラシー
* コミュニケーション
* コラボレーション(チームワーク)
* 地域と国際社会での市民性
* 人生とキャリア設計
* 個人と社会における責任(文化に関する認識と対応)


https://ja.wikipedia.org/wiki/21%E4%B8%96%E7%B4%80%E5%9E%8B%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AB


大雑把にいえば、「あたらしい教育」はこの「21世紀型スキル」を教えてるのです。欧米から始まり、その流れがアジアに来ているわけです。

日本で教育改革がうまくいかない三つの理由

元々アジアも、「日本の教育」みたいに知識詰め込み型スタイルが主流でした。マレーシアやシンガポールの公立学校はいまだにそうです。

しかし、日本の文科省も「このままじゃよくない!」「21世紀型スキルを導入しないとまずい!」と言ってるのです。以下は文科省の資料です。


これからの子供たちに必要になるのは、いかに社会が変化しようと、自分 で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよ く問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人ととも に協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性であると考 えた。……我々は、こうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会 を[生きる力]と称することとし、これらをバランスよくはぐくんでいく ことが重要であると考えた。
https://www.nier.go.jp/shirouzu/publications/pub_20.pdf
https://www.nier.go.jp/05_kenkyu_seika/pf_pdf/20130627_4.pdf

が、現実はなぜかそうなっていません。

国もこれだけわかってる。
なのに、なんで現場はああなの! と思いますよね?
私もそうでした。

理由は三つ。

一つは、現場の先生たちも「言われたことを素直にやる教育」を受けているので「自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に行動し」ってやったことない。この二つの教育って真逆すぎる。その上、実は教師と生徒が対等でないと、この学び、難しいんです。つまり、教師としてのあり方から変わらないとならない。

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