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家庭でできる21世紀型人材教育を考えてみたよ

昨日は、21世紀型のスキルをつけるのが新しい教育、というお話をしました。
今日は、インターナショナル・スクールに行かずとも、家庭でできる「21世紀型教育」の準備を私なりに考えてみます。

21世紀型の教育では、スキルセットの他に「自分の頭で考えること」が重要です。
自分で疑問を持ち探求することや、自分の言葉で相手を説得させることが必須です。この練習は家庭でもできる気がします。

日本の教育を受けた人に見られる傾向とは?

インターナショナル・スクールで学んだ方と比べ、日本からくる方には、一定の傾向があります。

それは、日本の学校で教えられる、

「物事をシンプルにとらえるくせ」
「正解が常にあると考える傾向」
「相手を否定的に見ない」(素直に考える)
「自分の意見を持たない」

傾向です。立ち会っているインターナショナル・スクールの入学試験でも、ときどき試験官から指摘されることです。

この傾向、良し悪しです。
組織にとっては、扱いやすい、真面目で素直で一緒に働きやすい人々とも言えます。多分、今の日本の大企業や公務員として働くにはマッチしているかもしれません。
むしろ、考える力があると、企業の歯車になるのはしんどいはずです。

しかし、インターなどで、聞かれたことに単語で答えてたりすると、「思考を面倒くさがっている」とされる。「なぜ僕は、この音楽が好きなのか」を明らかにし、相手を論理的に納得させなくてはならないのです。

「あなたの意見は」と聞かれて固まる人々

実はこの訓練、割と家庭でもできるんじゃないかな、と私は思ってます。
要するに、脳の筋肉を動かす練習です。

日本人が英語が苦手なのは、この「自分の意見がない」ということに強く関係していると思います。フィリピンの英語学校で毎回先生に「Why?」って毎回聞かれて困る、という方がいました。「どうしてあなたはそう思うの?」「なぜ?」と聞かれて固まってしまう、と。

「あなたの意見は?」と言われて、「そう言えば、私、意見なんて考えたこともなかったです」っておっしゃる方もいらっしゃいます。

案外、英語を学校で学ぶのも、良い訓練になるかもしれません。

21世紀型教育は、良い文章に似ている

こうやって考えてみると、案外、編集者の仕事にも通じるところがありますね。文章を書くことって思考の整理・訓練です。

「旅行は楽しかったです」と書くだけではなく「旅行がなぜ楽しかったのか」を具体的に書かなければなりません。多分、文章が上手い人って、この理由を分解して、論理を構成し、他人に伝える力が備わっているのです。

要するに、「具体的に話せる、書ける」のです。
だから、最終的に、読者を説得できるわけです。

子供に「思考力をつけて欲しい」と願う人は、英語だろうが日本語だろうが、この「考える力」をつけることを意識すると良いのでは。
つまり、家庭での会話が重要なのかなと思ってます。

質問されたら、探究型学習をやってみる

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