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100もの雑誌が休刊する時代に元雑誌編集者が思うこと


先日、「アサヒカメラ」時代の写真家から連絡がありました。「日本カメラ」が2021年5月号で休刊、会社も解散になった、とのこと。

ついに老舗の3大カメラ雑誌(「カメラ毎日」「アサヒカメラ」「日本カメラ」)が全部休刊です。


表現が変わっていく

雑誌の休刊が止まりません。2020年は100もの雑誌がなくなったそうです。

ファッション誌では、「ミセス」(文化出版局、2021年4月号で休刊)をはじめ、「アンドガール」(エムオン・エンタテインメント、10月号で休刊)、「グリッター」(トランスメディア、発行元が1月に事業停止)、「グラインド」「オーリー」「パーク」「ナイスシングス」(ミディアム、発行元が3月に破産。「グラインド」「オーリー」「パーク」の3誌はトライアウトが出版事業を譲受しその後復刊)、専門誌では「アサヒカメラ」(朝日新聞出版、7月号で休刊)、「商業界」(商業界、発行元が4月に破産)、「ラティーナ」(ラティーナ、5月号で休刊)、情報誌では「東京ウォーカー」「横浜ウォーカー」「九州ウォーカー」(KADOKAWA、6月発行号で休刊)などが休刊した。

この記事によると、大きいのは広告が減ったこと。
広告主が雑誌からインターネットにシフトしているのです。

私が「アサヒカメラ」にいた2000年代半ばで、雑誌の読者の平均年齢は高く、広告収入はずっと下がり続けてました。

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