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「『金と顔の交換』結婚」について思ったこと

アツさんのnoteが衝撃でした。

「あいつは俺の金を、俺はあいつの顔を選んだんです」

妻から嫌われている彼は、すんなりとそう言った。

「子どもの教育費のために彼を選んだの」

夫を嫌い、不倫を重ねる彼女は、当たり前のようにそう言った。

まるで、ボタンを押した瞬間に飲み物が出てくる自動販売機のように、彼らは簡単に認めた。

女性陣からは、「とにかく稼ぎのいい人と結婚したい(でも顔とかは普通でいい)」ーーこれ、本当にたくさんの方から聞きます。
なので、多分、マッチングアプリで相手を見つけるの、すごく難しいと思う。

子どもへの教育にかけられる経済力は、無いよりあった方がいい。

確かにそうだと思う。

だけど、それだけの理由で結婚相手を選んだ女性の話を聞くと、必ずしも幸せな結婚生活を歩んでいるとは思えないのです。

そして、経済力によって選ばれた男性もまた、なぜか妻から忌み嫌われるようになります。

友人は結婚相談所の条件に「年収700万以上」といれてるそうですが、なかなか見つからないと言ってます。
別の方は「年収900万なんだけど、選ばれるために1000万にすべき?」と悩んでいるそうです。

その数値は、ただの「瞬間風速値」かもよーって思います。

長く人生を見てくると、一時的に稼ぎのいい人が「数十年にわたってずっと」稼ぎがいいことは、稀かもしれません。

ついでに人間が若いのは一瞬のことで、あっという間に美しさも失われてしまいます。

結婚は長い長いレースである

人生は長いので、いろんなことが起きます。

今稼ぎがよく見える人でも、10年後はわかりません。
突然、会社を辞めて起業したり、海外留学したりします。一流と言われていた会社が倒産したり、起業した会社が傾いたり投資が失敗して借金生活になったりします。突然病気になって闘病生活が始まるかもしれません。

キリスト教の結婚式の誓いの「健やかなる時も病める時も」ですよね。

例えば今、IT業界でトップにいるように見える方々は、90年代の初頭には「怪しいオタク」扱いされてます。20代に睡眠薬に頼りながらオーバーワークに耐えて稼いでいて、50代で、すっかり体調を壊した方もいます。海外にも「働きすぎて鬱になって会社辞めた」人が一定数、いらっしゃいます。

誰かの伝記を1冊読んでみたら、生まれてから死ぬまでずーっと成功している人はそんなにいないことに気づくと思います。

むしろパートナーに求められるのは、苦しい時期の相手を支える胆力だったり、緊縮財政を支える能力だったりします。

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