長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターでは、世界文化遺産『長…

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長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターでは、世界文化遺産『長崎と天草地方潜伏のキリシタン関連遺産』の構成資産内にある教会への訪問事前申込の受付業務、各構成資産訪問に関する情報発信をおこなっております。 https://kyoukaigun.jp/

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長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターについて

ご挨拶はじめまして、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。 長崎県長崎市出島町にある当施設では、世界文化遺産『長崎と天草地方潜伏のキリシタン関連遺産』の構成資産内に点在するカトリック教会への訪問事前申込の受付業務のほか、 来訪者の方々に向け、各構成資産訪問に関する情報発信をおこなっております。 長崎県長崎市・佐世保市・平戸市・五島市・南島原市・新上五島町・小値賀町、そして熊本県天草市に分布する世界文化遺産『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連

    • よくある質問

      こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。 長崎県長崎市出島町にある当施設は、世界文化遺産『長崎と天草地方潜伏のキリシタン関連遺産』の構成資産内に点在するカトリック教会への訪問事前申込の受付業務を主な業務として行っています。 当施設のウェブサイトから、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産内・外にある長崎県内のカトリック教会への訪問事前連絡が可能です。 「訪問事前連絡」というのは、訪問にあたっての予約のような

      • コラム|枯松神社

        こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。  長崎市の北西部の西彼杵半島というエリアには、構成資産「外海の大野集落」「外海の出津集落」があります。この外海地区は、古くからキリスト教(カトリック)が伝わった場所の一つとして、周辺にはいくつかの伝承地が存在しています。  今日は、その中からサンジワン枯松神社を紹介します。 外海地区の主要なキリシタン伝承地というと、外国人宣教師サン・ジワン神父を祀る「枯松神社」、日本人伝導士バスチャンが

        • ミニコラム|ふしぎのメダイ

          カトリックにおいて「メダイ(浮彫のメダル)」とは、金属製のシンボルが刻まれている円形の信心具のひとつです。 古くは中世のヨーロッパにおいても、当時のカトリック信者に広く用いられていたほか、日本の潜伏キリシタンの間でも大切にされてきました。 この「ふしぎのメダイ」は、1830年に聖母マリアの出現を目撃したフランスのカトリック修道女カタリナ・ラブレが、聖母マリアによって示されたお告げとイメージをもとにつくられたもので、「無原罪の御宿りのメダイ」「奇跡のメダイ」「奇び(くしび)のメ

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          写真|紫陽花とドイツ人医師シーボルト

          こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。 先日、雨上がりの日に県内の川のそばを散歩していたら、季節を迎えた紫陽花が咲きはじめています。雨に濡れたその姿がきれいで、写真を撮ってきました。 紫陽花は、長崎市の花として知られています。長崎出島で商館医をつとめたドイツ人医師フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトと丸山遊女・其扇(たき)とのエピソードも有名ですね。シーボルトは其扇を「おたくさ(おたきさん)」と愛称しました。 シーボルトと

          お知らせ|ナガサキピースミュージアム『切支丹、その出会い展』

          こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。 長崎市松ヶ枝町にある「ナガサキピースミュージアム」で東京在住の写真家・叶野千晶さんによる写真展が開催中です。 [開催期間] 20224年5月21日(火) ~ 2024年6月16日(日) [開館時間] 10:00 ~ 17:30 *最終日は14:00閉館 [入 館 料] 無料 [お問合せ] ナガサキピースミュージアム ▽ナガサキピースミュージアム ▽『切支丹、その出会い展』紹介ページ

          お知らせ|ナガサキピースミュージアム『切支丹、その出会い展』

          コラム|創建時大浦天主堂とフューレ神父

          この復元図は、古写真やスケッチ、わずかな記録から作成した、創建時の大浦天主堂(日本二十六聖殉教者聖堂:L’Eglise des Vingt-six Martyrs Japonais)です。 創建時の大浦天主堂の床面積は、現存する聖堂に比べ、半分ほどでした。 基本設計者はフューレ神父とプティジャン神父で、設計を元に建設を請け負ったのは、日本人棟梁・大工たちでした。その経緯は「大浦天主堂の歴史」で触れたとおりです。 塔頂に十字架が立てられた大小3基の塔が聳え、尖塔アーチ形と呼ばれ

          写真|大野教会とイノシシ

          こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。 世界文化遺産『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の構成資産は、長崎県と熊本県に点在しています。 構成資産同士の距離は決して近いとはいえず、弊所に寄せられるご意見のなかには「アクセスがよくない」というご不満の声もいただきます。 リンク先の弊所ウェブサイトにご案内を掲載しておりますが、『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の構成資産は、6市2町(長崎市、佐世保市、平戸市、五島市、南島

          カルチャー|「SHOGUN 将軍」に描かれるキリスト教布教活動の一側面

          こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。 キリシタン史にかかわる映像作品、文学作品などについて、過去のものから現代まで、ランダムにご紹介していきます。 ディズニープラスで配信されたドラマ『SHOGUN 将軍』はご視聴になりましたか? ジェームズ・クラベルの小説「SHOGUN」をドラマ化したもので、ディズニー傘下のFXプロダクションによって製作された作品です。真田広之が主演・プロデューサーを務めたハリウッド戦国作品として、国内外を問わ

          カルチャー|「SHOGUN 将軍」に描かれるキリスト教布教活動の一側面

          事前連絡制度へのご意見

          こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。 長崎県長崎市出島町にある当施設は、世界文化遺産『長崎と天草地方潜伏のキリシタン関連遺産』の構成資産内に点在するカトリック教会への訪問事前申込の受付業務を主な業務として行っています。 当施設のウェブサイトから、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産内・外にある長崎県内のカトリック教会への訪問事前連絡が可能です。 「訪問事前連絡」というのは、訪問にあたっての予約のような

          写真|春の久賀島

          こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。 ゴールデンウィークが終り、仕事や学校など、だんだん日常感覚を取り戻す週ですね。連休期間中は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の各構成資産地域へも訪れる方が多かったようです。 連休期間に入る直前に、五島列島の下五島地区、五島市に属する久賀島へ行ってきました。福江島と久賀島をつなぐ定期船がドック期間中で空き時間があったため、写真を撮りながら久賀島内の未訪問地などを車で走りました。

          大浦天主堂|観覧ルート #22~26

          22.告解室(木製) 信者が自らの罪を司祭に告白し、神にゆるしを得るための場です。告解室、告解部屋などと呼ばれており、カトリック教会における秘跡の一つである「ゆるしの秘跡」のために設けられた部屋です。伝統的に聖堂の中に設けられています。 部屋は司祭と告白者で区切られ、また格子によって仕切られています。 複数の告解室を持つ教会もあります。 プティジャン神父の記録によると、天主堂創建当時、浦上をはじめとする潜伏キリシタンたちは、痛悔(ゆるしの秘跡)についての本を読み、暗唱でき

          大浦天主堂|観覧ルート #15~21

          大浦天主堂の観覧ルートをイラストと写真でご案内します。案内図の番号は、記事内の見出しの番号に対応しています。 これからご訪問の方は参考にしていただけますし、ご訪問を終えた方には追体験としてたのしんでいただければ嬉しく思います。 番号順に、記事をわけて公開してまいります。 15.大祭壇(主祭壇部) 聖書で語られる神の国は、透き通るクリスタル、色とりどりの宝石類で装飾された城壁に囲まれた都、それらが様々に光輝くイメージをもたらします。 多彩色のガラスで構成されたステンドグラ

          大浦天主堂|観覧ルート #8~14

          大浦天主堂の観覧ルートをイラストと写真でご案内します。案内図の番号は、記事内の見出しの番号に対応しています。 これからご訪問の方は参考にしていただけますし、ご訪問を終えた方には追体験としてたのしんでいただければ嬉しく思います。 番号順に、記事をわけて公開してまいります。 8.小バシリカ銘板 2016年4月26日、ローマ教皇庁により大浦天主堂は「小バジリカ(Basilica Minor)」の称号を与えられました。 「バシリカ」とは、建築形式を表す他、教皇によって特別な役割

          大浦天主堂|観覧ルート #1~7

          大浦天主堂の観覧ルートをイラストと写真でご案内します。案内図の番号は、記事内の見出しの番号に対応しています。 これからご訪問の方は参考にしていただけますし、ご訪問を終えた方には追体験としてたのしんでいただければ嬉しく思います。 番号順に、記事をわけて公開してまいります。 1.信徒発見記念碑 1865年3月17日に、大浦天主堂において、プティジャン神父と浦上の潜伏キリシタンたちとが出会った場面が表現されたレリーフです。1965年の信徒発見100周年記念祭の折に製作・設置さ

          写真|外海地区の風景

           こんにちは。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターです。  構成資産「外海の大野集落」「外海の出津集落」は、長崎市の北西部に位置する西彼杵半島にあります。長崎市中心部からは車でおおよそ1時間ほどを要する場所です。  先日、この地区を訪ねたときに、海岸に下りて写真を撮ってきました。外海地区から西の五島列島の方面に広がる海域は角力灘と呼ばれます。  この写真で右奥に位置する一番大きな島は池島という炭鉱の島です。写真の左側に写る小島は母子島と、母子