私が最初の授業に全力で気を遣う理由
最初だけなの?
…と言われてしまうかもしれないので弁解しておくと、最初の授業に特に力を入れて準備をして臨むということです(どんなに忙しくても)。
最初の授業に気を遣うのは当たり前と言えば当たり前だと思うんですけど、Twitterを見ていると、十分に授業の準備ができないまま授業をしてしまったとか、子どもたちに申し訳ない、というようなものが散見されたので。
あと私自身が私学で勤めている以上、自分の授業がある意味では「魅力的な商品」でなければいけない側面もあるので、授業のわかりやすさも内容も満足度も上げる工夫は常日頃から考えています。
話を戻すと、今年は教務寄りの分掌(&ICT担当)で例年になく忙しいスタートで、始業式の日でも授業の準備が出来ていない状態だったわけです。
そして、今年の授業は高校2年文系、高校2年理系、高校3年理系という3種類の担当。
去年担当していた生徒であれば、お互いに顔も名前も知っていて、授業の進め方もスタイルも知っているからそのままやっていけばいいというのはありますよね。
問題は、初対面の生徒。
しかもそれが受験生で、受験に必要な教科だったりする場合。
やっぱり最初の印象ってとても大切なわけですよ。
実際私も今日、初対面の高校3年生理系の生徒の最初の授業があったわけですけれど、まぁ、お互い程々の緊張感をもって始まるわけです。
生徒側は生徒側で
「この先生はどんな先生でどんな授業をするんだろう?」
「ちゃんと受験に必要なことを教えてくれられるんだろうか?」
みたいなことを考えていたと思うんですよね。
そういう不安を一気に払拭するのは、やっぱり授業のうまさとかわかりやすさだと思います。
論より証拠的な。
で、話の流れを理路整然とするためにも、十分に練り込んだ教材をタイムリーに与えることが必要だと思います。
そうは言っても、自分の身体も限界に近く(日曜日は二度寝して起きたら14時半)、一から新しい教材を考えるのは現実的に無理。
一応、最新の大学入試問題のデータベースは一通り目を通したものの、しっくりくるものは無く。
じゃあ一から自分で自作するかというとそれはそれで大変なので、過去に作ったプリントから再構成してレイアウトを整えて準備。
準備した問題は全部で3問。
1問目は小テストっぽい感じの本当に初歩の初歩の問題。
2問目と3問目は、去年までの授業内容の復習のプリントでもあり、初回の授業で自分が伝えたいことが凝縮されたような問題をレイアウト。
ちなみに、授業の展開としては2パターン考えていて、最初の1問目の小テストをやらせてみつつ机間巡視をし、理解度がかなり厳しければ去年までの内容の2~3問目はプリント配布だけで敢えてほじくり返さずに新しい単元の内容を喋ってしまおうと思っていました。
結果としては、理解度は良好で、こちらの思惑通りに去年度の内容を復習しつつ伝えたいことを伝えて初回の授業を終えることができたので良かったと思っています。
生徒の表情も概ね満足げだったから良かったと思っています。
必死にノートをとっていた生徒もいましたし、取り扱った問題も一定レベルの大学入試問題でしたし。
明確に年間の受験勉強の指標を示しながら、目の前の学習内容のポイントも解説しながらと、短時間で凝縮できたと思います。
滑り出しの授業はどの生徒相手にも上々でした。
やはり、授業準備、教材研究の時間は大切です。
問題は、その時間が十分に確保できない今の教師という仕事なのかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?