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生徒が「授業内小テストをして欲しい」と言ってくるメリットとデメリット

校種、発達段階、学力レベル、その他もろもろの影響がありますが、授業内で行う小テストについては様々な意見があると思います。

私自身は授業開始後、冒頭の5分間とかでやっていた学校もありました。

理想形は、もしかしたら授業内小テストをやらないでもしっかり学力をつけていけることなのかもしれません。

小テストをしなくても自分で学習を進めていくことができる、定着度合いの確認を自力でする方法を知っているという観点で、です。

この、生徒の勉強の方法の邪魔をしてしまいかねない点がデメリットかと思います(そうは言ってもそんな高いレベルに到達している生徒は稀)。

大人(教員)側の事情も考えると、1つの理由としては評価材料が少ないから増やすということも挙げられるかもしれません。

評価の観点も変わったので一概には言えないと思いますが、週あたりの授業時間数が少ない場合などはやる場合もあるかもしれません。

もっとも、週に1時間の授業だったりすると、生徒側も先週の内容を忘れていたりするので、記憶を呼び起こすために小テストを行って思い出すきっかけとすることもあると思います。

ちゃんと事前に勉強してくる生徒もいるはずですからね。

私も週1時間というのは経験したことがあります(週4時間を3時間と1時間の担当で区切った)。

祝日や学校行事と重なると、授業が2週間ぶりなんていうこともあるわけです。

まぁ、前回やった内容なんてかなり忘れますよね(笑)

そもそも、小テストと聞くと、どういう反応をするか。

やはりちょっとは勉強しないといけないとか、成績評価につながるとかいう観点で、敬遠する生徒は少なくないと思います。

私立の高校だと、小テストまみれという学校なんかも少なくないはずです。

もちろん、高校の内容が質も量も増えるということもありますからね。

私が今まで勤務してきた学校では、やはり小テストに対してはネガティブなイメージをもつことのほうが多かった気がします。

ところが、これがあるところを境目に、逆になることもあるような気がしています。

数年に1回くらいの頻度だと私は感じているのですが(もちろん私が指導している学力帯においての話です)、自発的に小テストをして欲しいという学年がたまにあります。

評価とかそういう観点ではなく、自分の理解度の確認に役立てたいから小テストをやってくれ、という場合が発端として多いと思います。

もちろん、こういう発言をする生徒はちょくちょくいることはいるのですが、往々にして周囲の反対に押し切られてしまうことが多いのではないでしょうか。

ところが。

今年は久しぶりに、あるクラスではほぼ全員が、他のクラスでも大半が授業内小テストを望んできました。

授業内小テスト賛成派が一番少なかったクラスでも、反対派の生徒1人の「とはいえなんだかんだ小テストがあったほうが定期テストのペース作りになるからなぁ‥」という一言で一気に賛成多数に流れていきました。

大人(教員)の側で強制的に「小テストするぞ!」っていう場合もあると思いますし、なんとなくやる雰囲気を作っていく場合もあると思います。

もちろん、意義や意味を説明したりして、相互理解が行われている状況で推し進めていくのが理想だと思います。

生徒側から要望が出てくる点で何がいいかというと、外から言われてやらされるのではなく、自分たちで望んだことなので、やはり真剣に取り組む生徒が相対的に増えるということでしょうか。

こうなってくると、こちらのやる気も俄然高まってくるわけです。

きちんと理解につながるようなタイムリーな問題を並べたいとか、解説もちゃんとやりたいとか、お互いにとっての好循環につながるような気もします。

結果として、生徒側の理解が深まることにつなげるのが我々教員の役目。

しっかり結果も出していきたいと思います。

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