見出し画像

家庭教育力の凄さを見せつけられる

教員のお仕事について論じられる際に、最近よく出てくるのが家庭教育力なのかな、とも思います(もちろんそれが全てではありませんが)。

様々な場面で、「それは学校で先生が教えるものではなくて家庭での躾のレベルだ」というのをよく見かけるようになった気もしています。

今日のお話は、どこかにいたかもしれないしいなかったかもしれない、私が過去に担任したかもしれない生徒のお話です(私の脳内での妄想という可能性も微レ存ということで)。

さて、どんな生徒かというと。

・楽器がかなりのレベルで弾ける(ピアノとバイオリン)

・何なら音楽一家

・両親のお仕事は、いわゆる凄いやつ(弁護士とか医者とか教授とか研究者とか議員とかそういうレベル)

・頭脳明晰

・東大にするか医学部にするか最後まで迷った

・ガツガツ追い込んで理三(東大医学部)を目指すよりも、余裕をもって東大に合格したいという発想。

・有言実行で現役で余裕の東大合格

・性格は基本部分が真面目だがおふざけもできる

・リーダーシップもとれる

・親子でもよくコミュニケーションがとれている

パーッと思い出しただけでもよくこれだけ出てくるもんだ、と自分でも思います。

世の中には様々なご家庭があり、金銭的には貧しくても、気の持ち方とか考え方が裕福で幸せそうなご家庭もありますし、その逆もありますね。

とにかくなんでもお金で解決する‥とか。

持ち物とかは立派なものをもっているけど、家庭内のコミュニケーションがとれていなくて崩壊している‥とか。

ただ、この生徒の場合には、本当に全てが揃っていたな、というようにも思います。

勉強に関しては、中学1年生のときから興味関心は高かったし、努力も惜しまなかった。

友人に先駆けて予習したり復習を丁寧になったり、間違えた問題を丁寧にやり直すなど、勉強のしかたも工夫していたし、周囲にも布教していた。

高校1年生とか2年生とかになると、学校の勉強だけでは飽き足らず、自分で大学レベルの内容まで勉強し始めたり。

なんでそんなことをしようと思ったのか、と本人に聞いたことがあるのだが、やっぱり適切なタイミングでさり気なく親のアドバイスはあった模様。

本人の状況と素質を見抜いて、与えることができた保護者の力も凄い。

ルールやマナー、モラルの点でもほとんど問題なかった。

自由にさせつつ、危ないところは管理して、つかず離れず絶妙な距離感を保っていたようにも思います。

それもこれも、日頃からよくコミュニケーションを取れていたからかもしれない、と思います。

もちろん、それなりの反抗期もあったりもしたのですが、そのあたりもうまくいなしていました。

自分が親の立場だったら、そこまでうまくいくかどうか(むしろうまくいく自信はない)。

度々、この生徒のことを思い出すのですが、両親が安定していた(気持ち的に?)というのが大きかったような気がします。

もしそうならば、自分も余裕をもって日常生活を送らないといけないな‥と、久しぶりにその生徒のことを思い出したので、この2ヶ月ほど忙しすぎて余裕を持てなかった自分に対して自戒の意味もこめて徒然なるままに記事にしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?