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生徒の成長の瞬間に立ち会えるのは教員の1つの醍醐味

こういう記事を書いてしまうと、「やりがい搾取」というような批判も飛んできてしまうのかもしれませんが、やはり教員にとって生徒の成長を感じられる場面に立ち会えるのは教師冥利に尽きると思います。

本当に、これだから教員は(大変だけど)やめられない。。

最近は、忙しすぎてTwitterもnoteもブログも更新できていませんでしたが、流石に嬉しすぎることが立て続けに起こったので、ぼかしながらも記事にしていきたいと思います。

それこそ、1つは勉強面、1つは課外活動(部活動)の面から記事にしていきます。

1.自分の進路が明確になるとともに勉強に打ち込むようになった生徒

自分が担当している高校2年生の生徒のお話です。

文理分けも済んで、1学期も半分を過ぎた6月のある日。

それまで、授業態度もそこまで良くなく、ちゃらんぽらんな感じもあった生徒が授業後に突然理科準備室まで私を追ってきたのです。

そして突然

生徒「先生・・ちょっと相談があるんですが・・」

私「おぉ。どうした?」

生徒「実は自分、○○大学に行きたいんですけど、どうしたらいいでしょうか?」

私「(!?!?)」
私「(そんなことを考えていたのか)」
私「なるほど、どうしたんだい?」

ということで、突然、担任でもない私が進路相談を受けることになったのです。

話を聞いていると、それまでも生徒の中には自分のやりたいことがあったものの、どうやら保護者の理解も得られないままモヤモヤしていたようです。

ところが、やっぱり自分がやりたいことをやりたい、でも現状どうしたらいいかわからないということで(なぜだかわかりませんが)私の所に相談に来たようです。

私なりに、受け止めて、相談に乗ってというある意味では当たり前でありきたりなことをしただけなのですが、生徒は自分自身の進路も懸かっているので、かなり真剣な様子でした。

お世辞にも成績はいいとはいえないその生徒ですが、相談に来た日以降、それこそ人が変わったように勉強するようになりました。

授業も真面目に、必死に吸収しようという様子が伝わってきます。

本当に、何がきっかけで人間スイッチが入るかわかりません。

そしてそういう場面にたくさん関われるのは、やっぱり教員のやりがいの1つだと思います。

2.部活動がきっかけでいろいろ回り始めた生徒

そもそも、今まで部活動にも真面目に参加していたとは言い難い生徒がいたのです。

部活も中途半端、勉強も中途半端、もちろん成績も推して知るべし。

しかし、ここ数ヶ月ほど、部活動への参加率が少しずつ上ってきたのです。

やってみれば楽しい。楽しいから熱中する。もっとやりたくなる。

放課後の補習に引っかかると練習ができなくなるから勉強もある程度しなければいけない。

そんなこんなで、きっかけは「もっと部活に参加して練習するためには」というところなだと思われるのですが、結果として生活のリズムも部活の中での勝率も、部活内の人間関係も、いろんなものが円滑に回り始めたのです。

もちろん、最新の定期テストの結果もかなり改善傾向が見られてきました。

部活動に関しては、昨今の外部化の流れとか、教員への負担の話はあると思います。

生徒への教育的効果もあるという話もありますし、そりゃああった方がいいとは思います。

私の職場は私立学校なので、やれと言われればやりますし、私自身はちゃんと指導してチーム作りもできるだけの技量も備えているので、できないことはありません。

難しい問題を孕む部活動ですが、ある程度の安定した教員数と安定した生徒数が見込めるからこそ維持できているのかもしれません。

おわりに

後半は昨今の部活動問題についての話になってしまいました。

ただ、メインは、生徒の成長の瞬間に立ち会える教員というお仕事の素晴らしさについてのお話でした。

日々、辛いことも少なくないですが、明日も踏ん張れそうな気になってきますね。

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