定期試験を律儀に保存して定期的に解き直している生徒がいた話
皆様お疲れさまです。
1月も今日で終わりということで、ツイッターのタイムラインには「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」という表現を度々みかけるようになりました。
確かに、1年間の1/12がもう終わってしまうと思うと早いですね。
また、経験年数がある程度の先生方については、少しずつ年度末の業務もやり始めたというツイートも見かけるようになってきました。
少しずつ初見を書き始めたとか、評価についてとか、定期テストの作問についてとか。
で、今回はこの定期テストについて少しばかり書いていきたいと思います。
中学・高校の先生たちにとって、定期テストの作問は1つの大きな仕事です。
自分が教えている生徒たちに対して、分野の偏りもなく、適切に評価ができるように点数配分にも気をつけて作成している先生が多いと思います。
もちろん、ある程度は生徒の勉強が報われるようにするために、学校で購入している問題集などの類題を出題するなど、バランスをとりながら作問している方もいるかと思います。
高校になると、進級の話も出てきてしまうので、赤点とか留年にも気を配りながら、高すぎず低すぎずの調整に四苦八苦する場面も多いはず。
もちろん、生徒に迎合ばかりしていてもいけませんが、内容の定着だったりモチベーションだったりいろいろな要素を加味しているのではないでしょうか。
ちなみに、私自身はかなり攻めた問題を作問しがちです。
もちろん、丁寧に授業を行い、出来る限りのことも行うのですけれども。
それこそ公立で勤務していたときも、授業もテストも丁寧に作り込んで、そこそこ難易度の高い問題でも高得点を維持できるようにしていました。
勉強に対するモチベーションが決して低くはない地域だったこともあり、都内のトップクラスの公立高校に合格し、進学する生徒も一定数いました。
また、私学で勤務するようになってからは、最終的に大学受験を意識して高校の授業内容を逆算して作り込んでいます。
もちろん、学校によって進度も目指す大学のレベル帯も違うので、目の前の生徒の実態に応じて試験問題は作問しているのですが。
さて、そんなこんなで毎回の定期テストで苦労して作問しているのですが、ここに来て、生徒から過去の定期考査の問題を再度配布して欲しいという要望が増えてきました。
実際に定期考査で出題したタイミングでは、難しかったという感想をもっている生徒が多かったみたいですが、やはり時間がたってそこそこの問題を解いて確認したいとなったときに、生徒の頭の中に思い浮かぶのがどうやら私が作問した定期考査のようです。
これは作問した私からするとかなり嬉しいことだったりします。
苦労して作成した定期考査の問題が、1回の定期考査で使われただけで終わってしまうのではなく、生徒が良問として認識して何回か日の目を見るわけですから。
もっとすごいと思ったのは、タイトルにあるように、定期テストを律儀に保存しておいて、定期的に解き直す生徒もいたことです。
そして、それが成績上位者だったりしたんですね。
それも、一人ではなく、確認できただけでも3~4名はいたんです。
もしかしたら、生徒たちの間でも「なんだかんだいって当時は少し難しかったけれども、少し時間が経った今思いだすと、実は結構いい問題だったのではないか」とか話し合ったりしているのかもしれませんね。
いずれにしても、高校生にしても中学生にしても、自分が作成した定期テストをきっかけにして生徒の学力が伸びていくことが実感できるのは、教師冥利に尽きるというところかもしれません。
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