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ALTと話すと世界が広がる

先日、自分の学年主任宛にある大企業から封書が届いていたところから話は始まります。

その大企業は、誰もが知っている飲料メーカーで、SDGsも踏まえた出前授業のようなものを、別の企業と提携しながら(?)無料でやっているよ、御校もいかがですか?というような趣旨のものだったんですが・・・

学年の中でもその案内文がかなりひどかったので、ボロクソに言われていました(笑)

なぜひどかったのかというと、送られてきた封筒は手書きで妙に気合いが入っていたんですが・・・

その気合いが全然伝わってこない、中身のない案内文が入っていたのです。

中には2枚の紙が入っていました。

1枚は大手企業のほうから送付状を兼ねたいわゆる日本式の案内文。

「拝啓」で始まり「敬具」で終わるあれですね。

もう1枚は提携先の会社が作成したであろう、A4サイズで三つ折りにされたポスターというかチラシ。

何がひどいかというと、まず何がやりたいのかがわからないんです。

上記では「SDGsを絡めた出前授業を無料でやっているので御校でもどうですか?」という趣旨だったと書きましたが、学年の先生たちが数人がかりでかなり苦労して読み取った結果そうなのだろう、という結論になりました。

まずそもそも、2枚の案内文に関連性がないのです。

企業側のチラシの作り方も下手で、

・自分たちが何者なのかを明らかにしていない(どういう企業なのかがわからない)

・何を目的としているのかが見えてこないのに実践例しか書かれていない(その実践例もよくわからない)

・チラシのデザインが下手(文字が多い、イラストなど直感的に伝わる部分が少なくて小さい)

というような感じです。

なんか、どちらの会社も「やっつけ仕事」で作っているのではないかと思ってしまうような内容ですた。

一通り、学年の中でボロクソに言われたそのチラシを持って、私はALTの先生のところにいきました。

というのも、自分もツイッターでもnoteでもブログでも記事を書いていて、サムネイルとかみやすさとかをすごく考えた時期があったから。

そして、自分自身の売り出し方というか、営業のしかたというか、宣伝のしかたが下手だよな、と感じていたからです。

自分自身にちょっと海外経験もあるので、日本の感覚ではなくて、久しぶりに海外の感覚から意見を聞きたくなってしまったんです。

私「ジャック、ちょっと邪魔してもいいかい?」
(Jack, can I interupt you for a moment?)

ジャック「いつでもどうぞ!」
(Anytime OK!)

私「日本人は自分たちの宣伝のしかたが下手だとは思わないかい?」
(Don't you think Japanese are bad at advertising themselves?)

ジャック「そうだね、とてもそう思うよ。(※以下詳細)」

2枚の案内文を見せたときにまず言われたのは、日本式の定型文について。

「この文章を見たら、僕たちアメリカ人は『スパム』だと思ってしまうよ。」

とのこと。

「人間味が感じられなくて、ただ僕たちのことを考えずに、機械的に作成しているんだね、と感じて捨ててしまうよね。」

と言われました。

もう1枚の企業のパンフレットというかチラシについても。

・デザインがぐちゃぐちゃだねー!文字が多すぎるし、イラストが小さい!
・彼らのホームページにも掲載されているこのイラスト、それなりにわかりやすくて直感的に伝わってくるのに、全然見えないよ!
・こっちのイラストをもっと大きくして、文字を補足的に配置したほうが全然よくなるね!
・文章中の大切なところを太字にしたり、サイズを変えたりしているのはいいけれど、そもそも一番伝えたいのはココじゃないよね?
・(その他もろもろ)

めちゃくちゃタメになりました。

ちなみに、その後にはサムネイルの作り方とかどうしてるの?とかアイコンの意義とかそんなものにまだ話が発展していって、「学校のお仕事」以外のいろんな話とか、世の中の動きとか、そういうものもお話することができました。

たまにALTとお話すると、感覚が磨かれてとてもいいなと感じます。

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