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京津畑日記 第11週 9月15日〜21日

ご訪問ありがとうございます。
朝夕の温度が低くなり始め、京津畑のけやきが慌てたように葉を落としています。まだ紅葉もしていないのに。

安い炭は煙が出るし、火がでます。完全な炭になっていないからです。良い炭はきちんと炭化しているので、煙も出ないし、炎も上がりません。

安い炭でバーベキューをすると匂いが食材につきます。輸入コスト、エネルギーの使い方、使い道を考える時代です。進化した昔のエネルギーの使い方が発見されるでしょう。

七輪があったはず!と妻に問うと、引っ越しの時に持参できていなかったそうです。火が恋しい秋です。


9月15日(金曜日) 草刈り、溝掘り

草刈りに出かけ、現場付近に都会のナンバープレートの車を見かける。
挨拶をすると、年に一度お墓参りに来ると言われるご夫婦に出会いました。朝4時に出発され、家の様子を見て墓参り済ませてお帰りになるそうです。

作業前
作業後

傾斜面は、不慣れなため残しました。

作業後

午後からは加藤隊員の自宅裏、雨水が染み込むので家から1m離れたところに溝を掘りました。石が多くて難儀しました。バックホーがあれば簡単に出来るのに、と思いましたが、時間が押していたのでとにかく水を家から離そうと、トタンを設置。小屋にあった育苗用(?)パレットで直に雨水が地面を叩かないように設置しました。

徳島県の自伐林家、橋本林業さんの混合林は徳島大学の調査では、雨水が直接地面を打たなず、樹木の葉や草で蒸散作用のパーセンテージが大きいため時間をかけて地面に水が蓄えられるようです。

家の改修も寒くなる前に形作らなければ。

mの住む家はまだ確定してませんでした!笑

9月16日(土曜日) 草刈り

生産組合の秋の農地草刈りの続き

畑1枚、25メートルプールくらいの大きさを想像して貰えばいいかな。2、3枚の草を刈って草原になるとトンボが上空にたくさん現れます。この日はトンビよりも大きな鳥(ワシ?タカ?)が現れ、モグラなどの小動物を狙います。カッコイイです。保護も含めた里と山の関係を豊かな循環の中で実現していきたいです。

一日グリップを工夫して頑張ってみました。終了後はやはり手が痺れます。この日も雨予報でどんより雲でした。よってスマホを持たず写真なし。

9月17日(日曜日) お弁当

朝6時から9時前まで、やまあい工房さんのお弁当手伝い。ご飯の量が350g、300g、280gと弁当によって変わります。

お惣菜もラピイング。

お惣菜も道の駅に出荷します。


9月18日(月曜日祝日) 草刈り

生産組合の秋の農地草刈りの続き

参加人数、午前中17人、午後10人。しかし草刈り用のマリオカートが4台中2台壊れたそうで草刈力が足りない!登場したのがトラクター。実物を初めて間近でみました。刈払い機と同じく、石などが飛んでくるので近づいてはいけません。

午後からの開始前ミーティング

天気の崩れは無さそうなので、スマホを持って出ました。マリオカートの通った後が芸術的で感動しております。

子供だったら線に沿って走り出しそう。

草刈りは刈払機の扱いに慣れたようで、スムーズに進む。傾斜地は主電源スイッチが、腰に当たって作業中に切れる。
夕日が沈む前に、無事に指定範囲を終え、ゾロゾロと引き上げました。

皆さん安堵で帰路に着く。


手の痺れは、ひどくないがありますね。午前で辞めようかと思いましたが、地域で認めてもらうにはがんばっぺし!丸1日参加しました。普段は人を褒めない(らしい)リーダーに「刈払い機が上達している」とm夫婦に労いの言葉をいただきました。ありがたし。

9月20日(水曜日) 税務相談、興田町民

草刈りばかりしていてお忘れかもしれませんが、我々は自伐型林業を含んだ百姓になることがミッションです。まだ三姓にも手が届きませんが、妄想はたっぷり。

地域おこし協力隊には2種類のタイプがあります。

我々の一関市から委託型は個人事業主になるので、確定申告をしなければなりません。わからないことが多いので、前職で知り合った税理士先生にオンラインで相談させていただきました。

大部分を妻の理解度に頼りました。感謝
税の話で腑に落ちたのは、

業とは売ることである。

サービス業は、サービスを売る。
農業は、農作物を売る。
林業は、木を売る。

売ることで利益を得て、生活の糧を得る。当たり前ですが、売らなければナリワイ業になりません。お互いに方向性、ニーズが一致していると業界を超えての話は、気づきがありますね。先生も農業会計は初めてだそうです。

夕方、興田地区の方が訪ねてきてくださいました。noteでmが「エンジン式刈払い機が痺れる!co2どうするの?」と嘆いていたので、ご自分の充電式刈払い機を持参してくださいました。
早速、試運転。

ボタンひとつで振動なし。

ガソリンほどの勢いは無いですが、草の成長点を刈るには程よいのかなと思いました。電気を買わずに、自作出来れば環境負荷も少なくなりますね。

興田地区では、猪が出るようになったとで獣害防止、山に人が入る仕組み作りの研究会を立ち上げていこうと話がまとまりました。
11月3日4日に興田地区の文化祭が行われます。私たち3人の地域おこし協力隊員のnote、ブログを展示発表してはどうかとお誘いを受けました。山に関心を、地域の方が協力隊員と一緒に取り組んでいける日も近いと感じました。

(文化祭に展示することが承認されました。)
ありがたい機会です。

9月21日(木曜日) 炭焼き


特定非営利法人 遠野エコネット さんへ炭焼き体験をさせてもらいました。
講師は代表理事の千葉和さん、炭窯元 楽炭代表 千田淳さん。

窯を開けて中の炭を取り出します。
赤松。この子達が炭になります
全てが窯に入るそうです。本当かな?


窯の蓋、煉瓦と土をどけます。

中学生が職場体験に来ていました。20くらいの職場から割り当てられるそうです。中学生は「サマーキャンプで来たことがあったので、ここを選びました。」と言われました。

取り除いた土は砕いて水に戻して泥にします。


遺跡のような雰囲気。松の炭が並んでいます。
窯の中から外を見る。


想像以上に軽い。竹のタンカに乗せて運び出します。


炭を運び出し、空になった窯。地面に近いとことに煙突の入り口。
炭を出している間に中学生が柳などの柴しばを刈ってきてくれました。ずぶ濡れ。
窯から出した炭を30cmで切りそろえます。

「炭になる」とは、ダイヤモンドに近づくことでもあるので、丸鋸の刃の摩耗が激しいそうです。

長さを揃えた炭は、島根県の刀匠へ送るそうです。
弛まない縛り方


午後から空になった窯に炭になる赤松を並べて入れます。地面には、中学生が雨の中とってきてくれた柴を敷きます。直接、赤松を置くとダメなんだそうです。

窯の奥からほぼ垂直に立て置き、上部の隙間には短いとか細いとかの赤松を隙間なく詰めていきます。

わんこそばのリズムに乗せて「どんどん!」「はい!じゃんじゃん!」と窯の中に入れます

始めは窯の中で4人作業していましたが、材が詰まってくると人のスペースがなくなってきます。

2人でも狭くなってきます。手前の竹に材を滑らせ窯の中に送ります。
入り口まで詰め詰めにします。
焚き付けの杉の枝葉など。


最初に取った煉瓦と土で入り口を塞ぎます。


佐官作業と泥投げで空気が入らないように。


美しい窯口の完成です。


遠野エコネット代表の千葉さんが火の調整をしてくださいます。白い煙は水を含んだ煙。

窯の火を絶やさぬように、5日間くらい煙の色が透明になるまで、夜も火を焚べていきます。

木は無駄がありません。材、炭、薪、煙から木酢液。山で朽ちても菌類や昆虫、動物の棲家や餌になります。山に入りホモサピエンス性を磨いていきたいです。

今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。コメント、質問はお気軽にどうぞ。フォロー、好きしてもらえると嬉しいです。

来週は、
どうぞお楽しみに!

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

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