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【映画に期待しすぎてる】ていねいに書く雑文④20220601

【映画に期待しすぎてる】

映画鑑賞が趣味だなんてオシャレだなと思う。わたしは正直ハリウッド俳優の名前は何回聞いてもほとんど覚えられないし、映画の内容もそこまで覚えていない。
ただ、なんとなく気分転換にいいかと思って月に1回ぐらい行こうと思ってる。酒飲みながら映画を観るのが好き。
こないだ「シン・ウルトラマン」を観た。

感想を言うと、おもしろかったし名作だと思う。お金を払う価値があったかと。
でもなんだろう。感動はなく「こんなもんか」と。いや、正確に言うと「もう終わっちゃったか」という感情を抱いた。

これは「シン・ウルトラマン」の出来がどうこうというものではなく、自分が映画に求めているものが「面白かった」よりも「感動」だからこその感情なんだろうと思う。
要は映画を観て泣きたいんだと。そういえば鬼滅の刃の映画はウルっとした。そのせいかとても満足した。

スターウォーズのようなドンガラガッシャン系アクション映画なら「おおー!」「映像スゲー!」という勢いに満足できる。

「シン・ウルトラマン」にはスペシウム光線や八つ裂き光輪(とげとげのついた歯車のような技)といったウルトラマンらしいアクションも大いにある。とはいえ2時間映画の中で言えばせいぜい20分だろう。

そもそも「シン・ウルトラマン」にアクション性ではなく何かしらの感動巨編のようなものを期待していたがゆえに、今回のような「おもしろかったけど、なんだか不完全燃焼」みたいな不思議な気持ちになったのかと思う。

「シン・ウルトラマン」は泣けない。

「シン・ウルトラマン」はジブリに似ているかもしれない。ジブリが好きな人でも、ジブリを観て涙を流す人は多くないだろう。個人的には、ジブリに求めているのは「あー楽しかった」「わくわくした」という感情に達することなので、ジブリを観て「不完全燃焼」にはならない。

感動という言葉の意味から考えれば「楽しかった」も「わくわくした」も感動なんだけれど、「シン・ウルトラマン」には「シン」というなんだか抽象的な言葉に過剰に、不必要に期待をしていたのかもしれない。

いや、面白かったんだけど。「楽しかった」も「涙を流すような感動」も一度に求めていたのがぜいたくだった。

わたしは村上春樹の作品を読んだことがないが、そのうち古本屋で100円で買おうと思っている。「さぞ面白いんだろうな」と、なんなら「人生観が変わる」とか「今まで読まなかったことを後悔するんじゃないか」というほどの期待をしている。

きっと絶対面白いんだろうけど、期待しすぎているかもしれない。

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