【行けるのに行きたいのに行かない】ていねいに書く雑文～その219～20230112

【行けるのに行きたいのに行かない】
妻と家の周辺をお散歩してると「あ、このお店ステキ」と思うことがよくあります。ご飯屋さん。カフェとか定食屋さんとかカレー屋さんとかラーメン屋さんとか。

お散歩中に見かけるわけだから、多少距離があっても「徒歩圏内」なことは間違いありません。だから「あ、今度いきましょうかね？」と思うことも多くあります。その場では「オシャレなお店だねー」なんて言いつつ、横目で見ながら通り過ぎるわけです。

そんなお店がたくさんあるわけですが、なぜかその後「あの店行こうよ！」とは、めったにならないのです。別に多少の出費をケチっているとかではなく。

家から徒歩数分のところにあり、1年ぐらい気になってたカフェだって、つい最近初めて行ったくらいで。気になってるのに行かない。

外食のご飯がおいしいのは当たり前ですが、別にグルメなわけでもなく、チェーンの定食屋さんとか100円の回転寿司で大満足できるくらいには舌は安いです。

でも「じゃあ行きましょうかね」となかなかならないのは、散歩中に見つけてしまっているというのが大きいかもしれません。ご飯を食べるために出かけている、ひと休みするお店を探しているといった、お店に入ることが一種のゴールの状態ならまだしも、通りすがりで見つけても、フラッと入ろうかな、という気持ちにはなかなかならないタイプのようです。

それなら「改めてそのお店を目的に出かければいいじゃん」とお思いになるかもしれません。おっしゃる通りです。

でも、それもなかなかならない。理由は2つあります。

まず1つ目は「そのお店の存在を忘れている」というパターン。ステキだねーと思っても、お家に帰るころには「あのお店ステキだったな。今度行きたいな」という思いは消え去っています。それほどときめかなかったのかもしれませんが、通りがかって見つけただけのご飯屋さんにゴリゴリにキュンキュンすることなんてまずないので、これはわたし以外の人でも共通するパターンかなと思います。

次に「夫婦そろうと外食下手になる」というのが挙げられます。街に出かけて用事を済ませたあと「じゃあお昼ご飯でも食べて帰ろうか」というパターンでお店が即決されることがまずありません。うちの妻は一人で外食できないタイプなので、なるべく食べたいものを食べさせようという思いがわたしの中であります。でも誰しも「何を食べたいか」とパッと聞かれると答えにくいもの。
男同士ならラーメンでも食ってればそれでいいぐらいの気もしますが、割と少食寄りな妻と外食するときはなかなかチョイスが難しい。わたしもそんなにお店ストックがあるわけではないので、ナイスな選択肢を提示できないことも多いです。例えば「焼肉かトンカツかラーメンか」って言われても困っちゃう女の人は多いでしょう。たぶん。
妻は妻で、わたしに「お腹いっぱい食べれるお店がいいよね」なんて気をつかってくれるので、そうなると即決は無理寄りの無理なわけです。

長くなりましたが、外食するにしても「このお店行こう！」ってなりにくい夫婦でして、その結果「気になるけど行っていないお店」がどんどんと増えています。

一番スムーズなのは「あのお店行きたいからついてきて」っていうパターンです。お互いの希望を満たそうとするんじゃなくて、こっちのお願いを聞いてもらうみたいな。それも分かってるけど、そんな簡単じゃなかったり。そもそもわたし、かなりのめんどくさがりでインドア派ですからね。

行けるのに行きたいのに、行っていないお店、きっとあなたにもありますよね？ストックばかりが増えています。