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【カレーは3日目から】ていねいに書く雑文~その140~20221015

【カレーは3日目から】

2日目のカレーは旨い。なんてよく言います。我が家ではその言い伝えを利用し「初日から2日目のカレーが食べたい」という欲望を叶えるために、前日からカレーの仕込みをする。食べる前の日から仕込むことで、食べる当日から「2日目のカレー」が楽しめるという寸法だ。

ただ、どうも上手くいかない。2日目のはずなのに70点ぐらいのカレーにしかならない。そしてこれを書いている今日、食べ始めて3日目、仕込みを入れたら4日目のカレーが激ウマ。カレーは4日目からが本番なのかもしれない。

仕込みを入れると、ってのをいちいち書くのもややこしくなるので、ここからは食べ始めの日だけ書くことにする。心の中でプラス1日してほしい。

食べ始めて2日目の昨日、「なんかパンチが足りないぜ」といういつもの悩みにブチ当たる。いつも同じように作っているので、いつも同じ壁にブチ当たってしまう。学習能力ゼロ。うちのカレーはタマネギしか入れないので、「肉の脂から出る旨味」的なものがゼロ。それはタダでもらえる牛脂で補うことにした。これで第一段階はクリア。和牛の牛脂はひと味違うぜ。

それでも、なんだか物足りない2日目。「あ、そういえば」と思い出した。前回作ったときになんだかバッチリとハマった「インスタントコーヒー」を入れてなかったんだと。よしよしとニヤニヤしながら我が家に常備してあるブレンディをぶち込む。誤って想像の4倍ぐらいぶち込んでしまったけど、カレーがたくさん残ってる2日目だったので事なきをえた。ちょっと苦くなった気もするが、なんとかオーケー。前日よりはおいしい。

そして3日目の今日。カレーを3日連続で食べる家は少ないかもしれないが、我が家ではデカい鍋で大量に作るので3日目までは通常運行、4日目にカレーうどんにするのが恒例になっている。前日からは何も足していない。でも、バチクソ旨い。なぜか。毎日あっためてるからいい感じに水分が飛び、旨さが凝縮したんだろうか。結局「カレーは濃さ」なんじゃないかなと思う。シャバいカレーが残念なのと逆で、ドロッドロのカレーは旨い。「もう、溶けません!」ってぐらいにルゥをぶち込み、最終的にはお味噌をとくようにしてまで無理矢理に混ぜ込んだ、カレーの飽和水溶液みたいなのが結局一番旨い。

別に出汁が入っているわけでもないカレーが、「煮込めば煮込むほど旨い」みたいな感じなのには、違和感があったけど、結局「煮つまると濃くなって旨い」ってことなのかもしれない。コクってのは「濃く」なのかもしれない。

カレーは旨い。3日目から。次からは早い段階でどんどん煮込んでいこう。

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