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新米サポーター スタジアムへゆく③ 2022年5月29日 京都サンガVS川崎(J1第16節 ホーム)

 サッカーをしたことも観たこともなかった記者が、熱烈な京都サンガF.C.サポーターである職場の先輩に連れられて観戦に行きました。すると、自分でもびっくり、とても楽しくてはまってしまいました。いまだにルールはほとんど分かりませんが、昨シーズンのサンガ観戦を振り返り、観戦にはまっていく過程を絵と文でお届けします。

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この日の相手は王者・川崎!

 今日の相手は川崎。試合前、フードコートで早速ビールを飲んでいるきっすい先輩から「川崎はすごく強いチーム」と教えてもらいました。観戦も3回目で、少しずつJリーグのことも分かってきた私。リーグ2連覇のすごさが理解できるようになりました。

 そしてスタジアムを楽しむ余裕も出てきて、イラスト担当の伊藤さんと、壁に描かれたサンガのマーク(編集者注:エンブレム)の前で写真を撮影。この日は、応援メッセージを付箋に書いて、マークの周りに貼っていくイベントをしていたので、私たちも1枚ずつ貼りました。

  試合は、やはり川崎優勢に見えます。伊藤さんと、祈るような気持ちでスタンドからピッチを見つめました。技術的なことは分からなくても、川崎が強いことは分かります。今にもゴールを決められそうです。素人の私には奇跡としか思えないタイミングで何とか失点をかわします。そんな中、ゴール付近に攻め込んだ貴重な一瞬、相手がオウンゴール。何だっていい!1点は1点だ!と大喜び。

 と、ここまであたかもスタンドで見ていたように書きましたが、実は私、オウンゴールは見逃しました。

貴重な得点機にいたのは実は…

 試合中、はらはらしながらも、何だかおなかがすきました。唐揚げを買いに出かけます。スタジアム内のお店はどこも行列です。ゴール裏の、ちょうどサンガファンが熱く太鼓や旗で応援するゾーンの後ろに並びました。

 何分並べばいいんだ、試合が全然見られないではないか、と思いきや、行列用(?)に通路にモニターがあります。かゆい所に手が届くスタジアムに感謝です。お店のメニュー看板とモニターを交互に見て並びます。15分はたったでしょうか。はぁ、まだかな。とスマホで時間を確認したそのとき、スタジアムがわき上がりました。

 「わぁーーー」の声と、人が立ち上がる勢いで、ぶわっと風圧を感じるほどです。さすがゴール裏のみなさんです。サンガ愛がほとばしっていました。

 わーい、勝った勝った。こんなに強いチームにも勝つなんて、サンガすごい。相変わらずボールは全然追えていませんが、ひやひやしたり、喜んだり、忙しくも楽しい観戦でした。次回は9月の神戸戦です。

ゴール裏のサンガファンゾーンは、やはり熱量が違うと思います。いつも遠くから眺めている旗は、近くで見るとこんな感じなんだなぁ
(㊤2022年11月13日㊦2023年3月4日 撮影=薄田和彦)

文・加藤 華江
イラスト・伊藤 和佳奈

 帰りのJRは、増便されているとはいえ試合終了直後はとんでもない混み具合です。駅前広場のマルシェで少し休憩することにしました。広場をぐるりと回り、目についたのはかわいいキッチンカー。丹波黒豆を使ったクレープを出すお店がありました。

 キッチンカーの中には、黒豆みたいにころんとした帽子をかぶり、汗だくになっても爽やかなお姉さんがいて、注文してから焼いてくれます。クリームたっぷりで(加藤はホイップクリームが大好き)、黒豆のやさしい甘みが口に広がるとってもおいしいクレープでした。きっすい先輩は、ここでもビールで勝利の喜びをかみしめていました。

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