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新米サポータースタジアムへ行く②2022年4月10日 京都サンガVS鳥栖(J1第8節 ホーム)

 サッカーをしたことも観たこともなかった記者が、熱烈な京都サンガFCサポーターである職場の先輩に連れられて観戦に行きました。すると、自分でもびっくり、とても楽しくてはまってしまいました。いまだにルールはほとんど分かりませんが、昨シーズンのサンガ観戦を振り返り、観戦にはまっていく過程を絵と文でお届けします。

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熱烈サポの仲間入りへ、まずはカタチから!

 この日、私とピラルクさんは意気込んでいた。試合開始2時間前に行って、サンガTシャツを買うんだ!

 前回の観戦で、パープルファッションにあこがれを抱いた私たち。手持ちの服で紫色のものはなかったので、Tシャツを買うことに決めました。何事も、形から入るタイプです。スタジアムの入り口を入ってすぐの所に、グッズ売り場があります。レジに行列ができるかも…と思い、早めに行きましたが、思いのほかすぐに買うことができました。

 日差しが強かったので、私はサンガ帽子も購入。キッズ用で、真ん中にパーサ君がついています。きっすい先輩から「帽子までかぶって、すっかり一流サポーターだね」とおだてられ、上機嫌です。

相手チームのサポーターと交流も

 トイレで着替えます。鏡の前で「いい感じ」と言い合っていると、水色とピンクがかわいい鳥栖Tシャツを来たグレーヘアのご婦人に「今日はお邪魔しています。よろしくお願いします」とにこやかに声をかけられました。他チームサポーターとの初交流です。「こちらこそ!京都を楽しんでいってください」とお返事し、ほっこりしました。

この日はイラスト担当の伊藤さんや、佐賀出身の先輩(以下、佐賀先輩)たちも一緒です。佐賀先輩は、サンガサポーターに囲まれた席で鳥栖のタオルを首に巻き、サンガのピンチにも鳥栖のピンチにも同じように「あ゛あ゛あ゛あ゛」と声を漏らしていました。それはそれで楽しそうでした。

「推し」の選手ができちゃいました

 3―1で快勝のサンガ。さすがの私も「めっちゃゴールを決める選手がいる」と気づきます。きっすい先輩に、「ウタカ選手だよ」と教えてもらいました。ウタカ選手は特徴的な髪型なこともあり、私にも見分けがつくようになりました(おだんごかわいい)。

 さらにこの日、気がついたら目で追っている1人の選手がいました。背番号は18。走る姿がかっこいい! 一度見失っても、「あ、一生懸命走っている人がいる」と思い目を留めるのが、必ずこの選手。この日から、私の「推し」は松田天馬選手になりました。見ていると元気が出ます。大好きです。

 3ゴールを決める快勝を目の当たりにし、お祭り気分で帰路につきました。こうなってくると、「サンガってけっこう強いのか?もっとみてみたい」という気持ちがわき上がってきます。次回は5月の川崎戦。王者との一戦です。

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文・加藤華江
イラスト・伊藤和佳奈

記者席から見たサンガスタジアム。私(加藤)は大体、「Y」の右上あたりで観戦しています
=撮影・薄田和彦

 試合前、サンガTシャツが予想より早く買えたので、ピラルクさんと駅前広場のマルシェに繰り出しました。4月といえど最高気温27・7度と暑い日。キッチンカーで出店しているコーヒー屋さんで、コーヒーフロートを注文しました。コーヒーをいれてもらっている間、店員さんが「誰のファンなんですか?」と声をかけてくれます。聞くと、店主の方もサンガの大ファンだそうで、この日も試合を見ると言っていました。サンガTシャツを着ていると、こんな会話も生まれるのだと、「紫」効果を実感しました。

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