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クリーンじゃなきゃだめですか??

皆さんこんにちは。ピースです。
この度今年度の振り返りを書く感じになったのですが、あいにく予定が合わず、講義にほとんど参加できていなかったので、今回もいつものように好きなことをつらつらと書かせていただきます。
いつも長くなりがちですが、どうかお付き合いくださいませ。

突然なのですが、皆さんは障害者に対してどんなイメージをお持ちですか?人によって十人十色の感じ方があるとは思いますが、大きく2パターンに分けられるような気がしてるんです。
1つ目が、障害というハンディを抱えながらも目標に向かって挑戦し続けるクリーンなイメージ、2つ目は障害のために思うようなことができず、取り残されてしまったかわいそうなイメージです。

「そんなことないわ!」と思った人もいると思いますが、世の中にあふれた語り(京大生っぽい言い方をすると言説?スティグマ?…難しい言葉は苦手なのでお許しを…)を見回すと「まあそうかもしれないな。」と思えてくるのではないでしょうか。

でも本当は、「そんなことないわ!」のはずですよね。
この世界には障害者と呼ばれる人がごまんといるのに、そのほとんどが2パターンに分けられるなんて、自然に考えて突っ込みどころが多すぎます。
私の知り合いの障害者の中にも、どっちにも当てはまらないかなと思う人がたくさんいます。
障害者だって、居酒屋でわいわいするし(今はできないですけど)、恋もするし、当然けんかもします。

でもそういう面って、あんまり描かれていないと言うか、認識されてないような気がします。
いったいなんでなんですかね?
これは私にもまだよく分かりません。

自分もイメージに合わせちゃってない?

ここまで、障害者に対して偏ったイメージが持たれていることを、よくないことのように書いてきましたが、ふと自分の日々の言動を思い返すと、そうも言ってられなくなってきます。

自分もこのイメージに合わせにいっているんじゃない?と思えてくるんです。
じゃあ私は2パターンの内のどっちなんでしょう?
これまでの私の記事をよーく読んでいたら、多くの方は前者だと思われるんじゃないでしょうか。
私も最近そんな気がし始めました。
勉強はそこそこ真面目にするし、大人に言われたことはわりと素直に聞くし、苦手なことでもめったに手を抜かない。2度の受験ではいずれもかなり背伸びする学校を受け、他にも英語のスピーチ大会や、集団をまとめる役回りなど、何かと挑戦してきました。体育の授業の計測のときに、大してよくもないタイムを1秒上げるために、余った時間で2回目に挑戦し、友達をびびらせたこともあるらしいです。
授業の出席者が徐々に減っていって、試験の日だけ急に教室が混み出すのが当たり前の京大文学部で、体調不良やどうしてもの用事以外で休んだことのない人って、そんなに多くはないんじゃないでしょうか笑

いったい私は、なんでこんなにいい子でいようと必死なんでしょう?
もちろん周りから評価されるのがうれしいというのもあるんですけど、もう少し義務感のようなちょっと窮屈なものも日々感じているんですよね。

見捨てられる怖さ

私のような障害者は何らかの特別な支援を受けないと、みんなと同じように勉強することもできません。
だからこれまで、本当にたくさんの方にお世話になってきました。

それでなのか、一生懸命がんばることは、最低限の義務かなと感じているところがあるんです。
「たくさんの人によくしてもらってるのだから、もっとがんばらなければ!」みたいな…もちろんそのがんばりあっての京大合格だったはずなので、悪いことばかりではありません。

でも、やっぱりたまに疲れてしまうことがあって。それでも何かが怖くて、ちょっと手を抜く勇気がないんです。サボったら、悪いことをしたら、もう助けてもらえなくなるんじゃないかみたいな恐怖がどこからかわいてきて…
高校を卒業するころ、お世話になった先生にご挨拶に行ったら、「君のがんばりを見てたら、できる限り協力したくなった。他の先生もきっとそうだと思う」と言われたことがあります。

言われたときはとってもうれしくなる言葉だったんですが、ひねくれモードのときに思い出すと、「やっぱり努力しなくなったら、助けてもらえなくなるんだ」と思い詰めたりしちゃうんです。
このしがらみから抜け出したいと思っても、これまで必死に作ってきた安全領域を自ら手放すことはできなくって、クリーンなイメージを維持するためにがんばり続けてしまう…そんな繰り返しって感じです。

2人の自分

障害者が偏ったイメージで見られていることを、よくない!と思う自分と、安全な場所を確保するために必死でそれに合わせにいっている自分。
どうやら私の中には2人の自分がいるようです。恥ずかしながら21年生きてきて、最近やっと気がつきました。
しかもめちゃめちゃ矛盾しているじゃないか!だって私がイメージに合わせにいくことで、その偏ったイメージを強化しちゃいますもんね。

いやあ、どうしたらいいんですかね。
最近の私は、そんな2人の自分の間をさまよっています。
まだそんなすぐには答えは出そうにありません。

でもリアルゼミという場は、ナッツさんが書いていたように、「グラグラええやん!」と言ってくれるところなので、お言葉に甘えてもう少しグラグラしていることにします。
というわけで、進展があればまた書きますね。

結局落ち着きのない文章になってしまいましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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