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父親の介護3 親の意地

父親と利用者様とは違う
 ■怒りやすくなっているのか?
 往診センターに電話した事、私に電話した事を実家に帰って理由を聞いてみた。
 父親が言うには知らない、してないということである。した事を何度も私が問い詰めるかのように話した為怒り出した。
 話を変え、タバコを、換気扇の下以外の寝室、トイレで吸っていることも尋ねると、さらに怒り出した。
  
 自分の事を馬鹿にしている、親に口答えしているとかなり、気分を概して収まらない様子。
 私が二階で兄と話していると怒鳴って呼ぶ声がした。先に家に入ってヘルパーさんや訪問看護さんの記録を読んでいると、父親が包丁を持ってきて、私の名前を呼び、包丁の先を向けた。
「親に向かって」という言葉を言いながら。

父親は本気で怒っているというパフォーマンスのつもりでやったことでも、家族としては悲しいを通り越して怒りに変わってしまった。
 包丁を持っている手首を抑えると、父親の手から包丁が落ちて、私の手首をかすめ、少し出血した。
 
 つい、更に大きな声で父親を怒鳴りつけてしまった。

 父親の性格上、すぐに自分の間違いを認めない。

 私は、帰るために淡々と介護サービスの書類を片付けていく。玄関にある私の靴を捨てると怒鳴っている。私は知らないフリをする。

 買い物を済ませ冷蔵庫に詰め、帰ろうとした時に、
 父親から
     「今日はすまんかった」
 と、言葉があった。

 「靴捨てたら、俺帰れへんで」
 「帰らんでええ」
 「寂しんか! 
 「あー、寂しんや。一生懸命育てた、息子。。。」

 「また、来るわ〜」 

 色んな思いが駆け抜けました。

 
 


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