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かいごの基本 写真の大切さ

 私がユニットリーダーとして異動したとき驚いたのは、ユニットにいるお年寄りの写真が殆どなかったことです。
 理由は職員不足や当時はデジカメが事務所にしかなかった為、借りに行くのを手間に感じていたようです。
 看取りで亡くなったの家族様に写真をプリントしようとした時に残念な気持ちになった為、私はすぐに動きました。
 デジカメは各ユニットに買ってもらうように交渉しました。それまでは自分の物を使ったり事務所のものを使いました。
 毎日働いてると確かに、忙しいのです。入浴、食事介助。排泄介助に部屋掃除。会議に研修。
 やっぱり無理無理〜。だってユニットは10人もお年寄りがいるから。

毎日、業務に追われてましたが、スキマ時間、ついで仕事、って感じで考え続けました。

 ■私のユニットの写真計画は
  桜の写真
  中庭の写真
  誕生日の写真
  七夕の写真
 全員 一年間で4枚は必ず撮りました。
 その他にも、撮れました。みんなはドライブ  に行ったり、外出しないと写真を撮れないと思っていたようです。

■やっぱり写真は太陽の光の下が最高
 桜は施設敷地内にあったので花の咲くのを確認し、入浴を中止して写真撮影に変更しました。中庭に、アオキという緑のきれいな葉が植えられていたので、毎年5月から6月はには全員写真を撮りました。

■誕生日の大切さ
 特養に入所された方で家に戻られた方は私はまだ見たことがありません。皆さん、病院か、施設で最期を迎えられます。入所されているお年寄りは皆、いつ亡くなるかなんてわかりません。次の勤務にまた会えるとは限らないのです。それがお年寄りなのです。
 だからこそ施設での誕生日は大切です。特に大人しくて、何も言われない方ほどたくさん話せる機会を作ってほしいです。普段職員は訴えの多い方、よく動かれる方に手が取られ、穏やかな方との話す機会がないものです。
 誕生日は全員それぞれが主役になれる日です。
 なのでその日を必ず企画することをしていました。好きなメニューや家族もよんで一緒に食事をしてもらいました。10人のお年寄りに。

 その他、浴衣写真大会として、花火の絵を描いてそれをバックに全員一人ずつ浴衣になっていただき記念撮影しました。中には家族より浴衣をもってきていだだいたりもしました。  

 そしてなくなったときには、色々な表情の入所者の写真があり、家族より喜ばれたり、葬儀でスライドショーに使って頂けたりしました。
 写真だけが大切ではないですが、何か介護職としてお年寄りの為にしたかったのです。

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