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【オフィスツアー後半】noteを通して京都企業6社を回る

こんにちは!京都市わかもの就職支援センターです。最近では少しずつ秋めいて来ましたね。秋は就活を本格化する企業も学生も多い時期。今回は、2022年9月9日に、嵯峨美術大学の学生と巡ったオフィスツアーの様子を読者の皆さまにお届けします。(記事は【前半・後半】に分けてレポートします)

オフィスツアーとは?

京都市わかもの就職支援センターが行う「オフィスツアー」。このイベントでは、普段就活ナビサイトで企業の情報を収集しているだけでは得られない「リアル」な企業の姿を見ることが出来ます。オフィスツアーに参加することにより、仕事の魅力や働くことへの理解を深められ、今後の就職活動や自身のキャリアデザインについて考え行動につなげることが可能になります。

今回は「オフィスツアー後半」をお届けします。
早速オフィスツアーに行ってみましょう!

4社目 亀屋良長株式会社(かめやよしなが)

『京都・醒ヶ井の京菓子司』
京菓子の名門と謳われ、一時は江戸にまで名を知られた菓子司・亀屋良安から、暖簾分けするかたちで享和3年(1803年)に創業。以来、四条醒ヶ井(さめがい)の地に於て営業し、当代で七代目となります。

14:35 亀屋良長本店に到着。

八代目当主の吉村さんにお迎えいただき、亀屋良長の歴史→和菓子の歴史→吉村さんの大学時代~現在→亀屋吉長のいま→質疑応答という流れでお話いただきました。

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良質な水を求め醒ヶ井の地で1803年に創業した亀屋良長の歴史と和菓子の歴史を交えて、「懐が澄む」という家訓のお話や、江戸菓子と京菓子の違いから分かる京都の文化や風習、また亀屋良長に残る菓子見本帳や配合帳をご説明いただきながら伝統の菓子作りについて学びました。

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その後、吉村さんがご病気をされてからの出会い、若い方にも和菓子に興味を持ってもらうためのチャレンジについてお話いただき、特にSOUSOUとのコラボレーションしたエピソードはパッケージデザインにも触れる話で、参加学生も興味津々でした。

最後には、参加学生全員に出してくださった醒ヶ井のお水と代表銘菓の鳥羽玉を皆で美味しくいただき終了しました。

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わかせん担当者の心に残った言葉▼
「伝統の技術は代々受け継がれてきた知恵、それを時代やいまのお客さまにあわせて変えながら、伝統文化として守っていく」

参加学生の声▼
・会社の歴史だけでなく社長さんの人生についてなどとても興味深く聞くことができました。新しいものを作る力に驚きました。
・先にパッケージや商品のデザインを貰ってから和菓子を生み出すという順番で製造しているということにとても驚きました。
・和菓子の歴史や和菓子屋さんの裏側を知ることができて新しく興味が湧いたので良かったです。
・伝統を守るが故に時代の流れについていけないことは利益には繋がらないと感じた。その時代に適応することは大切だと学べた。
・デザインだけでなく和菓子の歴史的な背景から、和菓子を使い空間デザインのように美しく見せるための工夫について色んなことに挑戦していることがわかりました。実際の和菓子のパッケージでも他では見られないような可愛らしいデザインでぜひ買いに行きたいと思いました。
・和菓子の歴史を学べて面白かったです。特に「和菓子は引き算、洋菓子は足し算でそれを掛け合わせることで新しいアイデアが生まれる」というお話が印象に残りました。
・私は高校時代に茶道をやっていて、和菓子を食べる機会が何度かあったのですが、今回は今まで知らなかった和菓子の種類やその歴史だったりしてて本当に良かったです。また、若者に伝えるために伝統を守りつつそれを使い新しいものを生み出す方法について、これは本当に大事なことだと感じました。

京のまち企業訪問でのご紹介ページ▼
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=3102


5社目 株式会社京額(きょうがく)

『額を通し、豊かで丁寧な暮らしを』
暮らしを豊かにする楽しみ方を額装を通して提案します。作品それぞれの個性をひきだし、お客様の目的に合った額装をし、時代の中での感性を捉え、京都ならではの良さをかもしだすことを意識しています。日本の和と洋の融合を額装という世界で実現することを目指し、額縁卸 販売/表装/衝立/屏風/その他額装に関する作品のプロデユースなど額に関するあらゆることに対応いたします。

15:50 株式会社京額の前にて集合。

ツアーは、額の作り方・種類の説明→社内・仕事見学→質疑応答という流れで開催されました。

まず、額の作り方・種類の説明では、額縁のバランスを取るためにマット(切って合わせていく)を入れる作業があり、額の合わせ方とは?を丁寧に教えて頂きました。額の種類は引き出しの中にある型から決めていくのですが、それはお客様との会話の中で「どのようにしていきたいか」をしっかりとヒアリングします。

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その後、パンフレットを見ながら京額の事業をご紹介頂きました。額の立体のイメージは岩滝さんが海外に留学に行って着想したもののようです。

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お話を伺った後は、社内・仕事見学。ここでは、実際に額縁に入れるマットを切る場所など、額の作業場を見学しました。

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最後に質疑応答。「額づくりを仕事にしたきっかけ」を伺いました。
生まれが額屋であったこと、額縁は中に入れる作品によって違う・作品と語ることが基本だということ、自分で切り開いていけるから額縁をやろうと思ったということをお話頂きました。

わかせん担当者の心に残った言葉▼
「無限大に額はつくろうと思えばできる」
「どうやって額装するかって考えるのがおもしろい。はじめてだからやらないのではなく、はじめてだからやってみようにもっていく」
「額縁はお客様の要望に応える形でできている」
「思い出をどうやって飾ることができるか」

参加学生の声▼
・額の奥深さを実感した。額屋巡りしたいと思った。
・新たな価値観があって、額までが作品なんだなと実感しました。額は堅苦しいイメージがあったのですが、自由にアレンジができてそれで絵の雰囲気も変わるのでとても面白かったです。
・額縁屋と聞いて敷居が高いイメージがあったのですが、とてもユニークな作品がたくさんあり、もっと額縁について知りたいなと思いました。
・額に関して日本としての古い印象が自分自身強かったが、多くの分野にも使用できることを知った。また、工夫の仕方次第でマットのデザインを変えられるなど多様性を感じた。

京のまち企業訪問でのご紹介ページ▼
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=26629

6社目 岩本印刷株式会社(いわもといんさつ)

『「ものづくり」は、「ひとづくり」。』
印刷をベースとしたコミュニケーションツールを最大限活用して、お客様の事業をサポートしています。また、印刷の魅力と可能性を発信しています。

16:10 岩本印刷に到着。

社長の中西さんにお迎えいただき、自社制作物や印刷物の説明→社内見学(制作部・工場)→質疑応答という流れでお話いただきました。

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岩本印刷では教科書から封筒やパッケージ、シールなど様々な用途の印刷から、自社デザインの制作物まで手掛けています。写真は社内デザイナーが制作したフライヤー。「印刷の魅力研究所」を立ち上げ、WEBやSNSでも情報発信をされています。

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制作部では試作機や版を見せていただき、印刷の工法から、印刷も含めた商品の制作過程まで説明していただきました。写真ではわかりませんが、ルーペを覗くと中はドットになっています。学生も興味津々で覗いていました。

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工場では印刷機を囲み、印刷機の仕組みやインキの特徴など説明していただきました。印刷機の実物は大きくて、迫力がありました。

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最後に中西社長から就活を控える学生にメッセージがありました。「会社はたくさん見てほしい。内々定の学生にも就活は続けた方が良いと伝えていて、いろいろ見た中で、働く場所を自分の意志で決めてほしいと思っています」

わかせん担当者の心に残った言葉▼
「例えばお客様に新しいパッケージが必要となれば、デザインだけでなく、設計と印刷も含めたトータルで提案しています」

参加学生の声▼
・オフセット印刷の構造を生で見て知ることができて驚きながら楽しむことができました。
・ある特定の商品の印刷をするのではなく、幅広い商品に携わっているということを知りました。印刷に関する知識だけでなく、様々な能力が必要になってくるのだと分かりました。
・初めて印刷する現場を生で見れて、実際に見にこないと分からない現場の匂いなどが分かって良かったです。
・あんなに大きな印刷機を初めて見た。印刷機の仕組みを細かく知れて為になった。社長さんのお話を聞いて、デザイン業界以外の企業にも目を向けようと考えた。
・普段ポスターなどデザインする側だったのを、それを印刷する側の仕事をはじめて見学させてもらい、デザイナーとは描くだけでなくそこから印刷のことと向き合っていかなければいけないと学びました。様々な工程を経て作り上げられる様子は見ていてとても面白かったし、勉強にもなりました。
・普段入れないような工場を見学出来たり、印刷や機械のお話を聴けて良い経験になったと思います。就活のお話もして頂けてそちらも勉強になりました。
・学校のプリンター使ったり、何度か印刷所に頼んで、ポストカードやステッカーなどを作ってもらったことがあるのですが、今回、岩本印刷さんのところで、印刷の裏側についてよく知れたので、大変貴重な機会を体験できて良かったです。

京のまち企業訪問でのご紹介ページ▼
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=1699


いかがでしたか?
読者の皆さまもこのnoteでオフィスツアーを楽しんで頂けたなら何よりです!

京都市わかもの就職支援センターでは、京都の企業と求職者を繋げる活動を行っています。当センターの取り組みに興味がございます大学関係者の方はお気軽にお問合せください。

読み逃した! オフィスツアー前半はこちらより

[参加企業](順不同)
株式会社界グラフィックス
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=24494
YUGEN
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=26022
株式会社松栄堂
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=108
亀屋良長株式会社
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=3102
株式会社京額
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=26629
岩本印刷株式会社
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=1699


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