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ニセコは日本唯一の世界的リゾート

**写真はニセコビレッジから羊蹄山の景色
  ヒルトン• ニセコビレッジも見える

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◾️ニセコとは?

北海道が誇る

世界一のスキーリゾート

である。アクセスは新千歳空港からバスもしくは電車で2時半〜3時間ほどである。バスであればノンストップで到着できるが、電車の場合乗り換えプラスバスへの乗り換えが必要になる。バスの方がおすすめ。
 20年前にオーストラリア人のスキーヤーに紹介されてから、インバウンド需要に恵まれている。日本にありながら、外国人観光客が圧倒的に多く異国の雰囲気を感じられる。羊蹄山を隔てた反対側にルスツリゾートもある。

◾️ニセコは世界一のスキーリゾート 

 世界一の理由は多岐に渡る。まずは「パウダースノー」と呼ばれる世界最高レベルの雪質がある。これは日本海に近いことに加え、羊蹄山が聳え立っているおかげである。日本海から水分を含んだ風が羊蹄山にぶつかることで質の高い雪が大量に降るのである。この雪質の良さはヨーロッパではあまり味わえないそうである。地理的条件の良さに恵まれているのである。

**ニセコヒラフ付近。積雪は200cmを超える。

 またニセコのゲレンデはニセコアンヌプリという山に存在し、コースは合計70ほどある。これほどの大規模なゲレンデは北海道でさえ、他は見当たらない。これらは四つのゲレンデ群に分かれており全山共通券があればどれも行き来できる。おすすめはニセコヒラフとニセコ花園の二つ。

ニセコヒラフ(右から2番目)は一番歴史あるゲレンデである。コースも一番多い。初心者から上級者まで楽しめる。ニセコHANAZONO(一番右)はヒラフから移動できる。パークハイアットニセコが出来たことで、綺麗な飲食店が整備されている。立ち寄ることをおすすめする。

**ニセコヒラフのゲレンデ
ナイターはほぼ貸し切り状態で最高である。

**ニセコHANAZONO
⚫︎1枚目はゲレンデ上の飲食店。2019年にOPEN
⚫︎2•3枚目はパークハイアット•ニセコが見える

 源泉掛け流しの温泉がある。これは特に日本人や北欧の人には嬉しいだろう。ニセコのホテルのほとんどで温泉を楽しむことができる。スキーをした後に羊蹄山を眺めながらの温泉に入るのは最高である。

** ヒルトン•ニセコビレッジの露天温泉

 これらの条件により欧米のみならずアジア新興国からもたくさんの人が訪れる。そのため海外からの投資が非常に盛んである。外資系ホテルや外国人向け飲食店がたくさんできている。スキーリゾートにこれほどの設備が整った場所はなかなか見つからないだろう。ヒラフの付近はホテルと飲食店やスキー関連のショップがある。

◾️ニセコは高級ホテルが激アツ!!

**1•2枚目はスカイニセコ
**3枚目はAYA ニセコ

 一番繁華街のニセコヒラフには、中小規模の高級ホテルやコテージがたくさんある。これらはインバウンド向けに外資により建設が行われている。これほど小さなエリアにたくさんの外資系ホテルが建ち並ぶ街は、日本国内にはニセコしか無い。繁忙期の8〜9割は外国人である。これらのホテルはスキー用品のレンタルからスパなどのサービスが充実している。中小規模であることが大きなメリットなのである。ニセコはもはや日本人をターゲットにしてないのである。2020年にパークハイアットがオープンにしたのに続き、アマンが開業することが決まっている。まさに国内有数の激アツなエリアである

◾️日本人客はもはや相手にされていない

 バブル期から90年代終わりまでは、ニセコは一部の日本人に知られていた地方のスキーリゾートの一つに過ぎなかった。ルスツ, トマム, キロロといった他の北海道のスキーリゾートと同様、国内のホテルや不動産により開発されたが経営状況は芳しくなかった。ニセコヒラフやニセコビレッジは、西武系のプリンスホテルが複数のホテルを運営していた。現在は湯元ニセコプリンスホテルひらふ亭が存在するのみ。ニセコビレッジの2つのホテルはそれぞれ、米国大手のヒルトンとタイの投資ファンドに引き継がれて経営されている。

**ヒルトン•ニセコと羊蹄山

 どうも日本人はバブル期の幻想を引きずっているのか、大箱のホテル経営を好むようである。中小企業の慰安旅行の様な、大人数向けの均一なサービスを提供することに囚われすぎている。バブルの崩壊により大人数より少人数の旅行の割合が高まっている。それに気付いていない事業者は多い。ニセコに限らず。また日本経済の長期低迷により日本人のスキー離れが加速した。さらに人口減少により、日本人客は減少の一途を辿っている。集客の改善に至る道は閉ざされた。日本人の手ではニセコのスキーリゾート運営は頓挫したのであった。そんな中世界中のスキー好きによりニセコの良さが発信され、ニセコの知名度が世界的に上昇した。日本人に代わって、ニセコのポテンシャルに気付いた外資系による開発が進んだのである。富裕層向けの中小規模ホテルが次々に建設されている。欧米のみならず急速に成長する中国や東南アジアの富裕層が、世界一のパウダースノーを体感しにニセコに大挙するのである。ニセコはこれらの層にターゲットを移しているのである。

 ニセコに外国人が大挙する理由はこれだけでは無い。それは多くの日本人が気付いてない現実があるからである。

日本は安い

こう言われてあなたはピンときただだろうか?日本は失われた30年の間で1人負けを続けている。欧米先進国が1.5〜2.0倍物価が上昇する中、日本だけ同水準で推移している。中国沿岸部の大都市の方が物が高いなんてよくある話である。日本の食べ物はクオリティが高い物が多い。それだけでなく様々なサービスのクオリティも高い。それなのに比較的安い。外国人からしたら素晴らしい旅行地なのである。コロナ前の日本中のインバウンド需要の高まりはこのことが大きく影響している。もちろんニセコにも当てはまる。
 一方、ニセコは大都市と違って輸送や温度の影響もあって大都市と比べると物価は2〜3割高めとなっている。そのため割高に思う日本人客は多いと思う。しかしターゲットの欧米人にとってはそれでも安いのである。例えばラーメンなら1,200〜1,500円の物が多い。これでも安い。ニューヨークで一蘭のラーメンを食べれば2,000円ほどする。北米の大都市では3,000円するラーメンなどザラである。日本は物価が安い。多くの日本人はニセコに来て初めて、この現実と向き合わなければならないだろう。

** 北海道名物ジンギスカン(ニセコビレッジ)
** ヒルトンニセコビレッジ内のレストランで
 メインとビュッフェ及びアルコールのフリーフローで7,000円ほど: 安い!!

◾️ニセコは日本で唯一の世界的リゾート

 ここまでくればタイトルの意味がご理解いただけただろうか?国内には北海道のみならず、信州や北陸などにも素晴らしいスキーリゾートはあるだろう。しかし外国人を魅了するほどのポテンシャルを有するのはニセコ一択だろう。昨今のコロナの影響で頼みのはずのインバウンド需要が実質ゼロになってしまった。実際今年の冬はゲレンデはガラガラであった。そんな今こそ日本人はニセコの素晴らしさを再認識して、パウダースノーを体感しに行って欲しい。こんな人のいないニセコは2度と無いかもしれない。きっと素晴らしい体験が待っていると思う。

 日本の多くの場所は豊かな自然に恵まれながらもそれをうまく活用仕切れていない。沖縄や小笠原諸島、屋久島などは高いポテンシャルを持つにも関わらずグローバル水準のリゾート地とはなっていない。非常に勿体無い。ニセコはそんな中、

日本で唯一、世界一と謳えるリゾート地

となっている。ニセコを学んで他も続くことを期待したい。

◾️おまけ (ヒルトン・ニセコビレッジ宿泊記 and ニセコ旅行記)

ヒルトンニセコビレッジはまあ普通。もう結構古い。
都内や大阪のヒルトンと同レベルです。
温泉は前に載せた感じでgood! です。
4日間吹雪いてて、羊蹄山はあまり見えませんでした。悲しみ。
総じてほどほどを求めるなら良いでしょう。
ニセコヒラフ⇄ヒルトンのシャトルバスが便利。

ニセコビレッジは飲食店があまり無いので△。
ニセコヒラフ付近がオススメ。
ランチはヒラフのプリンスホテルかHANAZONOが良いかも!?

ビレッジはコースが難しめ。狭いコースが多い。
ヒラフは広く長いコースが多く楽しい。
ただ初心者コースでも2km越えで最大傾斜が25度あり舐めない方が良いです。
ナイターも8:00まで滑れる。オススメ。

新千歳⇄ニセコはバスで3時間弱。長い!!
雪道やばすぎ!
早く新幹線通してくだされ。

往路は伊丹→新千歳。復路は新千歳→関空。
サクララウンジは伊丹の方が広い。新千歳は狭め。羽田の1/4くらい。
羽田は古いが、どちらもリニューアルしてそんな経ってないのめ綺麗。
往路復路ともにB737-800。
クラスJに6人分当日空席あり。ラッキー!

今年もニセコ行けたらいいなあ

written by 𝑲𝒀𝑶𝑻𝑶 𝑪𝑯𝑰𝑳𝑳™️ Director 

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