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動物たちの無償の愛~『ベラのワンダフル・ホーム』を見て~

急に、動物が出ている映画が見たくなり、『ベラのワンダフル・ホーム』(原題 A DOG’S WAY HOME)を見た。

この映画の主人公といえる「ベラ」は、ピットブルという犬種の雌犬。舞台は米・コロラド州デンバー。野良犬だったベラは、ある日、学生のルーカスに出会い、そのまま飼われることに。ルーカスのママと共に幸せな日々を送る。しかしベラは、ひょんなことから600キロ離れた場所で、迷子になってしまう。以前、ルーカスが教えてくれた「ゴー・ホーム」の言葉を思い出し、ベラはルーカスと再会するため2年半にも及ぶ長旅に出るのだった・・・

アメリカの雄大な自然の中で、様々な人間や、動物たちとの出会いを重ねるベラ。困難なことが起こるたびに、早くベラをルーカスのもとへ・・・とハラハラしながら見守っていた。そして最後は、負傷しながらもルーカスの前に現れたベラ。誰もがこんな再会を予想しなかっただろうな・・・ベラが、ルーカスやその家族のもとに帰れて、心からほっとした。

2年半ぶりの再会の喜びを、体全体で表すベラを見ていると、数年前に実家で飼っていたチワワの「ゴン」が突然、行方不明になり、結局見つからず、父母と永遠のお別れになったことを思い出し、不覚にも涙が出て困ったけれど・・・

この映画を見ていて、強く感じたのは、「動物たちの無償の愛」だ。人間にママ犬を捕獲されてしまったベラが、野良猫のママに育てられ、旅の途中では、今度はベラがピューマ(だと思われる)の赤ちゃんの面倒を見ながら、助け合って生き抜く。

そして次に、飼い主に対する愛。ベラは本当にルーカスたちのことを愛していた。全身全霊で。100%の純粋な気持ちで。ここには、嘘も、打算も、駆け引きも、見返りもない。ストライクゾーンのボールのように、相手の心のど真ん中への愛。ナンバーワンの愛。

一方で、私たち人間。すべてを後回しにして、全身全霊でペットたちに愛情が注げるのかと考えてみると、やっぱり無理に思える。まず自分のことを考えて、それからペットたちへ・・・となりがちだ。だから、動物たちが私たちに捧げる愛と、私たちが動物たちに捧げる愛を天秤にかけたら、軍配が上がるのは、前者だと個人的には感じる。

私は、この動物たちの無償の愛に、胸がいっぱいになる。澄んだ瞳でじっと見つめ、愛する強い気持ちを表す動物たち。だから、こんな動物たちの無償の愛を裏切ることを、私たちは絶対にしてはいけない・・・。

この映画を見て、改めて感じた。



・画像は、公式ホームページよりお借りしています。



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