メキシコ人の友達に学ぶ夢を追う力

私にはメキシコ人の友達がいる。彼の夢を追う力は半端ではない。
彼の夢は、日本に住んで日本人女性と結婚し幸せな家庭を持つことである。

現在彼は日本で職を手に入れ、今年から日本に暮らし始めた。

ちなみにこの夢を叶えるのは容易ではない。
メキシコで一日のアルバイトで得られる給料は職種にもよるが約1200円程度である。まず日本に興味を持ったところで日本への航空券を買うことすら、一年間必死でアルバイトをしてお金を貯める必要があるのだ。

ここまで彼にかかった時間は約五年。そこから今までを振り返り、夢を追う力について考えてみる。

出会い

まずは彼がどういう経緯で日本に就職したのかを述べさせていただきたい。

彼と出会ったのは三年前、私がメキシコに留学している時であった。周りには日本が好きなメキシコ人の友達がたくさんおり、多くは日本への留学を目指していた。その中でも彼は人一倍日本へ留学したいという思いが強よかった。

しかし、彼には障壁があった。

彼が日本に興味を持ったのは、彼が大学を卒業してからである。
メキシコでは私たち日本人と同様、奨学金をもらって留学に行くのが主流であり、それが最も簡単な方法である。

つまり、彼は学校を通して奨学金を手にすることができない。
確かに学校を通さずに得ることができる奨学金もあるが、それは誰でも応募することができるため、倍率が高い。

しかし、彼はそこに挑戦するしかなかった。

奨学金を得るまでに彼が行ったことは主に以下の2つことである。

・メキシコに進出している日系企業のインターンに参加する
・日本語能力検定二級を取得する

二年間で数社の長期インターンを経験し、日本語能力検定二級も取得し日本の大学院に行くための奨学金も手にした。

その後、一年間の日本留学を経て、東京のIT企業に正社員として就職した。

彼はなぜこのように諦めずに夢を追い続け、結果を出し続けることができるのであろうか。

夢を口に出し続ける

彼は初めて会った時から自分の夢を公言し続けていた。

ばかにされても、「日本に行く」と公言し続ける。

彼はいつも半分ふざけたようにそういうが、彼の決意は本物だった。
彼の今の夢は日本人の彼女を手に入れることである。

私は彼の恋愛事情について毎回報告をもらっているが、今のところ日本人彼女ができたことはない。五人くらい好きになり今のところ全敗している。

しかし、それでも懲りずに日本人の彼女を手に入れることを諦めていない。

全く落ち込まない

普通なら五人もの女性に振られたら自分だったら相当落ち込むだろう。

しかし、彼は落ち込む素振りを全く見せない。むしろそれを笑い飛ばす。

裏では相当落ち込んでいるかもしれないが、いつもダメだった旨を冗談半分で私に報告してくる。

ダメだったらすぐに次の女性を探し、好きになる。切り替えが異常に早いのだ。

できないとは言わない

彼からできないという言葉は聞いたことがない。

経験したことがないことでもすました顔で自分にはできると言い張る。

そうすることによって信頼を前借りして成果を出すことに繋がる。

焦らない

彼は全く焦らない。

しかし、これが彼のモチベーションを維持し続ける方法なのかもしれない。

実際に日本に就職するまでに五年かかっており、普通の人ならもっと早く就職したいと考えるかもしれない。

しかし、彼は焦らず地道に思い続け努力してきたことによって諦めずに
多くの人が叶えられない夢を叶えてみせた。

まとめ

彼とは普段何気なく接しており、魅力についてあまり気づかないことも多いがこのように記事にしてみたら魅力が盛り沢山である。

彼はすごいやつだ。

彼から私たちが学ベルのは短期間で集中的に努力してやめるよりも、長期間小さな努力を積み重ねていく方が成功の近道だということだ。