【Vol.6】転職エージェントとの付き合い方『 1次面接準備 』編
いくらでも情報がとれる時代。だけどあまりにも間違った情報・偏った情報が多い。正しく偏りがない情報は面白みがない、けどそんな面白みない情報を伝えていきたいと思います。転職エージェントとの付き合い方Vol.6の今回は『1次面接準備』編をお届けします。
これまでお読みいただいた方は、心構え、予備知識、そして準備も完璧だとは思います。
もしまだの方は過去の記事を読んでください。
面接になるとデジタルの世界から一気にリアルの世界に引き込まれるような感覚になると思います。(最近はWeb面接も多いので、デジタル内で完結することは変わりないのですが)
緊張を感じるフェーズに入ってきます。
元転職エージェント経験から、企業は1次面接で何をみているのか?の視点で「面接」でおさえておくべく事柄、転職エージェントの活用、心構えなどを今回は書いていきます。
後悔のない面接にするため、是非最後まで読んでください。
自己紹介
約10年のエージェント歴があります。詳細は以下の通りですので是非ご確認ください。
企業は1次面接は何を見ているのか?
結論から言いますと面接官が見ているポイントの多くは以下の3点です。
面接の多くは以下の順序で進んでいきます。
よく「逆質問で聞くべき10個の質問」といったものを見ますが、正直言いまして逆質問で結果を覆すことなんかできません。
その前に合否は出ています。
・本当に活躍できるのか
・一緒に働きたい人柄なのか
・長く働いてくれるのか
この3点が伝わる、エピソードを準備する方がよっぽど成果に繋がります。
「理想的回答」の作成
①「本当に活躍できるのか?」の問いに対する回答
あなたが面接に呼ばれているということは、企業は職務経歴書から
この人「活躍してくれそう」と思ったから。
企業は面接を通じて、何となく活躍してくれそうだけど、「本当に活躍できる人なのか」を面接で確かめるんです。
だけど、当然ですが、企業は「あなたは本当に活躍できますか?」とは聞いてきません(笑)あまりには失礼ですもんね(笑)
だから言葉を変えて色々質問してきます。
具体的な質問だと以下の通りです。
(質問例)
・経歴書記載のこの業務に関して詳しく教えてください
・この業務を遂行するにあたり課題はなんでしたけ?
・素晴らしい実績を書かれていますが、成功の要因は何でしたか?
・これまで一番難しかった仕事って何ですか?
・これまでの職務での「挑戦したこと」について教えてください?
などなど
本当に活躍できるか?の判断をもう少し細分化すると
①経歴書に書いていることに嘘はないか?(信憑性)
②自社のタスクや課題に対しても対応できる能力があるか?(再現性)
信憑性と再現性の確認ということになります。
質問の文言はかわりますが、ただ上記2つの観点で「職務経験」を深ぼっているだけなんですよね。だから質問に関しては以下の観点で答えればOKです。
特に意識していただきたいことは、「具体性」、そして「美化しすぎないこと」です。
②「一緒に働きたいか?」の問いに対する回答。
一緒に働きたいか?の判断って何をするのか。
面接を通じて「誠実さ」を感じることができたかどうかです。
正直なところ、数回の面接で人間性を判断するのって非常に難しいんです。
なので多くの企業では、加点方式ではなく、「減点法式」を採用している企業が多いのが実態です。
なので面接では加点を意識するより、減点を防ぐ考え方が良い結果に繋がります。
人間性を判断する質問というのはあまりなく、これまでの経験や実績の回答などから判断をされています。
なので質問を回答する際に以下のこと注意して答えてみてください。
特に意識してほしいことは、加点法ではなく減点法であることです。
面接において「手数」はそこまで重要ではありません。
しっかりとコミュニケーションがとれたのであれば、アピールすることよりも正直に話すことがとても重要です。
③「長く働いてくれるか?」の問いに対する回答
長く働いてくれるか?の判断って何でするのか?
「一貫性」と「ストレスポイント」で判断しています。
これは、ずばり
・転職理由の深堀
・転職理由と志望理由の一貫性
その他具体的な質問であれば、
・ストレスはどんな時に感じますか?
などが挙げられます。
転職エージェントの活用
①本当に活躍できるのか
②一緒に働きたいか
③長く働いてくれるか
これら問いの回答の準備が出来れば後は実践あるのみです。
担当のアドバイザーもしくは企業担当者にお願いをして模擬面接をしてもらいましょう。
これは元転職エージェントとしての意見ですが、あくまで模擬面接を依頼をするのは応募をお願いしている転職エージェントに行ってください。
転職エージェントとしては、応募もいただけていないのに、模擬面接のお手伝いをするというのは、かなり手間であることもあるのですが、それ以上に情報の取り扱いの観点でお奨めをしません。
過去に実際にあった例なのですが、
入念に面接の準備をしたいということで、複数の転職エージェントに依頼をして練習された方がおられました。
その方(A様)は応募をお願いしている転職エージェント以外にも、「次回○○社の面接があるので手伝ってほしい」と依頼をされていました。
そのお願いをされた1社の転職エージェントが○○社へ、「A様はこれから面接らしいですね」と担当者とお話をされたようです。
その結果A様は情報の取り扱いの観点で不適切ということでお見送りになりました。
もちろん、このケース、企業担当者へお話をされた転職エージェントが悪いです。
ただし、情報保護は採用企業・転職エージェントだけでなく、求職者個人様側にも求められるものでして、このようなケースになりました。
情報はどこから漏れるか分かりませんので、応募を依頼している転職エージェントのみに依頼することをお奨めします。
最後に元エージェントから一言
(是非読んでください、良いこと書いてます)
今回は企業の面接官はどの観点で合否を決断しているのかの視点で記載してみました。
よく、想定質問○○選などの投稿はよく見ます。
これらは面接の場をイメージする上では効果的だとは思います。
ただ、1つ1つの回答を時間かけて考える必要などなく、大事なのは回答の一貫性なんです。
だから、仮に50個想定質問があったとしても回答パターンは半分以下になるかもしれません。
具体例で言うと
・これまで一番「頑張った仕事」は何ですか?
・これまで一番「辛かった仕事」は何ですか?
・これまで一番「ストレスがかかった」仕事は何ですか?
・これまで一番「達成感を感じた」仕事は何ですか?
・これまで一番「失敗した仕事」は何ですか?
・これまで一番「成長できた仕事」は何ですか?
・これまで一番「思い出に残る仕事」は何ですか?
・これまで一番「悔いの残る仕事」は何ですか?
・これまで一番「挑戦した仕事」は何ですか?
・これまで一番「充実を感じた仕事」は何ですか?
仮に10個の質問があったとします。
これらの回答は1つで問題ないです。
最後の「結び」を「○○」に変えれば回答になります。
1つ1つも想定質問を考えるのではなく、
①本当に活躍できるのか
②一緒に働きたいか
③長く働いてくれるか
が伝わるエピソードは「どれ」かを先ず考えることが重要です。
そして冒頭にも書きましたが、「逆質問」で面接評価をプラスに覆すことは先ずありません。(マイナスに覆る時は若干ですがあります。)
それまでの評価が高ければ「逆質問」をしなくても「合格」です。
だから元転職エージェントとしては、逆質問を考える時間は非常に無駄と感じます。
ただ逆質問というのは、あなたが企業をジャッジできる少ない機会になります。
だから逆質問を有意義にするのであれば、あなたが、今後の上司相手に「知りたいこと」を聞くべきです。
細かい業務内容やミッション課題などを詳しく聞けるチャンスなので、あなたの入社判断に影響を及ぼすものは是非聞いてみてください。
注意点としては面接官は人事も同席はしていますが、メインは現場の役職者です。
だから人事的な質問には回答できないことは多いです。
あなたの入社判断として
・残業時間
・年収
・有給取得率
などが大きなポイントだったとしても
現場の面接官は回答できない可能性が高いので、そういった質問は転職エージェントを通じて行うのがベターです。
是非参考にしてください。
元転職エージェント兼コーチ兼キャリアコンサルタントとして、ライフプランも含めたキャリア支援もしております。
現状受付もしていますので興味ある人は以下リンクより問い合わせください。(タイミングによりお断りさせていただくこともあること、事前にご了承お願いいたします。)
ではまた。
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