『超マイノリティになって気づいたこと』駐夫として生きる~シンガポール駐夫~
今回は100万分の1という超マイノリティである「駐夫」なってみて気づいたことについて書いていきたいと思います。
過去に自己紹介も書いてますので是非読んでください。
駐夫記事の他にも元転職エージェントとしての知見を記事にしていますので
こちらも是非ご覧ください。
①超マイノリティは孤独ではない
駐夫になりたての際は、自分だけが異質で孤立しているように感じていました。
「誰もわかってくれない・理解してくれない」、
被害者ではないのに・自分で選んだ道なのに、
なぜか被害者意識にとらわれていました。
そんな意識を解き放ってくれたのは、同じ立場の「駐夫」たちでした。
マイノリティの繋がりは本当に強く、お互いを支え合う存在になってくれます。特にこのような「発信」を始めてから強く感じています。
東京に住んでいる時は、東京に住んでいるという共通点だけで知り合いにも友達にもなりませんでしたが、「駐夫」というマイノリティな看板を背負うだけで世界中の「駐夫」と繋がることができました。
様々な方から連絡をいただけるという嬉しい体験もしています。
これまでの会社の看板よりも大きな看板を「駐夫」からもらえました。
40歳を過ぎて新たに知り合いが増えるのはとても貴重だと感じていて、新しい考え方や学びを日々得ています。人の優しさにも触れることができて、自分自身を見つめなおすきっかけももらっています。
そして自ら発信することの重要性も感じています。
②多様性実現にはマイノリティ側からの歩み寄りが必要
多様性を語るとき、しばしば多数派による包摂が強調されがちです。
実際に僕もそう思っていました。
しかしマイノリティ側になって感じたことは、黙ってても絶対に分かってもらえない、多数派を否定すると対立するたけだという事実です。
そりゃそうですよね、、、
多様性の実現はマイノリティ側から自己開示をし、そして積極的に歩み寄る姿勢ないと実現しないことを学びました。
中には否定的そして理解してくれない方もおられます。
しかし、これって今に限らず、転職エージェントという仕事についてもご理解をいただけなかった経験と一緒かと思っています。
つまり駐夫という立場は関係なく、私の生き方・価値観とは違うだけだと理解することもできました。
このようにこれまでの人生でもすべての方に理解・共感をしていただいたことはなく、その中でも妥協点を探ってきました。
過去は自分自身がマイノリティではないということで、交われないことも何も気にすることはありませんでした。
ところがマイノリティの立ち場になると、とたんに受け入れられないことが不安になりました。
しかし過去のことを振り返ると自然なことかと今は理解しています。
「拒絶」に目をむけるのではなく、自ら歩み寄り理解者を増やしていく・ファンを増やしていく、これが自分を守る手段だし、包括に向かう唯一の手段ということに気づきました。
③超マイノリティを気にしているのは自分だけ
これまで自分自身がマイノリティと感じることはなく、むしろアウトローと言われるような独自性を持つ方には憧れていました。(痛いやつですね)
そんなアウトローに憧れていた僕でしたが、いざなってみると、とても居心地が悪く、「変な奴」「何もしていない奴」
と周囲から見られているのではという被害妄想をいだいてました。
「主夫っていいですね!羨ましい!」
「空いてる時間は何しているんですか?」と言われると
馬鹿にされたような錯覚にもなっていました。
心のゆとりがでてきた今では、この言葉には深い意味はなく、私の独特な立場に対して興味をもってくれただけということが分かります。
ただ当初は気づくことさえもできませんでした。
つまり、超マイノリティであることを最も気にしているのは、実は「自分自身」だけだという事実です。
この経験から、自分の立場を過剰に心配することなく、自信を持って行動することの大切さを学びました。
私たちが感じる「異質さ」は、しばしば自己認識の問題であり、他者の受け止め方とは必ずしも一致しないもの。
この認識は、自分のアイデンティティを受け入れ、より積極的に社会に参加するきっかけとなりました。
特に顕著なのは、このnoteです。駐夫をテーマにする記事は僕の中ではあまりしっくりきていない生煮えの状態で公開をしています。
ただ、あきらかに、ほかの記事とはPV数が違うのです。
転職関連の記事は僕自身の熱量も高く自信をもって書いています。ただ悲しいことに反応が薄いです(泣)
かなり本質的かつ濃い内容で書いているつもりです。是非よんでください!!!(オネガイ)
最後に駐夫から一言
(今日も良いこと書きます。最後まで読んでください。)
狭く・小さなコミュニティはとても孤独なものだと思っていました。
いざなってみると、今まで以上に新しい知り合いが増えることが多く、優しさに触れ、成長機会も多く孤独を感じることがないです。
こういうことも、今までとは違う立場になって初めて分かるものだとしみじみ感じています。
僕の大好きなラジオで「COTEN RADIO」という番組があるのですが(知らないない方は本当におすすめです。過去にPodCastアワードも受賞された歴史から学ぶラジオです)、そのメインパーソナリティーである深井さんが以下ポストをされてました。
「新しい時代を作るのは狭いコミュニティ」だと。
以前記事にもしましたが、日本企業は「駐在員の帯同者は駐在員を支える存在」と定義している会社が多く、未だ帯同者の現地就労を認めていない会社も多いのが事実です。
現在の日本では、
・共働き世代の増加
・働き手不足
・女性管理職の増加が必須
このような事実があるにも関わらず、キャリア中断を余儀なくされる駐在員制度の在り方は、やはり時代錯誤だと思います。
駐夫という立場から声をあげ、そして仲間を作り、この日本企業の悪しき慣習に何か変化を与えれるよう、活動していきたいと思います。
今回も読んでいただき本当にありがとうございました。
現在マジョリティに所属をしているが、何か居心地が悪い方に何か伝わることがあれば嬉しいなと思います。
次回は「シンガポールで受けた悲しみ 駐夫のビザ更新」を書きたいと思います。
本日もありがとうございました。
ではまた。
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