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転職活動『転職で年収は上がる?』のウソ・ホント ~野球で解説してみた~

いくらでも情報がとれる時代。だけどあまりにも間違った情報・偏った情報が多い。正しく偏りがない情報は面白みがない、けどそんな面白みない情報を今日も伝えていきたいと思います。
今日のテーマは「転職で年収は上がる?」ウソ・ホント。

結論から先に言うと、「上がる」。
ただ「上がる」パターンは決まっていて、このパターンに該当しないと上がらない、という回答になります。

なのでご紹介するパターンを把握いただき、自身の経験・そしてやりたいことを合わせていくことが年収UPに繋がります。

年収という何ともいやらしいテーマなので、少しでもポップになるよう、僕が大好きな野球を例に解説していきたいと思います。


自己紹介

約10年のエージェント歴があります。詳細は以下の通りですので是非ご確認ください。

年収UPの実態

3月12日に発表したされたマイナビの「転職動向調査2024年版(2023年実績)」の結果によると、約4割の方が転職で年収をUPされたとのことです。
そして上昇率は約3.5%とのことです。
(年収UPをされた方の数字だけ切り出すと、上昇率はもっと高くなるかとは思います。)

徐々に毎年UPはしていますが、おおむね毎年4割前後の割合となっています。

この記事で面白かったのは、

転職理由「給与が低い」をあげた方が全体の11.5%おられて、転職先の決定理由「給与が良い」をあげられた方が14.1%ということなので、

給与UPを軸に転職された方の多くは給与UPが達成できたということが分かるのではと思います。

年収UP「5パターン」

このように現在においては転職で年収UPは比較的容易になっています。
その要因は一言で「人材不足」です。
つまり個人が会社を選択しやすい世の中のため、このような現象になっています。

とは言え冒頭にも書きましたが、何でもかんでも年収UPが叶うわけではなく、年収UPのパターンは決まっています。

では年収5パターン(即効性4パターン+ギャンブル型1パターン)を僕が大好きな野球を例に解説していきます。

①広島東洋カープ型

野球が詳しい方であれば、ご存じかと思うのですが、日本プロ野球において、たくさんお金をもっている球団と、そうでない球団は存在しています。

この場合どのような事が起きているかと言うと

仮に 「打率3割 ホームラン40本 打点100 盗塁30」 とスーパースターがいたとします。

この方のお給料って、どの球団に所属しても同じでしょうか?

日本のプロ野球という同じ舞台で、同じ野球というスポーツをしている、同じ給料じゃないとおかしいんですが、残念ながら給料は差があるんです。

「どの球団」に所属しているかで給料って多くもらえたり、少なかったりするんです。

これって、一般社会でも同じような現象があり、同じ業界・同じ仕事だけど会社によっては給料が異なることはあります。

雑な例えですが、同じ業界の場合、1位の方が給与は高い傾向にあります。


https://toyokeizai.net/articles/-/625478?page=2

ご覧の通り同じ自動車業界でも大きな年収差があります。

多くの場合は業界内の会社規模感と年収は相関傾向にあります。


②MLB(メジャーリーグ)挑戦型

こちらも野球が詳しい方であればお分かりかとは思いますが、昨今円安も影響もあり、日本プロ野球とメジャーリーグの給与差って凄まじいんですよね。

大谷翔平選手の契約は話題になりましたが、ざっくり10年で7億ドルらしいです。

1年で7千万ドル、日本円に直すとざっくり100億円!

桁が違いますよね。

日本プロ野球の今までの最高年棒は田中将大選手の9億円らしいです。

9億円も凄いですが、メジャーリーグは桁違いですよね。

さすがにここまでの差はないものの、一般社会においても日本と海外の給与差は発生しています。

為替が変動するので一概に言えないですが、自動車業界のテスラ社の平均年収は1200万円前後と言われています。

日本を代表する企業トヨタとも400万弱の差があります。


https://www.globalnote.jp/post-10401.html

上の表は2022年の各国の平均年収です。これをみても日本の年収が決して高いとは言えないことがよくお分かりかと思います。
2022年より更に今は円安が進んでいるので、更に差は拡大していっているものと思われます。

①は国内→国内の転職でしたが、今回は国内→外資もしくは海外への転職事例になります。
円安の影響もあり、これからは特に「海外転職」事例は増えてくるのではと思います。

③助っ人外国人型

日本のプロ野球に来てくれる助っ人外国人って、残念ながら本場のメジャーリーグでは活躍できなかった選手であることが多いんですよね。
(最近は日本で活躍した後に、MLBで活躍する事例も増えてますが)

メジャーリーグでは補欠だったけど、日本のプロ野球では4番バッターみたいなケースが今回のパターンです。

①②とは逆で組織の規模感は落とすが、役職・肩書をあげるパターンになります。
多くのケースは大企業出身者が中小企業に転職をして役職肩書をあげるパターンになります。

この事例はあるものの、数としては正直少ないです。

そしてこういったケースは引き抜き・ヘッドハンティングのようなケースが多いです。

④ソフトボールから野球に挑戦型

ソフトボールと野球って種目は違いますが、スキルは似ているし、ルールも非常に似ています。
ただ、ソフトボールにはプロリーグはありません。

非常に類似している球技なのに、種目を極めた者達の年収差は相当になります。

過去で言うと
早稲田大学のソフトボールプレイヤーだった大嶋匠選手が日本ハムファイターズに入団をしたり、

広島カープや西武ライオンズで活躍した木村省吾選手がクリケットプレイヤーに転身したケースもこのパターンにあたります。

一般社会においても業界による年収差は大きく、同じ仕事をしていても年収差は発生します。


https://toyokeizai.net/articles/-/187622?page=3

トップの業界とボトムの業界だと凡そ800万円の開きがあります。

これまでの経験やスキルを活かしながら、給与水準が高い異業界へ転職するパターンになります。

経理や法務などのバックオフィスの方の多くは、このような転職で年収UPされている方が多いです。

⑤独立リーガー型

最後のケースは、自身の頑張りで年収をあげていくタイプになります。

野球界においてもプロ選手ではあるが、企業勤めの野球選手(社会人野球選手)より給料が低い野球選手がいます。それが独立リーガーです。

独立リーガーの年収は高くて300万円くらいと言わており、
日本プロ野球選手の平均は4500万円とのことです。

プロ野球選手になるために、あえて自ら茨な道を選択し、自身の結果だけで高年収をつかみ取るパターンです。

一般社会においても、ここまでは厳しくはないですが、このようなパターンは存在します。いわいる成果報酬型の企業です。

外資保険や不動産、私がいた転職エージェントでも外資や日系企業の一部でも成果報酬型を採用しています。

こういった企業は、固定給は比較的低めに設定されて、賞与(成果報酬)の割合が非常に高いのが特徴です。

20代でも1000万円や2000万円を稼ぐような事例の多くは成果報酬パターンが多いです。

最後に元エージェントから一言

(是非読んでください、良いこと書いてます)
ここまで給料のことを書いときながらですが、もう2つ考慮してほしいポイントは「生涯年収」と自身の「支出」です。

人間どうしても目の前のことに注目しがちですが、それ以上に大事なのは生涯年収になると僕は思います。

徐々に崩壊しているとは言え、日系企業は終身雇用を想定した制度設計であり、退職金などは50代から急激にもらえる額が高かったりします。

また外資系企業やインセンティブ要素が強い会社は、福利厚生や退職金については無かったり、日系企業と比べると少なかったりすることも理由です。

目の前の年収だけでなく、生涯年収にも目を向けて検討されることをお奨めします。

次に「支出」です。

転職エージェントをしていて、自身の支出を大きく超える年収をいただいているが、心身ともに疲弊されている方はよく見てきました。

ただこういった方の特徴は、「仕事量は減らしたいが年収は下げたくない」ということでした。

人間には、多く貰えることに越したことはないという、気持ちが働くのか、支出を大きく超える、言い換えれば「必要以上な収入」に囚われるようなこともあるようです。

なので先ずは自身が希望する生活を送るための支出について把握することをおすすめします。

その方がずっとLOQ(ライフ オブ クオリティ)はあがると思います。

是非参考にしてください。

自身の希望する生活スタイルは何なのか、コーチの視点・キャリアコンサルタントの視点・元転職エージェントの視点・そしてファイナンシャルプランナー2級の視点で一緒に紐解いていくサポートもしています。

コーチングセッション/カウンセリングに興味ある方は是非以下問い合わせ先からご連絡ください。



ではまた。


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