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脂肪を燃やす!ミトコンドリアの秘密

ーーーー今日のテーマはミトコンドリアーーーー


別名『エネルギー生産工場』といわれる細胞の中にある小器官です。

今日はダイエットの観点から説明していきますが、鬱や貧血、やる気が出ないなどの元気でない系のお悩みのほかにも、アルツハイマー症などの脳疾患にも有益な情報になります。

最後まで読んで頂けると幸いです。

要点だけ見たい方は、目次より まとめ へスキップしてください。

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脂肪は簡単に減らない

ヒトの体は脂肪を燃焼することよりも貯蔵することの方が得意な様にできています。

生存本能による仕組みで、その方が食料不足の時に生き残る可能性が高いからですね。

しかし、ダイエットをしたい人からすると脂肪が減らないの困る…

では、その簡単には減らない脂肪を燃やすにはどうしたらいいでしょうか?

『食事制限をする』
『筋トレする』
『ウォーキングをする』

などの意見が聞こえてきそうですね!

ザックリな範疇では、すべて正解です。

これらが効果的なのは【なぜか?】を理解することで、ダイエットや体質改善、ヘルスケアを行う意義やモチベーションになると思います。

テレビで見た、友人から聞いた、などの表面的な部分ではなく本質的な部分を是非知って頂きたいと思います!

そもそもミトコンドリアってなに?

ヒトの体は37兆個の細胞でできています。

ひと昔前は60兆個といわれていましたが、研究が進み現在では37兆個が世界共通です。

細胞一つ一つの中にはたくさんの小器官が存在していて、ミトコンドリアもその一つになります。

ちなみに、皆さんがよく知るDNAは小器官であるの中にあります。

細胞質の大部分をミトコンドリアが占めていて、体重10%もあると言われます。( 体重60㎏なら6㎏がミトコンドリア )

ミトコンドリアは1つの細胞に数百~数千存在すると言われており、存在する場所によってその数が異なります。(平均して2000個)

余談ですが、卵子には10万個あるものの精子には10個しかない。
らしいです笑

ミトコンドリアの働きは?


冒頭でも書きましたが、ミトコンドリアはエネルギーを作ります。

ヒトが生きている間は、このエネルギーがないと生活できませんね。

ガソリンがないと車が走れないのと一緒で、人もエネルギーがないと生きていけません。

そのエネルギー源は三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)ですが、それらの栄養をエネルギーへと変換するのがミトコンドリアの仕事です。

脂肪は、余剰に取ってしまったエネルギー源の貯蔵庫ですからね!

エネルギーのことをATP(アデノシン三リン酸)といいます。

エネルギー通貨などとも言われ、たくさんあればそれだけ効率よくカラダを動かせるということです。

通常つくられるATPの数は2個(グルコース1分子に対して)といわれていますが、ミトコンドリアを働かせて作られるとそのATPの量は18倍の36個にもなります。

これだけエネルギーを作れるようになると、とても代謝が上がりますね!

なのでダイエットや体質改善には、ミトコンドリアを活性化して常に代謝を高くしておくことが重要になります!

ミトコンドリアを活性化するには?


ミトコンドリアを活性化するには、その質よりも数を増やす事が大切であり、効果的だと言われています。

ミトコンドリアの代謝の35%がオートファジーによるものです。

オートファジーとは古いものを捨てて、新しいものをつくるということ。
細胞分裂の様なものです。

オートファジーが活性化されれば、それだけミトコンドリアの代謝も活発になり、分裂を繰り返し常にあたらしいものに生まれ変わります。

そのオートファジーを活性化するには、有酸素運動ファスティングが有効だと言われています。

有酸素運動のような継続的にエネルギーを必要とする運動や、ファスティングの様に空腹時間を長く作る事でオートファジーは活発になります。

あとはマッサージによっても増えることが分かっています。

筋膜リリースや腸揉み、痩身クリームやオイルを使ったマッサージも有効ですし、最近ではクールスカルプという脂肪細胞を凍らせるマシンなんかも流行しています。

ミトコンドリアを減らしてしまうことは?


逆にミトコンドリアの数を減らしてしまうことは、
過食
長期間のストレス
化学物質
汚染物質

などです。

シンプルに体によくないというものは、当たり前のようにミトコンドリアの働きを低下させます。

そしてもう一点、減らないというより増えにくいので注意してね!というポイントがあります。

ミトコンドリアは赤筋に多く存在します。

運動習慣がミトコンドリアを増やす。とは言ってもウェイトトレーニングやHIITの様な高強度の無酸素運動では、有酸素運動と比べてミトコンドリアの増加はさほど見込めないようです。

ウェイトトレーニングの目的はミトコンドリアを増やすことではないので、特段問題ではないのですが、万が一ミトコンドリアを増やしたくて筋トレをしている人はいたら手段を変えた方がいいでしょう。

ミトコンドリアを使いこなすには?


ミトコンドリアをしっかり働かせるために理解しておくことがもう少しあります。

ミトコンドリアがしっかり働くためには、まず栄養が必要です。

三大栄養素はもちろんですが、その他にもATPを作る際にはマグネシウムやビタミンB群、亜鉛、鉄などが必要になります。

これらのいわゆる補酵素や補因子が足りなければそれはそれでミトコンドリアは働けません。

そして、ミトコンドリアを働かせるために欠かせないものがもう一つ。

それが【 酸素 】です。

前述しました、通常は2個のATPが作られるが、ミトコンドリアが働くと18倍の36個のATPが作られる。というのは、この酸素があるかないかの状況下で変わるということです。

有酸素運動が効果的な理由はここにあるのです。

ミトコンドリアが栄養素と酸素を使ってエネルギーを作った際に【 活性酸素 】という、言わばゴミをだします。

活性酸素はそのままにしていると癌を引き起こしたり、細胞便秘という状態を引き起こす原因になります。

活性酸素の除去も大切です。

活性酸素の除去には抗酸化物質であるビタミンCやビタミンE、ユビキノール(コエンザイムQ10)、アルファリポ酸などがおすすめです。

最強の抗酸化物質は【水素】です。

冒頭でミトコンドリアは数百〜数千個と場所によって数が異なることをお伝えしました。

量が多く存在するところは活性酸素の影響や酸化の影響を受けやすい部分でもあります。

それだけエネルギーを必要とし使う部分です。

もちろんエネルギーがないと体を効率よく動かせないので、疲れます。

疲れやすいという人と疲れにくいという人を比べるとミトコンドリアの数に圧倒的な差があるという研究結果があるくらいです。

健康になりたい人も、ダイエットを成功させたい方も、元気が出ない方も、ミトコンドリアを活性して楽しく!効率良く!目標を達成しましょう!

まとめ

✅体脂肪は増えやすく減りにくい
✅脂肪を燃やせるのはミトコンドリアだけ
✅ヒトは37兆個の細胞でできている
✅細胞一つに数百〜数千のミトコンドリアがある
✅体重の1/10がミトコンドリアだと言われている
✅95%の代謝はミトコンドリアが担っていて、その35%はオートファジーによるもの
✅有酸素運動やファスティングはオートファジーを活性する
✅過食やストレス、化学物質はミトコンドリアを減らす
✅ミトコンドリア活性にはビタミンB群と亜鉛、マグネシウム、鉄が必要
✅最も重要なものは酸素であり、酸素があることでエネルギー生産量は18倍になる(グルコース1分子)
✅ミトコンドリアがエネルギーを作るときに排出される活性酸素はあらゆる病気の原因になりうる
✅活性酸素を除去する抗酸化物質を取るべき
✅疲れやすい人はミトコンドリアが少ない

それでは!

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