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学校図書館の視察まとめ

大津市議会協生会は「学べる環境をすべての人に」届けることを目的として活動しています。
私は、大津市立の中学校18校を訪問し、学校図書館を視察させていただきました。

校長先生や教頭先生から直接学校図書館への期待や思いをお聞きすると共に、図書担当の先生を交えて、図書館運営、選書、蔵書管理等の状況についてお話を伺いました。

どの中学校でも一番の課題として挙げられたのは学校司書の配置がないことでした。
ほとんどの中学校が毎年通年で学校司書を配置して欲しいと希望されていました。

本当は学校司書に来て欲しいが実際には要望を出していないとおっしゃる先生が何人かいらっしゃいました。
理由をお聞きすると、「昨年配置されたから今年は言っても無理だと思った。」「職員に司書資格を持った者が居るので要望を出すのを遠慮している。」など、諦めや遠慮から出していないとのことでした。
学校司書の配置を「宝くじに当たるようなもの」と表現された校長先生もおられました。

令和5年度の中学校への司書配置は2名4校。1校あたり週に2日、4時間だけに過ぎません。5年以上配置がない学校もあります。
どうせ当たらない、とあきらめてしまう気持ちも分かるような気がします。

学校図書館に司書さんが居て欲しいという要望は、生徒や保護者の皆さんからもお聞きしています。
 
まずは中学校全校への学校司書の配置を目標とし、いずれは全小中学校55校への学校司書配置実現にむけて活動してまいります。

学校ごとに違う課題を共有させていただきました。


その他の課題として挙げられたのは、図書購入予算の学校間格差、選書・除籍をする十分な時間が取れないこと、教員が忙しかったり人員が足りないために図書館を十分開館することができないこと等でした。
調査結果は教育委員会にも共有し、課題解決を図ってまいります。

※除籍:図書館の本を廃棄すること。
※学校図書館図書標準:公立義務教育学校の学校図書館に整備すべき蔵書の標準冊数を学級数ごとに定めたもの。

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