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子どもたちにとっては何気ない朝の一コマだけど担任には重要な健康観察

朝の会。
最近は、低学年でも、ゆっくりていねいにやっている時間がないようで。
いえ、ゆっくりていねいにといっても、ダラダラと長引かせるということではなくてですね、心にゆとりをもって確認する、そんな時間があるといいなと。今回は学校保健安全法第9条に関する、そんな話です。


中央教育審議会答申

平成20年1月17日付の中央教育審議会答申には、次のような文章があります。

「③学級担任等により毎朝行われる健康観察は特に重要であるため、全校の子どもの健康状態の把握方法について、初任者研修をはじめとする各種現職研修などにおいて演習などの実践的な研修を行うことやモデル的な健康観察表の作成、実践例の掲載を含めた指導資料作成が必要である。」

「教職員のための子どもの健康観察の方法と問題への対応」文部科学省より引用

朝の会で行われることが多い「健康観察」のことですね。

上記引用の冊子に、担任が行う朝の健康観察として、表情をみる、声を聞く、顔色を観察をすることが示されていました。

健康観察のこの方法。

アナログだけど、確かにこれはすごく好きな方法です。

みて、きいて、確かめるって大事ですよね。

昭和っぽい思い出

そういえば、私が教員になったころに、とても人気があった番組がありました。
ひとつは水谷豊さん主演の「熱中時代」。
そして田原俊彦さん主演の「教師ビンビン物語」。
じつは、この両方に現在でも、実施されるよう示されている、朝の健康観察の方法、表情をみる、声を聞く、顔色を観察がテレビ番組の中で、実践されていたんです。

とっても人気のあった番組。
もちろん、私も観ていました。

朝、黒い出席簿(ノートのようなもの)を開き、呼名し、「はい」という返事を聞き、顔をみて、ひとひとりの健康観察をする。
水谷豊さんや田原俊彦さんの姿が目に焼きついていた私は、先生になって、定石通りそれを実践しました。

今では、その番組、「昭和のおもひで」という感じですが、このゆとりは大事にできたらいいなぁと。

学校保健安全法

健康観察は、前述の「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体の取組を進めるための方策について:中央教育審議会答申(平成20.1.17)」で、重要性が記されているとおり、学校保健安全法でも、健康観察が位置付けられ、法的根拠として示されています。

(保健指導)

第九条 養護教諭その他の職員は、相互に連携して、健康相談又は児童生徒等の健康状態の日常的な観察により、児童生徒等の心身の状況を把握し、健康上の問題があると認めるときは、遅滞なく、当該児童生徒等に対して必要な指導を行うとともに、必要に応じ、その保護者(学校教育法第十六条に規定する保護者をいう。第二十四条及び第三十条において同じ。)に対して必要な助言を行うものとする。

この記事のまとめ

社会が大きく変動する現代。
その時代時代に必要なことは変わってきますね。
ですが、本質的な部分というか、心のもとにある部分は、そんなに変わっていないのかなって思うと、先生だけに限らず、朝の様子を、元気かなと心にかける「ゆとり」を、持つことができるといいのかなと思う、学校保健安全法第9条でした笑

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