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未経験経理あるある

皆さま、こんにちは。キョンくんです。
本日はタイトルの通り、未経験経理あるあるを書いていこうと思います。

「転職決断まで」、「転職活動開始後」、「面接〜内定&退職」、「入社後」に分けていますので、皆さまの現在置かれている状況も俯瞰しながら、ぜひ楽しんでいただければと思います。また、本気で未経験経理として転職の実現を考えている方は、これを参考にしてメンタルコントロールをしていただくのがよろしいと思います。未経験で飛び込むのは、内定取るまでもそうですし、内定して入社してからもかなり大変ですから。

こういうことがあるのか、ああいうことが有るのか、というのを前もって認識しておくだけで、かなり精神的に安定できると思います。

なお、私のNoteはプライム企業事業企画→プライム企業経理を30代後半で実現したという経験で、当てはまらない方もいるかと思います。その際は自身の背景と照らして、使える部分を取捨選択いただけますと幸いです。では行きます。

転職決断まで(この章は質問形式です)

・自身の市場価値に自信が持てず、どうして良いか悩んでますよね?
→解説:特にこれまで転職したことの無い方が陥る罠なのですが、当事者としては非常に深刻な悩みです。自分はこれといったスキルもないし、今後の人生はこれで大丈夫なのだろうか、とかそういったやつです。この悩みが出てくる原因については、2つのパターンに大きく分けることができます。一つは、ずっと同職種に携わっていて、市場価値がこのままでは上がらないんじゃないかと不安になるパターン。もう一つは数年ごとに異動してきたことで、専門性が培われないんじゃないかと不安になるパターン。つまり結局のところ、どうしたって不安になるわけです。一つを突き詰めても不安になるし、色々経験してても不安になります。そしてこの不安を解消しようとすると、転職活動を形式上だけでも始めるしかないです。なぜなら市場価値が分からないままで悩んでいても、出口に到達できないのですから。ですので本当に転職するかどうかは置いといて、転職活動はしてみることを推奨します。自分の市場価値を客観的に見る、良い機会ですから。

補足:私は安易に転職を推奨はしませんが、自身の能力と自社の将来性を分析した結果、転職をしたいと考えるならば、応援したいと思います。具体的には周りの同僚と比較して、自分に出世の目はあるのか(社内政治力と実力がそれなりに備わっているか)。会社の商材は今後5年ほどは問題がなさそうか(会社が安定していれば、昇格枠も安定していると思います)。この2点は掴んでおくべきだと考えます。ここに不安があるのであれば、真剣な転職活動も行うべきでしょう。年齢が上がれば、マネジメント経験を期待されます。出世して判断や責任を持つ経験が有れば有るだけ、中年になっても転職の可能性を高止まりさせることができるからです。昨今大人気のAIだって、判断や責任を持ったりはしてくれないです。AIができないことを経験するのは、今後の皆さんが安定した人生を送る役に立ってくれるでしょう。なので、上記2点が大事なんです。

・キャリアの面談で上司と相談するが、自身の不安に対してストレートな回答は返ってこず、更に悩んでますよね?
→解説:現在の日本の大企業で上司が転職者というケースは、相対的には少ないです。そうなると上司はこちらの気持ちを推し量ることさえ苦労します。結構自動で昇格した世代ですからね。ですが、本来キャリアは自分で決断するものです。なので、参考にならないアドバイスをもらっておくか、くらいの心持ちでいるのが、上司との面談における正しい精神状態だと思います。あまり上司には期待せず、自身がどうありたいかを考えて、その結果が経理のキャリアパスだと決断したならば、ぜひとも挑戦してみてください。

・専門性が欲しくなり、経理への異動を希望したが叶わなかったですよね?
→解説:これについては私が書いている別Noteがありますので、それを読んでいただくのが良いと思います。↓

・とりあえず簿記やFPの勉強を始めてますよね?
→解説:何らかの専門性に関わる取っ掛かりが欲しくなります。社会で信用される資格を探した結果、簿記に行き着く方が、非常に多いです。特に最近は無料で簿記を勉強できるサイトがたくさんありますので、それを用いて勉強ができます。そうなると、経理への転職ということを考え始めるんです。特に、上司との面談でキャリアへの悩みを更に深刻化させた場合などは、こうなりがちです。ちなみに私もそうでした。もし本気で経理をと考えるならば、ぜひ勉強して面接の取っ掛かりを作ってください。最低限簿記2級があると、多少のやる気は見せられると思います。もちろん、これだけ持ってても、全然足りないですが、無かったら終わりだと思います。

というわけで、転職活動開始後に続きます。

転職活動開始後

・市場で人材の取り合いと聞き、テンション上がる。未経験でも確かにチャンスは有り、情報収集を行うと、チャンスが転がっていることを確信。
→解説:現在の転職市場は加熱しています。他の職種でも多かれ少なかれ、熱はあるのですが、経理は間違いなく熱いです。複数の税理士法人勤務者に確認も取ったので、間違いありません。税理士法人でも経理や税務系人材を常に募集しています。しかし、なかなか取れていないのが現状で、一緒に働いてる方はしょっちゅう採用面接に駆り出されて疲弊していました。事業会社でも状況は一緒で、マッチした人材を取れずに苦労しています。ポテンシャル面での採用もあり得るのが、2023年現在の経理市場です。20代であれば簿記2級持っていれば、チャンスは十分にあると考えます(30代はこの熱い市場でも大変ですので、その点は覚悟しておいてください)。

・エージェント「管理会計実績は経理にとっては未経験扱いです。厳しい戦いになることを覚悟してください」と切り捨てていただく。
→解説:管理会計で投資判断や原価企画、事業管理経験をしていても、未経験扱いであることを指摘されました。純粋な制度会計、経理経験こそが経験者扱いとなる、というコメントもいただきました。今にして思えば、これはしごく真っ当な指摘で、この後かなり苦しみました。経理に入りたければ、制度会計経験者が当然ながら第一優先で採用されるということを胸に刻んでおきましょう。未経験の時点で、大きく劣後している状況です。もし可能ならば、まずは社内異動の相談を現職上司と行うのが妥当だと思います。ただ、チャンスは少ないことも理解しておいてください。社内の経理だって、経験者が欲しいので。そこでやはり無理だとなったら、若いうちのほうがチャンスが有るので、本気で経理を目指すなら、早急に動くことをオススメします。

・職務経歴書を完璧に仕上げて応募開始。応募企業全てで書類通過したら困るなあ、と妄想するも、書類段階でバッサリ落ちて現実を知る。
→解説:職務経歴書を書き上げ、推敲に推敲を重ねた完璧と考えるものでも、未経験であれば、ガンガン落ちます。私の書類通過率は20%程度でした。経理職応募に限って言えば、もっと低かったです。結局、応募先企業との接点探しに苦労することや、求めている人材像が異なっていたりと、応募者側からすればどうしようもないことも多かったです。経験者にはどうあがいても勝てないので、経理としての親和性や、これまでの実務経験で経理で活かせそうな所をピックアップしてみてください。別記事で戦略等については書いていますので、そちらも参照していただけますと幸いです。

・現職の給料が高すぎて落ちる。
→解説:プライム企業所属だったのがマイナスに作用し、中小企業は全敗でした。給与テーブルが見合わない、という理由で切られたのも少なくありません。また規模が小さく余裕のない企業だと、余剰人材を囲っておく余裕もないため、更に経験者を欲しがる傾向にありました。特に経理部人員が相対的に少ない所はそういった判断が早かったです。すぐに落選のメールが届きました。結局書類通過した企業はすべてプライム企業でした。ここはなんとも言い難いです。僕の場合は学歴もそこそこで現職もプライム企業という強みはあったわけで、だからこそプライム企業の書類を通過できた、という考え方もできます。中小企業でも余裕のある会社は有ると思いますし、そこに所属する経理部長の考え方次第なので、未経験であっても、悩まずに色々応募してみるのがよろしいのではと考えています。外からでは応募先企業の内情について判別をつけることはできないですから。

・あまりに書類落ちするので自己肯定感が下がるが、転職活動で自己肯定感を上げる方法を見つけて、精神の安定を取り戻す。(具体例有り)

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