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未経験経理になって1か月

皆さま、こんにちは。キョン君です。

本日は、転職して配属されてから1か月経ちましたので、備忘録として僕の立ち回りを書いていこうと思います。

掴んでおきたかった事

この1か月間は、以下のようなことを特に気にしながら働いていました。転職最初の1週間は別記事に書いてありますので、そちらをご参照ください。この記事では2-4週目についての記載です。

0.(ベースとなる考え方)
1.課内のパワーバランス
2.誰が何を決められるのか
3.過去の様々な背景や経緯はどこにあるのか
4.自分が出せる付加価値はどこか

上記をまとめると、一言で言えば「周りを知っていく段階」と考えられます。最初の1週間で自分のキャラクターを知ってもらったので、次は僕の番だと考えました。順番に見ていきます。

0.ベースとなる考え方

上で書いた通り、この1か月は僕が知っていくフェーズだととらえていました。前回の記事(未経験経理になって1週間)では良くも悪くも「ポジティブで従順」なキャラクターをしておりました笑。いわゆる、溶け込む努力に全振りでした。ですが週末も挟めば、そろそろ心にも余裕が出てくる頃かと思います。

その状態になったことを意識できたので、次の段階に行けると考えました。それが、周りを知っていくというフェーズです。

仕事はコミュニケーションを取りながらチームで進めていくものですので、自分のことばっかり話していても、付加価値や相乗効果は生まれません。お互いを知ることでより効率的な仕事の進め方ができると考えていますので、自分のキャパシティを周囲の観察に向けていくようにしました。

リモート対面関係なく、できることを書いていきます。では、掴んでおきたかった事の具体例ですが…

1.課内のパワーバランス

まずはこれです。誰に発言力が有るのか、誰に無いのか。誰がモノを良く知っているのか、誰がモノを良く知らないのか。この視点で打ち合わせにおける議論の内容を注意深く聞いていました。その際には、発言した人の言っていることは果たして正しいのか、ということを考えながら聞いていました。おそらく皆様も前職においては、少しずつ機能が損なわれていった能力を掘り起こしなおして活用しました。

前職で長いこと1つの部署にいると、いつの時点かで、勘所が分かってくるタイミングが有りました。そうなると、話を聞けば論点も分かるし、こういうことだなって交通整理も簡単にできたことを覚えています。ですが、この記事における表題の通り、僕は未経験経理という新たな職種に挑戦中なんです。となると、そういった勘所が何もない状態ですので、新卒のころを思い出して「話をいったん受け入れるが、果たして正しいのだろうか」と立ち止まって考えていました。

こうやって頭を使うと、疑問点が出てきて、それを確認していくことで自分の理解度向上につながります。仕事を早く覚えるにあたり、積極的な会議参加ができるようになったかと思います。意見を言うだけが会議に参加するというわけではなく、積極的な姿勢が大事だと考えています。

そして、だいたいこういった僕らの質問は「それなりに」的を外しています笑。ですので、間違った点を周りは指摘してくれると思います。その時に、会議の参加者の理解度が試されるんです。僕らの質問したポイントはどういう意図なのか、どこがおかしいのか。ここは理解がしっかりとしている人は経験値から適切な回答をしてくれると思います。同僚の方それぞれのコミュニケーション力が高いか低いかは、最初の1週間である程度見えているかと思いますので、それを割り引いて発言を確認してみてください。

これは、リモート対面関係なくできる事です。僕も最初の1週間で出社したのは3回ですが、その間に出社してきた人たちの話ぶりなどでいったんコミュ力の高さを設定して、それを踏まえながら話を聞いていました。話が上手いから本質を突いているわけでもないので、何を言いたいのか質問を繰り返しながら、相手のコミュ力判定も進めていってください。

話が長くなりましたが、この前段をベースに考えたうえで、課内のパワーバランスを考えてみれば、誰が頼りになるか、などもクリアになってきます。経理はどれだけモノを知っているか(会計税務エクエル知識)が発言権の前提となってきがちなので、こういった自らの理解度を上げる過程で、頼りになる人を抽出していくようにしていました。

(私も自分の配属部内では選別完了しています笑)

2.誰が何を決められるか

これは決裁や判断力、会社のルールなどです。自分が相談する相手は何ができるのか、解像度を上げていきましょう。例えば係長の先輩と仕事をしていたとして、その人が決裁承認をできるわけではないのは理解いただけると思います。係長の先輩だったら、仕事の相談をする相手ですよね。より具体的に言えば、実務の相談になると思います。ですが課長だったら、実務というよりは方針だったり進めたい考え方、プロジェクトの進捗だったりするはずです。案件によっては判断してもらえることもあるでしょう。

日々の仕事で言えば上記の通りですが、他にも投資額がいくら以上だと、こういった人に承認をもらう必要がある、などの規程がどの会社にもあると考えますので、それを見ていくようにしていました。

話は脱線しますが、試用期間中は有休が付与されていないと思いますが、一部特別休暇(慶弔とか)は試用期間中でも認められているかもしれません。試用期間中の制度なんて、ほとんどの社員は知らないので、社員就業規則はざっくりでも読んでいました。試用期間終了後も役に立つと思います。社内事情に精通する大原則の教科書です。

これを押さえることで、会議中における各自の発言の背景が分かってくることも増えると思います。

3.過去の様々な背景や経緯はどこにあるのか

転職者あるあるの「出羽守」になるな、というのはありますが、これはこの3番を理解しようとしないことで起きる悲劇です。

現在のルールや2番で書いた規程なども、決まる過程で何かしらの議論が有って、今に至ります。自分にとっては違和感が強くても、この会社にとっては自然なことなのです。

では、どういった議論の中で、この「自然なこと」が作られたのか、考え方を追ってみるんです。一例をあげれば、経理部の課の分け方だったり、組織再編の歴史などです。何か思いがあったはずで、その思いをくみ取ることで会社に対する理解度が段違いに向上します。

4.自分が出せる付加価値はどこか

これが最後に掴んでおきたかったことで、周りから評価されるところを探していました。

当然ながら最初は未経験なので、エクセルの作業一つとっても遅いですし、間違いも頻発していたと思います。無理解で仕事をするのは、目をつむって綱渡りするようなものです。普通よりさらに難しい。そんな状況ですから、一発で完璧なものは作れないし、先輩たちの時間も奪います。でもこれは仕方ないことです、だって素人なんだから。ただ、そんな中でも何か付加価値が出せないか、常に意識をしていました。

参考までに、僕が出した付加価値(と自分が思っている笑)ものを提供いたします。皆様の転職時でお役に立てればと思っています。

①:会議招集、議事録、メール

超々しょぼいって思うかもしれませんが、まずはここからです。自発的にやろうとしていました。ただ「私がやります」って言いづらいものも有ったので、内容によって言い方を分けていました。「私がやっても良いですか?」「私がやっても大丈夫でしょうか?」等で低姿勢で行くものもありました。

会議案内送付だったら、参加者と議題確認して送るだけなので、その辺りの情報を聞きながら「私が送っておきます」で良いかと思いますが、議事録などはハードルが高いと思いますので、上記のような低姿勢で言ってみるなどです。

②:エクセルカイゼン

最初の仕事の一つとして、いろんなまとめ表だとかの管理や更新を任されることが有りました。その更新をするついでに、見栄えや情報記載の取捨選択を考えていました。

皆がより使いやすくなるにはどうしたら良いか、という事を考えることで付加価値になります。これを意識することで、まず「このエクセルが今後どう使われていくかを教えてください」という質問に至っていました。その話を聞きながら、皆がもっと使いやすい形にするにはどうすれば良いか、考えられたと思います。もちろん、システム取り込みをするエクセルなどは一切仕様を変えられないと思いますし、周りの方の思いも有るでしょうから、必ず変更前には相談してみて、意見をもらってから着手していました。

③業務分担、組織運営

組織に入って、自分の仕事が決まるという事は、他の人の仕事も同時に動くことを意味するはずです。そうなったときに、どういったマネジメント体制になるか、というのは気にかけていました。業務効率が果たしてこれで上がるのだろうか、という疑問は常に持っておき、納得がいかなければ、こういった考えはどうでしょう、という体で聞いていました。これに関しては僕の意見は通りませんでしたが、考え方が浸透しました。結果、僕が現時点でベターだと思っている運用になった感じで、満足しています笑。

④ファシリテート

経理は良くコミュニケーション力が必要と言われていて、配属されてみると、確かにそういった能力が高い人が多かったです。ですが、コミュニケーション力とファシリテートスキルは似て非なるものです。打ち合わせの交通整理や、合意形成に至るスムーズな取り回しなどは、単純なコミュ力とは言えないかと思います。

これは、管理が厳しい会社出身かつ駐在で外国人部下を持った経験が活きたなと考えています。もちろん、絶対必要なスキルとも思えませんが、他部署との打ち合わせを仕切る中で、社内調整能力が高そうだなって周りから感じてもらえた気がしています。これは周りと比較して遜色ないレベルには有るかなって思えたので安心しました。

まとめ

以上、僕が未経験経理で入社して1か月についてでした。まだまだお客様状態ですが、新しいことを知れるのはとても良いです。この気持ちを忘れず、明るく楽しく働いていこうと思います。

今後も自分の体験談や思った事を都度書いていこうと思いますので、よろしければフォローお願いします。また、自己紹介ページからのTwitterも良ければ覗いてみてください。そっちでは緩く思う事を書いています。


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